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紹介している商品
食べるたびに味がかわる。全く飽きがこないスイーツ
私の先輩でもある三島隆夫氏が帝国ホテルやフランスで修行した後に、故郷の福岡県でオープンさせた「フランス菓子16区」。ダックワーズを考案し、日本に流行させるなど日本洋菓子界に大きく貢献した三嶋さんが、ご自身のこだわりの中で“鮮度が活きるお菓子”を提供するためにオープンしたお店だ。
そんな銘店の数多くのお菓子の中でも、特に私が御薦めしたいのがこちらの「シュトーレン」。シュトーレンとは本来、中に入ったフルーツの風味などが日ごとに染み渡り、毎日食べても飽きがこなくて美味しい菓子パンであるが、昨今、目にするものには、生地がパサついていたり味が馴染んでいなかったりするものも多い。だが、この三嶋さんの作るシュトーレンは、ワイン用の貯蔵庫で10ヶ月間しっかりと味が浸透するように熟成され、中に入ったフルーツも自らの作品に合うよう全て三嶋さんが直接目利きされたものが選ばれており、しっとりとして本当に美味しいものが使われている。
届いてからも日に日に熟成が進むので、毎日新しい美味しさに出会えるシュトーレンだ。
当店でも、常連様にお裾分けなどをさせていただき、とても好評である。
限定生産品なので常に手に入る品ではないかもしれないが、これからのクリスマスなどのタイミングで、ギフトや手土産として失敗のない一品と言えるであろう。
※掲載情報は 2014/12/24 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ラ・シャンス東京 オーナーシェフ
吉原満
20代で単身渡欧ジュネーブへ、さらにフランスのレストランやホテルで5年間の研鑽を積み重ね、ニースのオーベルジュではシェフも勤めました。
帰国後は都内の一流ホテルや有名レストランの店長兼総料理長を歴任し、1990年に自身の店である「ラ・シャンス」をオープンし、今日まで経営しております。
また、フランス本国の菓子コンクールで入賞した実績もあります。