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採れたお芋をそのままスティックに
行ってきました、種子島。
ここには世界的にも、もっとも美しいといわれる最先端宇宙基地JAXAの宇宙センターがあることで有名ですが、古くは鉄砲が伝来し、日本の歴史を大きく変えた場所でもあります。そして今は手に取るように見えるほどの星が煌めく、まさに宇宙が近い離島の楽園です。
その種子島グルメといえば、安納芋なんですね。旨みと甘みの強い安納芋やむらさき芋が生産されている理由は、種子島の温暖な気候や土壌に含まれる豊富な鉄分やミネラルにあります。
たまたま通った『南種子町観光物産館トンミー市場』。そこには地元でとれるお芋がざっくざく。東京では考えられないお値段で販売されていました。そして地元ならではのソウルフード、ソウルスイーツが並んでいます。焼ドーナツやお芋のおまんじゅうなどをつまみながら見つけたのが、今回ご紹介する「ほしのふね」。安納芋など地元でとれたお芋をスティックにしたお菓子です。
砂糖や小麦粉、着色料、保存料を一切使わずに採れたお芋をそのままスティックにして、食用植物油を使って真空フライ製法で作ったもの。原材料名はさつまいもだけという、これ以上ないシンプルでヘルシーなスティックなんですね。
安納芋スティックは、歯応えあるサクッとした食感と、じわっと湧き出る甘さがたまりません。むらさき芋スティックの方は、甘さ控えめで穏やかな歯応えで、いくらでも食べられる飽きのこない味わいです。いずれも油で揚げたスティックとは思えません。
種子島という歴史と最先端技術が共存する南の離島は、もう一度行ってみたいと思えるところ。まずはぜひお取り寄せをして、このオーガニックな味わいを感じていただきたいと思います。
※掲載情報は 2017/11/24 時点のものとなります。
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キュレーター情報
フードビジネスデザイナー
嶋啓祐
全国の農村漁村をくまなく巡り、そこで使うホンモノの素材を探すことをライフワークにしています。ホンモノはいつも隠れています。全国の肥沃な土地で、頑固で不器用な生産者が作る「オーガニックな作品」を見つけて、料理人が少し手を加える。それが「ホンモノの料理」になります。毎月地方に足を運び、民泊に泊まり、地元の方々とのコミュニケーションを作るのが楽しみです。自然豊かな日本全体が食の宝庫です。自然、風土、生産者、素材、そして流通と料理人とその先にいる顧客。食に関わるすべての方が幸せになるような「デザイン」を仕事にしています。1963年に北海道は砂川(日本一になった美味しいお米ゆめぴりかの産地)で生まれ、18歳上京。大好物はイクラ、クレソン、納豆、ハーブ、苦手なのは天津丼などあんかけ系、豚足、焼酎。趣味は全国の神社巡りとご朱印集め。2018年より自宅料理コミュニティ「ビストロ嶋旅館」を主宰。