タイの生米粉麺「クイッティオ」の国内製造に成功!絶品のタイ麺料理がつくれちゃう!

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グルテンフリーとしても注目の米粉麺

私は東南アジアの料理を色々と食べていますが、特徴的だなと思えるのが、米粉の使い方です。米粉は字のごとく、米を製粉したもの。米粉を水で溶かし、クレープ状にした生春巻きや米粉麺料理、さらには菓子類にも多用されていて、その国の代表的な名物がたくさんあります。日本でも近年、グルテンフリー食品として、米粉を使ったパンや菓子などが注目されていますね。

タイの生米粉麺「クイッティオ」の国内製造に成功!絶品のタイ麺料理がつくれちゃう!

私が出会って以来、魅了されているのが、タイ料理の名店「マンゴツリー」グループで提供されている米粉麺「クイッティオ」。東京・代々木公園で毎年開催されている「タイフェスティバル」に出店されている際に、販売用として小袋にされていたのを発見して以来、食感や香りの良さにハマってしまったのです。

タイの生米粉麺「クイッティオ」の国内製造に成功!絶品のタイ麺料理がつくれちゃう!

炒め麺、スープ麺としても多用にメニューのあるクイッティオを自宅作ってみたところ、米粉麺特有の艶やかさはもちろん、モチモチ感があって、米の香りが広がりました。これは、本場タイで食べる以上においしいかも!実はこの米粉麺は、日本の新潟で生育したうるち米を使用し、国内で製造されたものなのです。

「日本でおいしい米粉麺を作ろう!」

このクイッティオは、“タイ料理に使用されている米粉麺を日本でも作れないか”と考案されたものです。タイに本店をもつ「コカレストラン」、「マンゴツリー」グループを運営する株式会社ミールワークスは、タイ食材だけではなく、日本国内で生産されている食材を使ってタイ料理を提供するパイオニアとして、日本とタイの架け橋となることを目的としています。

 

タイで使用されている米粉麺は、生麺と乾麺がありますが、特に生麺の食感の良さが抜群です。しかし、日本ではその製法や保存方法の難しさから、国内に流通しているのは、タイ産の乾麺というのが現状。以前、店舗で使用していた乾麺も食感が劣ってしまい、生麺のような理想的なおいしさには及ばなかったといいます。本場の食感をいかす米粉麺の要となるのが米に含まれるアミロースという成分。日本の米はアミロース分が低いのが特徴。一方、タイ米など長粒種米はアミロース分が高く、製麺に適しているのです。日本にも、アミロース成分の高い米はないかとたどり着いたのが、新潟産「越のかおり」でした。新潟の米農家、提携している麺メーカーと共同で、試作を繰り返し、2015年究極の国産米粉麺が完成したのです。当初は20トンだった製造量も、今期は年間120トンを予定しているとか。

タイの生米粉麺「クイッティオ」の国内製造に成功!絶品のタイ麺料理がつくれちゃう!

私も今年の5月に、新潟にある麺工場の見学をさせていただきました。タイから製麺機をはじめとする機材を運び、製麺、梱包しています。米をすりつぶした粉を練って押し出す製麺法とは異なり、米汁を炉で蒸してシート状にしてカットした麺は、水分保持量が均質で、調理後もモチモチでツルツル&シコシコ食感が持続されます。

タイの生米粉麺「クイッティオ」の国内製造に成功!絶品のタイ麺料理がつくれちゃう!

機械を搬入してまで、日本でおいしい米粉麺を作るその思いに感銘を受けました。ホントにすごい!!麺の食感やおいしさはもちろん、極力つなぎを少なくすることで、アレルゲンもなく、消化吸収がよい。なんといっても小麦麺よりも低カロリーというのも魅力です。

店舗で味わうクイッティオを自宅でも楽しめる

国内生産の生米粉麺「クイッティオ」は通信販売のほか、グループ店舗で提供しているメニューにも使用されています。ついに8月30日には、JR東京駅の改札外にグランドオープンする「グランスタ丸の内」内に、米粉の炒め麺であるパッタイの専門店「マンゴツリーキッチン パッタイ」をオープンしたばかり。

 

パッタイは、甘味、酸味、辛味とタイ特有の三位一体の味付けで、さっぱり食べられる炒め麺です。エビや野菜の具だくさんで、風味も抜群!これは通勤帰りのサラリーマンやOLさんにもオススメです。

 

さぁ、店舗でその味を確認してから自宅でも楽しむか、自宅で楽しんでから店舗で味わってみるか!ぜひ、このおいしさを体感してみてくださいね。

※掲載情報は 2017/08/31 時点のものとなります。

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キュレーター情報

伊能すみ子

アジアンフードディレクター

伊能すみ子

アジアンフードディレクター/1級フードアナリスト 舞台制作や民放気象番組ディレクターを経て、食の世界へ。調理師専門学校で調理、食文化を学びながら、食の専門家であるフードアナリストとして活動を開始。メディアを中心に飲食情報の提案やアジア各国料理の執筆、講演、講師、レシピ制作などを行う。     
「ASEAN食のコンシェルジュ」、「タイフードコンシェルジュ」、「カンボジア旅のリポーター」などの肩書を持ち、食と旅の提案も手がける。年に数回、アジア諸国を巡り、屋台料理から最新トレンドまで、現地体験を専門webサイトにて多数掲載。書籍『専門店が教える スパイスの基本』(PHP研究所)では、レシピを担当。日本にいながらも他のアジア諸国のおいしい料理を楽しめるような、環境作りを目指す。

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