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コロンビアの山岳地域から届いた個性豊かなコーヒーが楽める!
6月6日(火)にコロンビア大使館公邸でコロンビアを代表するコーヒーブランド「ファン・バルデス」のプレミアムコーヒーを試飲するイベントが行われました。
昨年の秋から日本でも購入可能になった「ファン・バルデス」は南米だけではなく、北米でも良く知られたプレミアムコーヒーで、上質なコロンビアコーヒーを求める多くの人がその確かな美味しさに信頼を寄せています。
今回、日本市場に向けてより多くの方に「ファン・バルデス」のコーヒーを届けていくためにインターネットでの販売を強化し、コーヒーに対する意識が高い日本市場に向けたプレミアムな商品を厳選し、ラインアップ。これまでよりも身近な存在として、コロンビアのプレミアムコーヒーを楽しんでいただけるようになりました。
イベントでは、その中から3つのシングルオリジンコーヒー(単一の産地)が紹介されました。
・HUILA(ウィラ)
・SIERRA NEVADA(シエラネバダ)
・NARINO(ナリーニョ)
既に日本でも「コロンビア」はコーヒーのブランド産地として知られていますが、コロンビアは大きく分けて、北部、中部、南部の3つに分かれた産地ごとに個性の豊かなコーヒーを生産しています。
南北に広がる3つの山脈により、異なる気候や標高差が生まれ、栽培されているコーヒーもその地域ごとの非常に個性ある「味わい」が生みだされます。
北部は比較的低めの標高の高い気温の土地で栽培されます。柔らかな酸味、中~高ボディ、ナッツのようなコク、チョコレートのような香りが特長です。
中部は雨季と乾季が散在して起こる気候により、年間を通じて新鮮なコーヒーの収穫が可能です。フルーティでハーブのようなバランスの良い香りが特長です。
南部は赤道に近く、高い標高と気温の低い土地で栽培されます。強い酸味があり、ミディアムボディ。柑橘系甘い香りとまろやかな味が特徴です。
今回のイベントでは、特別ゲストとして日本を代表するバリスタの横山千尋さんが3種類のコーヒーの個性に合わせてハンドドリップやサイフォンなど抽出方法を変えてコロンビアコーヒーを紹介。コーヒー豆の個性を解説しながら、最高の状態で豆の魅力を引き出していきました。
プレミアムコロンビアコーヒーの美味しい楽しみ方~フードペアリング~
今回の発表会では、新たなコーヒーの楽しみ方として、甘いものだけではなく軽めのフィンガーフードなどと合わせるフードペアリングも提案されました。
・HUILA(ウィラ)
ウィラはコロンビアの南西に位置しています。この地域では雲が強い日光を遮るため、コーヒーは一年中ストレスを受けることなく育つことができます。この地域では約67,000世帯がコーヒーの生産に携わるコロンビア国内でも一大生産地です。
【「チェダーチーズ」×「HUILA(ウィラ)」】
ワインのような芳香の「ウィラ」には、かすかな酸味と香ばしさを楽しむチェダーチーズが合います。今回はチェダーチーズを使ったパイを組み合わせました。「ウィラ」の豊かな芳香がチェダーチーズの香ばしさに合い、一方でチーズの酸味が「ウィラ」の持つ甘味を引き出します。
・SIERRA NEVADA(シエラネバダ)
シエラネバダは海沿いに切り立つ山地にあります。コーヒーは標高が低く気温の高い土地で栽培され、高低差で段階分けされた日陰で守られて育ちます。この土地では先住民や入植者の子孫たちが代々コーヒーを育ててきました。
【「ハム・バジル」×「SIERRA NEVADA(シエラネバダ)」】
「シエラネバダ」のどっしりとボディの重さに負けないハムの塩味とはっきりとしたバジルの芳香がしっくりと馴染みます。ハムとバジルのキッシュの凝縮された旨味に負けない「シエラネバダ」のボディはナッツのようなコクを感じさせます。「シエラネバダ」のチョコレートのような香りにバジルの持つハーブの爽香がしっくりと合います。
・NARINO(ナリーニョ)
「ナリーニョ」はコロンビアのコーヒー生産地の中でも、比較的標高が高く、気温が低い地域です。低温と火山灰質の土壌でゆっくりと糖分を熟成させながら成長するため、この地域のコーヒーは独特の甘さを備えています。
【「ピーカンナッツ・ハニー」×「NARINO(ナリーニョ)」】
柑橘系の香りやまろやかな味わいの「ナリーニョ」にははちみつと香ばしいピーカンナッツのスパイシーケーキを合わせました。繊細な「ナリーニョ」の香りと味わいがはちみつの風味とぴったり合います。ナッツや、スパイスと言ったアクセントが加えられ、「ナリーニョ」のもつ柑橘系の香りがより一層感じられます。
コーヒーのフードペアリングを通して、スイーツだけでは見つからなかったコーヒーの繊細な香りや味わいを発見することができました。
コロンビアでは、50万人を超える生産者からなるコーヒーの生産者団体が設立され、コロンビアコーヒーのブランド化に向けて、専門の研究機関などと一緒に品質を高める研究を行っています。「ファン・バルデス」は国内のコーヒー生産者に帰属する唯一の国際ブランドで、設立より世界を視野にプレミアムコーヒーを展開し、現在国外では18カ国で販売されています。
今回紹介された「ファン・バルデス」のシングルオリジンコーヒーは、豊かな環境の持つ多彩な土地の魅力を強調することで、コロンビアで生産されるコーヒー豆の品質の高さをより実感できるラインアップとなっています。
コロンビアから来日した「ファン・バルデス」のプロモーションを担当する(写真右から)プロ・カフェ・コルのCEOエルナン・メンデス氏と副社長のマリア・モレノ氏
横山さんによると、現在のコーヒー市場はカフェで楽しむというだけではなく「ライフスタイルのなかで、コーヒーをもっと身近に感じる」ということで、家庭や職場などで飲むコーヒーをもっと楽しみたいという傾向が強くなってきているそうです。
是非、皆さんもゆったりとご自宅で楽しむコーヒーとして、「コロンビア」のプレミアムコーヒーをお試しいただき、ご自身で個性豊かなコロンビアコーヒーの味わいを感じていただければと思います。
※掲載情報は 2017/06/23 時点のものとなります。
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キュレーター情報
コロンビア共和国大使館
アメリカ大陸発見者コロンブスが国名の由来であるコロンビアは、カリブ海と太平洋に面した南米の北西に位置し、南米大陸の玄関とも呼ばれています。カリブ海の美しいビーチ、雪に覆われた山々、多様な生物が生息する熱帯雨林のジャングル、砂漠地帯などコントラストに富んだ豊かな自然に恵まれています。アンデス山脈では、香り豊かでマイルドなコーヒーを生み出され、また花の生産も盛んに行われています。コロンビアは「花の国」でもあり、世界第2位の生花輸出国で、日本へは多くのカーネーション、バラ他が輸出されています。高品質の輝かしいエメラルドも代表的な産物です。自然と同じく、豊かな文化も魅力のひとつで、先住民、スペイン人、アフリカ人、3つの人種の文化が融合されており、これは食文化にも影響を与えています。多様で豊かな文化は人々の誇りです。様々な地形、神秘と冒険にあふれる歴史、人々、文化は、何世紀もの時代を超えて世界から愛されてきました。こちらのサイトでは、コロンビアコーヒー文化やクリスマスィーツについてお伝えします。