新時代到来か!ビール氷河期を蹴散らす「クラフトザウルス」が軽井沢に出没!!

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軽井沢を日本一のクラフトビールの街へ

新時代到来か!ビール氷河期を蹴散らす「クラフトザウルス」が軽井沢に出没!!

2012年以降国内のクラフトビール市場は継続して右肩上がりで、その人気はますます高まる一方です。しかしながら、ビール市場全体は縮小が進んでいるのが実状です。そんな中、『よなよなエール』などで知られる株式会社ヤッホーブルーイング(長野県・軽井沢町)が、そんなビール全体の市場の動向を “ ビール氷河期 ” と例え、それを打ち破る「クラフトザウルス」という架空の生物を創造し、2017年7月、新ブランド『軽井沢ビール クラフトザウルス』の発売をスタートいたしました。これは軽井沢地区限定ビールとしては20年ぶりの新ブランドとなります。

 

ヤッホーブルーイングはこれまでにも軽井沢地区限定で販売する『軽井沢高原ビール』シリーズを展開しています。このブランドは『クラフトザウルス』と同様に地域限定販売で、その売上金の一部は軽井沢の自然や歴史的景観を守る活動に寄付しており、軽井沢土産としても人気を博しています。それに対して今回の『クラフトザウルス』は、大人気のクラフトビールの世界をさらに個性的に表現するという、クラフトビール上級者にはたまらないシリーズになります。実はこれまでにも軽井沢で樽熟成のヴィンテージビールの数量限定販売などを実施しており、想定外の反応の良さを実感していました。そんなクラフトビールを受け入れる確かな土壌がある軽井沢だからこそのスタートとなりました。

度肝を抜かれるのはデザインだけじゃない

新時代到来か!ビール氷河期を蹴散らす「クラフトザウルス」が軽井沢に出没!!

このシリーズのラインナップは、『軽井沢ペールエール』と『軽井沢ヴィンテージエール2015、2016』の2種類です。

 

『軽井沢ペールエール』は、ヤッホーブルーイングのストックのホップ約30種類から、昔からアメリカンペールエールに使われてきた「カスケード」「センティニアル」、そして新しい品種である「シトラ」「シムコー」などの数種を選りすぐり醸造した、アメリカンタイプのペールエールです。ヤッホーブルーイングの代表的なビール『よなよなエール』も同じアメリカンペールエールですが、大きく違う点はその製法です。一般のビール醸造では、ホップは仕込みの段階のみで入れる場合が多いですが、このビールではより綺麗なホップの香りを実現するために、酵母を入れた発酵中にアロマホップを投入し、72時間だけ漬けて取り出すというこれまでにない製法で醸造しています。一般のアメリカンペールエールは、特に本国アメリカでは華やかな香りとともにホップの苦味も強いタイプが多いですが、この『軽井沢ペールエール』はグレープフルーツやレモン、ユリの花のような華やかな香りを存分に楽しみつつ、心地よいモルトの甘味や爽やかな苦味とともに、まるでミネラルウォーターのような清々しいフィニッシュを迎えます。
「このビールのキャラクターを存分に味わうためには、グラスに注ぐ時なるべく泡を立てず、そっと注いでください。グラスの上部に少し空間を作った方がこのビールのキャラクターをたっぷり楽しめます。そして飲む時に軽くグラスを回して立ち上る香りを楽しんでから飲んでみてください」と醸造責任者のモーリーこと森田正文さん。

もう一つはさらに貴重なバーレイワイン

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シーリングワックスで封印されたまるでワインのようなこのビール。樽で最低でも6ヶ月以上という長期熟成が必要なため、ヤッホーブルーイングでも1年に1度しか造ることができないというかなりレアなビールです。アルコール度数も約10%と高く、一般のピルスナービールとは一線を画す、芳醇な味わいはまさに “ 麦のワイン=バーレイワイン ” 。ドライレーズンやシェリー酒、カラメルのような熟成香、しっかりとした苦味と通常の1.5倍の麦芽を使用したことによる麦芽の豊かな甘み、そしてロースト麦芽の重厚なコクを存分に愉しむことができます。

新時代到来か!ビール氷河期を蹴散らす「クラフトザウルス」が軽井沢に出没!!

「国内に数多あるブルワリーの中でおそらくこのビアスタイルを造るブルワリーは10あるかないかです。さらにどうしても生産量が限られてしまうこのヴィンテージビールは、大変貴重な存在で、軽井沢に集まる知的好奇心の高い方々にこそ愛されるビールになると思っています」と森田さん。年により原料の違いによる影響や製法の工夫を重ねて醸造することから、まさにヴィンテージワインのように年ごとに仕上がりの違うビールを愉しむこともできます。

 

長い氷河期に熱い楔を打ち込むという思いが込められたこのビール。軽井沢に足を伸ばして、堪能する価値が必ずあります。
さらに今後は年に一度、新しいラインナップを登場させる予定。いずれ「うまいクラフトビールが飲みたいから、軽井沢に行こう」という日も近いのかもしれません。

※掲載情報は 2017/07/16 時点のものとなります。

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キュレーター情報

宮原佐研子

ビアジャーナリスト/パンコーディネーター

宮原佐研子

日本パンコーディネーター協会認定パンコーディネーター、日本ビアジャーナリスト協会所属ビアジャーナリストとして日本ビアジャーナリスト協会HP、雑誌『ビール王国』(ワイン王国)、世界22カ国158本のビールを紹介するe-MOOK『ビールがわかる本』(宝島社)、ビアエンタテインメントムック誌『ビアびより』(KADOKAWA)他執筆。『ビール王国』では、「コンビニ限定うんまいビア ペア」で、コンビニエンスストアで買えるビールとパンのペアリングを連載。日本パンコーディネーター協会主催の講座「ワインよりおすすめ?パンとビールのおいしい関係」でパンとビールのペアリング体験講座も実施。

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