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定番になりつつあるフロマージュケーキ
昨年、開業20周年を迎えた「グランド ハイアット 福岡」。多彩なアプローチでのリニューアル、リファインがすすめられ、ゲストに新たなホテルステイの楽しさを提案している。進化を続けるホテルのトピックは、ロビーに隣接する「ザ マーケット エフ」のオープンだ。朝から夜までオールデイで楽しめるメインダイニングは、福岡のグルメな人々の間で密かに話題となりつつある。
躍動感溢れるダイニングの中心は「ライブキッチン」。メインとなるチャコールグリルでは、シェフセレクトの食材がグリルされ、素材が本来持つ旨味を存分に味わうことができる。グリル料理とソムリエの洗練されたワインセレクトとのマリアージュも最高。ゆったりとしたテーブルで楽しむもよし、シェフの技を間近で楽しむならカウンター席、とその日の気分でフレキシブルな利用ができるのも魅力だ。
ザ マーケット エフのエントランス横には、カフェスペースと一体化した「ザ マーケット エフ ペストリー&ベーカリーショップ」がある。クオリティ高きパンをはじめ、ペストリーシェフ渾身のケーキなど、ショーケースの中には魅惑的な世界が広がる。思わず手にとって食べたくなってしまうが心配には及ばない。スタンディングのカフェ&バーも併設されている。淹れたてのドリップコーヒーやティー、テイクアウト商品が楽しめるのだ。
ペストリー&ベーカリーショップで見覚えのあるケーキを見つけた。昨年、この連載で紹介した(https://ippin.gnavi.co.jp/article-8130/)フォアグラを使ったチーズケーキ「トロワ・エフ」だ。フォアグラとリンゴを合わせたクリーム、ドライフルーツの赤ワインコンポートをチーズケーキに合わせた印象的なフロマージュケーキ。うん?何となくビジュアルが違う。今年はラズベリーの赤がアクセント。少し小振りになっただろうか、かわいいビジュアルだ。
トロワ・エフとは「3つのF」というフランス語で、使用している素材のフォアグラ、フロマージュ、フルーツの頭文字の「F」を取って名前を付けられている。断面のビジュアルは、上からマスカルポーネムース、フォアグラとリンゴのクリーム、ドライフルーツの赤ワインコンポート、ブリーチーズとクリームチーズのベイクドチーズケーキ、チーズサブレという構成は変わらずだ。昨年大好評だったということで、ショップ定番のケーキになりつつあるようだ。
進化続けるケーキ。もちろんザ マーケット エフのティーラウンジスペースでも楽しめる。テイクアウトでホームパーティーやふたりでの自宅クリスマスにもオススメだ。シャンパンやワインも喜ぶことだろう。
※掲載情報は 2017/10/10 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ホテル評論家 旅行作家
瀧澤信秋
ホテル評論家、旅行作家。All About公式ホテルガイド。ホテル情報専門サイトHotelers編集長。日本旅行作家協会会員。日本を代表するホテル評論家として、利用者目線やコストパフォーマンスを重視する取材を徹底。その忌憚なきホテル評論には定評がある。フィールドは、ホテルステイからホテルグルメ、ホテルにまつわる社会問題までと幅広い。テレビやラジオ、雑誌などへの露出も数えきれず、業界専門誌への連載も手がけるなどメディアからの信頼も厚い。また、旅行作家としても旅のエッセイなど多数発表、ファンも多い。2014年は365日毎日異なるホテルへチェックインし続ける365日365ホテルを実践中。「365日365ホテル 上」(マガジンハウス)として上半期のホテル旅の記録をホテルガイドも兼ねて上梓した。著書に「ホテルに騙されるな!プロが教える絶対失敗しない選び方」(光文社新書)などがある。