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ひとくちにオリーブオイルと言っても生産国も多岐にわたり、様々な種類や使い方があります。パンにつけたり、パスタを炒めるときや、出来上がった後に一振りして風味を出したり、サラダのドレッシング替わりなどにも重宝するものでもありますね。日常の食卓からレストランでの食事まで、今や私たちの食生活の中にすっかり浸透しているのではないでしょうか。
そのオリーブオイルのなかでも「なんか良さそうだな」と思うのがエキストラバージン(EXV)オリーブオイル。ところがこれまた色々いろんな種類があり、生産国やボトルの形状、値段と比べながらこれまで随分とEXVオリーブオイルを試してきました。
その中でも、ある程度の安定した生産量があり、高いレベルで品質を維持していると感じているのが、今回紹介するRedoroのEXVオリーブオイル。このオイルのどこが他と違うのか?一言で答えるとするならそれは「香り」にあります。
瓶のキャップを空けた途端から、ゆっくりと漂うオリーブの香り。これはツーンと来るものではなく、オリーブの香りそのものが、高いレベルの搾取技術とコールドプレスにより凝縮されて、ゆっくりと香りが解き放たれるイメージです。これは他の高価なEXVオリーブオイルでも、なかなか感じることのできないものです。
Redoro社はイタリア北部で生産されるオリーブのみを使っており、原料の生産、加工、瓶詰、全ての工程を国内で行っています。2か所の産地は原産地認証を取得しており、フレッシュでマイルドなのが特徴とされています。
私がとくに好きなのは、オーガニック認証を取ったEXVオリーブオイル。「ガルダ湖を望むオリーブ畑で収穫されたICEA認定の有機栽培(オーガニック)オリーブオイル。コールドプレスで絞り、丁寧に瓶詰されたBiologicaは青い果実のような味が特徴。料理に加えていただくと、そのレベルをさらにアップさせる貴重なアイテムです。」と記されています。
日常的に使っている中で感じるのは、この健康的なオイルは、そのままパンにつけるのも美味しいのですが、アジやイワシなどの夏の青魚の刺身との相性もいいようです。塩とレモンとこのオイルだけで、醤油とワサビとは一味違う、フレッシュで心地よい旨みを感じることができます。
また、グリルしたチキンやポークにかけると、肉の旨みがぐっと広がり、トマト系パスタにかけると野菜の味わいがより深くなります。温かいものにかけるとより香りが上品に引き立ち、料理そのものをより美味しく変えてくれるものでもあるのです。
いまもテーブルの上にあるRedoroのオリーブオイル。まさに家ごはんのパートナーであります。
※掲載情報は 2017/08/04 時点のものとなります。
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キュレーター情報
フードビジネスデザイナー
嶋啓祐
全国の農村漁村をくまなく巡り、そこで使うホンモノの素材を探すことをライフワークにしています。ホンモノはいつも隠れています。全国の肥沃な土地で、頑固で不器用な生産者が作る「オーガニックな作品」を見つけて、料理人が少し手を加える。それが「ホンモノの料理」になります。毎月地方に足を運び、民泊に泊まり、地元の方々とのコミュニケーションを作るのが楽しみです。自然豊かな日本全体が食の宝庫です。自然、風土、生産者、素材、そして流通と料理人とその先にいる顧客。食に関わるすべての方が幸せになるような「デザイン」を仕事にしています。1963年に北海道は砂川(日本一になった美味しいお米ゆめぴりかの産地)で生まれ、18歳上京。大好物はイクラ、クレソン、納豆、ハーブ、苦手なのは天津丼などあんかけ系、豚足、焼酎。趣味は全国の神社巡りとご朱印集め。2018年より自宅料理コミュニティ「ビストロ嶋旅館」を主宰。