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世界有数のクリスマスイベントはブラジルにあった!
南半球のブラジルで迎えるクリスマスは、雪が舞うなかでのロマンチックなホワイトクリスマスではなく、気温30℃を超える真夏のクリスマスです。気候こそ日本と正反対ですが、そこはカトリック教徒が非常に多い国。クリスマスは国民的なイベントとして盛大に盛り上がります。真夏ではありますが、日本や欧米と同様に街はイルミネーションで飾り付けられて、華やかにライトアップされます。
なかでも南部のリオ・グランデ・ド・スル州の山間の街Gramado(グラマード)市は、世界でも屈指の盛大なクリスマスイベント「ナタウ・ルース(Natal Luz)」が開かれる街として有名です。
10月末から年明け1月中旬まで、延々2ヶ月半にも渡るこの巨大なクリスマスイベントは、街中を包み込む光のページェントはもちろん、街の各所に設けられた会場や大通りで繰り広げられる大掛かりなアトラクションが何よりの見ものです。
国内外から期間中160万人もの観光客が訪れるのですが、グラマードの全人口が3万人ほどですから、その規模がいかに巨大で人々を惹きつける魅力的なものかがお分かりいただけると思います。
クリスマス到来を告げるパネトーネ
数あるパネトーネの中で売れ行きにも知名度でも有名なブランドは、黄色いパッケージのバウドゥッコ(Bauducco)とヴィスコンチ(Visconti)でしょうか。バリエーションも年々充実していて、トラディショナルなタイプ以外でも、チョコレート・チップ入りの「ショコトーネ」、ナッツ入りのもの、グアバなどブラジルらしいトロピカルフルーツ入りのものも出ていますね。大きさもかわいらしいミニ(80g)から、大家族サイズの4kgまで。パッケージもお馴染みの箱入りのものやプレゼントにぴったりの、クリスマスカラーの特大缶入りのものまで幅広く揃って、パッケージも合わせたパネトーネ選びが楽しめます。もっとも、ナショナルブランド以外にも高級チョコレートメーカーが手がけるものや高級ベーカリーやスイーツ店が手作りで仕上げるものなど、上質なものにこだわったパネトーネを買い求めるブラジル人も多いです。
一家揃ってご馳走を囲む、真夏のクリスマス
ブラジルのクリスマスは恋人たちのものというよりも、家族が集まって過ごす大切なイベントです。なかでもクリスマス・イブ、セイア・ヂ・ナタウ(Ceia de Natal)には、家族はもちろん親戚が大勢集まり、賑やかなものになります。食事は日本でもお馴染みの七面鳥料理や豚肉料理、マンゴーやパパイヤ、パッションフルーツといった豊かなトロピカルフルーツの数々、そしてもちろん、パネトーネが並んで、みんなの気分が高まるご馳走が勢揃いという光景です。家族や親戚が一同に会して、テーブルにご馳走が揃って様々に団らんする様子、ブラジルのクリスマスは日本のお正月にあたるものというと、よく伝わるかもしれませんね。
※掲載情報は 2014/12/18 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ブラジル大使館
ブラジルは世界で5番目、南米大陸の約半分を占める広大な国土を持つ国です。この広大な大地には豊かな自然はもちろんのこと、実に豊富な食材が溢れています。先住民インディオや入植したポルトガル人をはじめアフリカ、日本、ヨーロッパと様々な民族が暮らすブラジルには、各地方の風土や文化を反映した実に多様な料理があります。日本とブラジルは地理的に遠く離れてはいますが、150万人の日系人社会を擁し、日本とは大変深い絆で結ばれています。食をテーマに日本の皆さまへこのブラジルの魅力をご紹介し、ブラジルと日本がますます親密な関係となることを願っています。