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オシャレな4種のパナジェッツが詰まったスペシャルBOX
11月1日はキリスト教のお祝い「諸聖人の日（Todos los Santos）」。カトリックの国スペインでは、この日にお墓参りをして先祖の霊を弔います。日本でもお馴染みアメリカのハロウィンは、もともとはこの諸聖人の日の前夜際。スペインの前夜祭はカボチャではなく、焼き栗や焼き芋、そしてパナジェッツ（Panellets）を食べる習慣があります。
パナジェッツは日本ではなかなかお目にかかれませんが、スペインではポピュラーな伝統菓子。松の実で覆われたコロンとかわいらしい形、もっちり食感と香ばしさがどこか懐かしく、素朴な旨みと甘みにほっこりさせられます。
このパナジェッツを存分に堪能できる商品が、スペイン菓子工房ドゥルセ・ミーナより期間限定で発売されました。定番の松の実パナジェッツからオシャレで洗練された進化系まで、4種のパナジェッツを楽しめる『バルセロナの宝石 パナジェッツBOX』。箱を開けた瞬間、思わず歓声をあげてしまいました。宝石という表現に大きく頷きたくなる美しさ。店主の藤本恭子さんも「構想3年、試行錯誤を重ねて完成させた自信作です」と語る商品。中身をご紹介しましょう。
まずは定番のパナジェッツ。外側は香ばしい松の実、中はアーモンドプードルとサツマイモのほっくりもっちりとした生地。スペインでは様々なアレンジパナジェッツでお店の個性が見られますが、こちらはどのお店にも必ずあるベーシックなタイプ。甘さはごくごく控えめで、噛みしめるごとに、なんとも上品な旨みがじんわり広がります。素朴で温かみのある味わいで、スペインの子供たちはもちろん、強面のお父さんたちもこれには目がありません。
ここからは藤本さんの進化系、艶やかな3種のパナジェッツ。
「メンブリーリョのパナジェッツ（写真・左）」雪の結晶のような美しさ、カットすると白と赤のコントラストで一段と美しいパナジェッツ。包まれているメンブリーリョとは、マルメロという西洋カリンを甘く煮つめたもの。深みのある甘みに、トッピングされたココナッツフレークがアクセントになっています。
「フランボワーズのパナジェッツ（写真・中）」とびきりキュートな桃レンジャー！フランボワーズの生地に、フランボワーズのグミ（パート・ド・フリュイ）。内側はパッションフルーツの生地とジャムが包まれ、キュンとさせる甘酸っぱさ。見た目以上に可愛らしい味わいです。
「チョコレートのパナジェッツ（写真・右）」こちらはちょっと男性的なスマートなたたずまい。スペインの老舗チョコヴィック社のチョコレートと、金粉を施す本格的なデコレーション。風味豊かなカカオ生地とヘーゼルナッツ生地、濃厚な味わいと香りのコラボレーションに酔いしれます。
日本ではなかなかお目にかかれない、貴重な存在パナジェッツ。不思議と懐かしさを感じさせる温かみのある味わいは、日本人の嗜好にも近いと思います。『バルセロナの宝石 パナジェッツBOX』は、2017年10月1日～2018年3月までの期間限定販売。この機会にぜひ一度、お試しいただきたい逸品です。
※掲載情報は 2017/09/30 時点のものとなります。
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キュレーター情報
スペイン料理研究家
加瀬まなみ
埼玉県熊谷市出身、料理研究家。得意分野はスペイン料理の簡単手軽なアレンジレシピと、ワインにあわせたマリアージュ提案。
TV・イベント出演、撮影監修、レシピ開発、商品コンサルの他、オールアバウト『スペイングルメ』ガイド、家ワインコラム『すっぴんワイン』など執筆活動も行う。
著書『フライパンひとつで作る絶品パエリア』、『5分でできた！』シリーズ全7冊、『2ステップレシピ』ほか。
