種まで食べちゃう究極の梅干しがあった!

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そもそも梅干しの種って食べられるのか?

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つい先日、食関係の展示会に出掛けた時のことだ。梅を展示しているご夫婦がいらした。梅干しは特段珍しくもない一般的な商材。しかし、そこに有機JAS認証と「超こだわりの梅干し屋」とあったことでふと足が向いた。

 

「お兄さん、梅干しの種って食べたことあります?」

 

ないですよ、普通。そもそも梅干しの種って食べられるのか?ご主人の湯浅さんが、乾燥させた種を専用の種割り器でパリッとわると、そこから出てきたのはちいさな小さな実。それを摘まむと「ふにゅ」っとした柔らかで、食べるとふんわりとした酸味がやってきた。

種まで食べちゃう究極の梅干しがあった!

梅干しの種のなかに実があったとは!

種まで食べちゃう究極の梅干しがあった!

高崎市郊外で梅を中心とした加工品をつくる湯浅直樹氏は、徹底して有機にこだわる生産者だ。かつては、大手メーカーでエンジニアを務めていた経歴もユニークだ。その技術を活かして、環境保全型の農業を実践。水は地下から汲み上げ、枝は燃料に変え、太陽光を利用した電気で農機を動かす。そうした中で、本来なら捨てられるはずの梅の種も、独自の技術で商品化にたどり着いたのだ。

 

特に20年もの間、じっくりと熟成した梅干し(うめのたね)は究極の逸品かもしれない。やんわりとしたゼリー状の梅エキスは熟成の証だ。15種類もの梅干しはすべて有機農法のもと、化学的な農薬や肥料、除草剤も使わず自然のままで作られる、まさに安心安全な梅干し。優しい味わいのものから、つーんと突き抜ける酸味を持つものまで味わいもバラエティーに富んでいる。梅干しという日常的なおかずも、これほどまでにこだわり抜くと、明らかに他とは違う味になる。

種まで食べちゃう究極の梅干しがあった!

そのような梅の種を商品がした、うめのたね」の中には、ちゃんと種割り器がついているところも嬉しい。秋の夜長を楽しむこの季節、清酒を飲みながら梅の種をカリッと割ることに、密かな愉しみを覚えてしまった。

※掲載情報は 2017/10/13 時点のものとなります。

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キュレーター情報

嶋啓祐

フードビジネスデザイナー

嶋啓祐

全国の農村漁村をくまなく巡り、そこで使うホンモノの素材を探すことをライフワークにしています。ホンモノはいつも隠れています。全国の肥沃な土地で、頑固で不器用な生産者が作る「オーガニックな作品」を見つけて、料理人が少し手を加える。それが「ホンモノの料理」になります。毎月地方に足を運び、民泊に泊まり、地元の方々とのコミュニケーションを作るのが楽しみです。自然豊かな日本全体が食の宝庫です。自然、風土、生産者、素材、そして流通と料理人とその先にいる顧客。食に関わるすべての方が幸せになるような「デザイン」を仕事にしています。1963年に北海道は砂川(日本一になった美味しいお米ゆめぴりかの産地)で生まれ、18歳上京。大好物はイクラ、クレソン、納豆、ハーブ、苦手なのは天津丼などあんかけ系、豚足、焼酎。趣味は全国の神社巡りとご朱印集め。2018年より自宅料理コミュニティ「ビストロ嶋旅館」を主宰。

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