漁港では水揚げされたばかりの海鮮を、農園ならもぎたての野菜と、プロの手で選ばれたばかりの食材を新鮮なうちに食べるというのは、とても贅沢で特別なことですよね。今回はそんなプレミアムな幸せが感じられる、養鶏場スイーツ＆グルメをお届けします。養鶏場が直接手がけている卵のおいしさの詰まったものや、養鶏場直送の卵にこだわり作られるリッチな味わいばかりですので、ぜひチェックしてみてくださいね。

秋田県の『瀧田養鶏場』直営の『たまごの樹』は、ヨモギや木酢液などをブレンドした飼料で育てた比内地鶏卵や、その卵を使ったプリンやシュークリームといったお菓子を販売しています。大人らしい優雅なおやつの時間を楽しみたいなら、何とも言えない上品な卵の香りが口中に広がる「比内地鶏カステラ」はいかがでしょう。ほんのりした甘さとふわっとした食感が洗練されたカステラで、至福の時をお過ごしください。

沖縄県南城市の『みやぎ農園』が手がける「プレマヨ」は、自社の養鶏場でのびのび平飼いされた健康的なニワトリの卵を使用しています。まろやかで癖のない、本物志向の人が喜ぶおいしさの秘密は、ニワトリが食べている餌にあります。良質な卵はニワトリが健康なことが一番の秘訣という考えから、発酵飼料や青草に湧き水という自然の餌のみにこだわっています。まずはスティック野菜などシンプルな料理で味を確かめてみて。

世界遺産・石見銀山遺跡の近くにある島根県大田市に、養鶏から卵、そして加工品まで一貫して生産する小さな会社『旭養鶏場』があります。50年続く会社で最近やっと始めたという自社製品から「あさひプリン」をご紹介します。ねっとりとした食感に程よい甘さ、やや強めのカラメルで、パンチの効いた心地よい後味感がたまらないプリンは、こだわりの餌とのびのびな環境で育てた鶏の、素朴ながら深い味わいを持つ卵を使用しています。

ベッドタウンとして知られる岡山市箕島（みしま）にある、ひよこの看板が目印のお店が『ひよこさんちの直売所』です。自然の中で自由に動き回りストレスのない方法で育てる養鶏会社『卵娘庵』が直営するお店でぜひ試してほしいのが、卵の黄身と白身を分けてそれぞれの特徴を活かした「きいぷり」と「しろぷり」です。まったりとした濃厚さと、クセがなくあっさりとした卵本来の旨みと、それぞれのおいしさを楽しんでみて。

島根県大田市で、軍鶏や赤鶏を一貫して飼育製造販売する『エコファームささだ』。大自然の中、発酵飼料を与えて育てる「銀山あか鶏」は、肉に甘みがあり、くせや匂いのない鶏肉です。燻製風に仕上げた「ローストコンフィ」は、歯ごたえのある食感と噛めば噛むほど味わい深いジューシーな味わいで、パーティーのテーブルでも彩りを添える一品として活躍しています。しっかりめの白ワインとの相性は抜群ですよ。

宮崎県にお店を構える『菓子工房　プチ・シュー』の「純生ロールケーキ」。ベーキングパウダーなど添加物を一切使わずに作るケーキの一番のこだわりは卵。養鶏で名高い宮崎にありながらも、能登半島から仕入れています。衛生管理の徹底された養鶏場で飼育生産されている“セイアグリー健康卵”を使うことで、ベーキングパウダーなしでふっくらとやわらかくふわふわな生地が実現するのだそう。お取り寄せも可能です。

新宿駅南口至近の一等地に位置するホテル『JR九州ホテルブラッサム新宿』で買える養鶏場スイーツが、福岡の『内野宿養鶏場』生産の“うちのたまご”を使用した｢うちのたまごケーキ｣です。やわらかくふわふわ食感が特徴のカステラケーキで、控えめのやさしい甘さが口に広がります。ほかにも｢うちのたまごプリン｣があるほか、併設のレストラン『うまや赤坂 新宿』では、うちのたまごを使った悶絶級の「たまごかけご飯」も食べられますよ。

高級ケーキを作るような、1個何百円もするような卵を使っているわけではないけれど、本当に素材にこだわって丹精込めて作られているのが『三友堂』の「鶏卵花生せんべい」です。朝、養鶏場で産み落とされたたばかりの卵を毎朝調達に行き、100kgの小麦に対して60kgもの卵を使っている贅沢なせんべいは、卵のやわらかい甘さが広がり、落花生の香ばしさがあとを引く懐かしさ満点のおいしさです。