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リゾートホテルで楽しむパウンドケーキ
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北軽井沢で存在感あるリゾートホテルとして名高い「ホテル軽井沢1130(イレブンサーティー)」。ホテル名は標高1130メートルに位置することに由来している。夏の涼しさは最大の魅力であるが、新緑の春、紅葉の秋、空気澄みわたる冬と四季折々の自然を愛でることができるリゾートホテルだ。
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別荘代わりに使えるようなプライベート感高い客室もリピーターに人気。最も贅沢なテラス露天風呂付の客室には、浅間山の麓から湧き出る天然温泉「鬼押温泉」が引き込まれており、客室露天風呂で心おきなく天然温泉が楽しめる。
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リゾートホテルにとってグルメは重要。ホテル軽井沢1130の高いポテンシャルはレストランにも垣間見える。信州、上州の食材をふんだんに用いた料理は、原田総料理長の矜持をも感じる逸品揃いだ。料理人の哲学を感じる瞬間は最上級の非日常時間ともいえる。
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グルメホテルにはグルメなテイクアウトがあることはこの連載でも実証済みであるが、伝統というワードが似合うのもホテルテイクアウトグルメの特徴だ。ホテル軽井沢1130伝統の一品は「ホテルオリジナルパウンドケーキ」。
ブルーベリーと胡桃を使った昔ながらのベーシックなパウンドケーキは、ラウンジで出せて日持ちしてお土産にもなる、かつ地元ならではの材料で美味しいケーキを作ろうということから生まれた品だ。
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焼き上がりの熱いうちにブルーベリーリキュールを使って作ったシロップに浸すことで日持ちし、熟成による味わい深さを引き出すことに成功。シンプルなケーキよりも滋味あふれる仕上がりだ。
胡桃やブルーベリーといえば信州、上州、軽井沢の地産食材でもある。「師匠から受け継いだ数少ない一品であり思い出深い品」という原田シェフ。高原のリゾートホテルには、地産食材をリスペクトする伝統の逸品が脈々と受け継がれている。
※掲載情報は 2017/11/02 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ホテル評論家 旅行作家
瀧澤信秋
ホテル評論家、旅行作家。All About公式ホテルガイド。ホテル情報専門サイトHotelers編集長。日本旅行作家協会会員。日本を代表するホテル評論家として、利用者目線やコストパフォーマンスを重視する取材を徹底。その忌憚なきホテル評論には定評がある。フィールドは、ホテルステイからホテルグルメ、ホテルにまつわる社会問題までと幅広い。テレビやラジオ、雑誌などへの露出も数えきれず、業界専門誌への連載も手がけるなどメディアからの信頼も厚い。また、旅行作家としても旅のエッセイなど多数発表、ファンも多い。2014年は365日毎日異なるホテルへチェックインし続ける365日365ホテルを実践中。「365日365ホテル 上」(マガジンハウス)として上半期のホテル旅の記録をホテルガイドも兼ねて上梓した。著書に「ホテルに騙されるな!プロが教える絶対失敗しない選び方」(光文社新書)などがある。