他にはない!味も生産過程も“爽やかバナナ”

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「バナナってこんなに美味しいの?!」と必ず言ってしまう逸品

他にはない!味も生産過程も“爽やかバナナ”

兎に角、爽やかで酸味とコクがあり、スッキリとした甘さが美味なバランゴンバナナ。そして芳香な香りと、心地よく感じるベジタルなグリーンの香りが私は大好きです。表現が難しいのですが、普通のバナナにはない“サクッ”とういうようなしっかりとした歯ごたえも感じます。「スイートスポット」がでてくると食べごろになりますが、このバランゴンバナナは、皮が黒ずんだくらいが美味しいかもしれません。見た目は、不揃いだったり少し傷がついていても、中はしっかりとした実と美しい色、そして新鮮な味に驚きます。私はバナナはこれと決めています。

“成り下がってしまった”バナナの裏側と真実

他にはない!味も生産過程も“爽やかバナナ”

皆さんは、よくバナナを食べますか? 私は、このバランゴンバナナを初めて食べたとき、本当に衝撃を受けました。今まで食べていたバナナの常識を覆す、感じたことのない味と香りと食感に驚きました。そしてこの“かわったバナナ”を調べてみると「バナナ事情」がよく見え、如何にこのバナナが素晴らしいのかを知ることができました。

 

「昔は、バナナは高価で遠足のときしか食べられなかったのよ……。」と両親や祖母からよくきかされてきました。それが今では、1本15~25円くらいで買えてしまうのは、“プランテーションバナナ”が多く出回るようになったからです。

 

いわゆるバナナの「大量生産・大量消費」のようなものです。1960年代に、ミンダナオ島ダバオ周辺に多国籍企業が広大なバナナ農園を開発して、多くの労働者を雇い、栽培しやすいよう農薬や化学肥料は勿論、大量生産に合う品種改良したビジネスに都合のよいバナナをたくさん生産します。その市場は日本でした。

 

また近年出回っている「高地栽培バナナ」は、“甘いバナナ”という売り出しで少し値段を高くして売られていますが、山の標高の高いところで先住民族が暮らしていた土地に作られることが多いのです。山中に農薬をまいて作られるため、山の環境は勿論、山を水源とする下流域の生活用水も当然、汚すことになります。そんなケースがあり、地元の人たちは、せめて農薬の空中散布を止めて欲しいと、企業にうったえているという現実があるのです。

 

“食”は“命”そのものです。自分を大切にしたいのと同時に、口に入れるものが誰かの大切な何かを奪ったり、傷つけたりしていないか。そんなことを考えてみる必要があると思いませんか?

生産者、大地を守るバランゴンバナナ

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バランゴンバナナ民衆交易というものが生まれたのは、1980年代国際市場の価格暴落によるフィリピンネグロス島を飢餓が襲ったことがきっかけです。
裏山や庭先に自然に自生しているこのバナナを商社や多国籍企業を通さず、生産者から直接、日本の消費者に届くシステムが出来上がりました。それによりプランテーションの労働賃金ではなく、生産者として安定的に収入が得られることが実現しました。

 

この山バナナは、栽培中は化学合成農薬・化学肥料を使わずに育てられます。収穫からパッキングセンターまでの運搬は傷をつけないよう、洗浄、梱包まで丁寧に手作業で行われます。ポストハーベストの防カビ剤や防腐剤も使わず、一つひとつ心を込めて私たちの手元に届けてくれます。

リーズナブルに本物を楽しめる“贅沢な絶賛おやつ”

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山の傾斜地から人力で運ばれるなど、生産工程が大量生産のプランテーションバナナとは異なりますので、傷もつきやすく皮が黒ずんだりしているのですが、不思議なもので、中の実はとてもしっかりとしていて、見かけほど傷んでおらず、綺麗なクリーム色をしているのです。これが「土着の自然のままの品種改良されていない植物の強さ」だと、とてもよくわかります。 

 

バランゴンバナナは1本70~100円で購入できますが、今の世の中、バナナ1本が100円となると高いと思う方が多いようです。しかしよく考えてみると市販の大量工場生産しているお菓子一つも同じ100円です。遠方からはるばる大切に運ばれ、一つひとつ心を込めつくられる“作る人・食べる人・自然に優しい”このおやつを高いと言えるでしょうか?

 

こんなおやつや食品を大切にいただける、そんな世の中になればよいと心から願っています。

 

このバナナを輸入・卸販売をしているオルター・トレード・ジャパン(ATJ)では、他にもエコシュリンプやマスコバド糖(黒砂糖)など他のこだわり品にも取り組んでいます。また関連のNPO法人APLA(あぷら)は、ネット販売や、原発事故が起きた私の生まれ故郷でもある福島の子どもたちへ募金でバナナを贈るなどの活動をしています。

バランゴンバナナを使ったレシピ

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生のフレッシュなバナナを楽しむのがお薦めですが、それ以外にもこのバランゴンバナナの特徴をいかした美味しい食べ方をご紹介します。

 

これからの季節、ハイキングなどのアウトドアにもってこいの、携帯しやすく栄養満点のドライバナナを作ってみませんか?

 

熟したバランゴンバナナを輪切りにし、ザルやネットで3日程天日乾燥させます。(雨の日は屋内でのんびり乾燥させる)※乾燥すれば常温でも保存可能。気になる場合は冷凍保存も可能。

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さらにひと手間かけて、ドライチョコバナナもおすすめです。乾燥バナナに、湯煎で40度くらいに溶かしたチョコレートをコーティングし、クッキングシートなどに並べて固めて完成。

 

是非、本物のバナナ「バランゴンバナナ」を食べてみませんか?五感も心も豊かになれるはずです。

※掲載情報は 2017/09/23 時点のものとなります。

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キュレーター情報

麻乃じゅん

自然派栄養士・ソムリエ

麻乃じゅん

【保有資格】
・管理栄養士
・調理師免許 
・製菓衛生士
・ソムリエ(日本ソムリエ協会認定)
・ファスティングマイスター・エキスパート
国内の航空会社に国際線客室乗務員として在職中、ソムリエ資格を取得

退職後、栄養士養成大学で学び
管理栄養士免許をはじめとする食や健康に関する資格を取得

自治体や民間企業、クリニックなどで公衆栄養、集団栄養指導、個別栄養相談などの業務に携わる

現代栄養学や西洋医学の現場で経験を積む中
カラダのみならず、「心・人生を豊かにするための食」について探求し
東洋医学や思想の世界についても学びはじめる

その中で、我々は自然の一部であること、真の食との繋がりに気付く

そして、それら現代人が忘れている大切なことを
伝えるべくフリーランスとしての活動をスタートする

また、福島県に生まれ自然の中で育った者として
2011年の原発事故以降、さらにその思いが強くなり
活動の範囲を広めている

現在も、セミナー、自然系・無添加料理教室、カウンセリング等を通じ
現代社会における“食”との向き合い方を提案しながら、
手作りや料理体験のすばらしさを数多くの場で伝えている。

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