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滋養強壮として長崎から伝えられたカステラ
岩村カステラは岐阜県恵那市の岩村城の城下町に伝わるお菓子のひとつ。岩村の町とカステラとのつながりは江戸時代、蘭学が盛んに学ばれていた時代にまで遡ります。岩村城に出入りしていた医師が勉強のため長崎に訪れた際、カステラと出会ったのが最初だといわれています。砂糖や卵が貴重だった時代、体に良い食べ物として伝えられたとされており、当時菓子屋をしていた松浦家に作らせた御用菓子でした。現代にもそのレシピをそのままに継承する、素朴で優しい味わいです。
一本一本大切に焼く。美味しさの詰まった型焼きカステラ
松浦家に伝わったカステラはその後独立した職人などがお店を開き、岩村の城下町に3つのお店ができました。そのひとつ、かめや菓子舗(以下、かめや)へ立ち寄る機会があり工房見学をしました。石臼で丁寧に生地を混ぜた後、一つずつ「KAMEYA」と書かれた銅型へと流し込んでいきます。長崎のカステラは大きく焼いてカットしますが、こちらの「岩邑かすていら」は一本ずつ型焼きしていくので、ひとつひとつに「耳」があります。外側の生地と中の生地に食感の違いがあって、独特の形と味を生み出しています。
開店時間から11時半まで、カフェで焼き立てを提供。
かめやは三代続くカステラ専門店。元祖のレシピを守りつなぎながらも、新しいことにも挑戦しています。店内では工房とお店に加え、昨年2016年に『カステラcafeカメヤ』をオープン。11時半までは通常一晩寝かせてしっとりさせるカステラを、焼きたての状態で食べることが出来ます。その際に提供される「朝かすていら」は甘さ、カロリーを控えめにして、パンのような食感を生み出したかめやオリジナル。トーストしてカリッとさせても美味しく、ほのかな甘さが朝ごはんにぴったり!カフェは朝の9時から開いていて観光客にもありがたい存在です。香ばしさと凝縮された外側の生地と内部のふわふわ食感とで、大満足の美味しさ。歴史に支えられた味を今の時代にもこうして味わえる幸せを感じると共に、日常の中の色んなシーンでカステラを楽しんでほしいというかめやの心意気を見ました。
7種類のカステラ、「極上かすていら」には和三盆や厳選素材を使用
かめやのカステラは7種類。毎日のティータイムやおやつとして楽しめる他、前に紹介しているように食事にもなるカステラがあります。「極上かすていら」は素材にこだわったカステラ。卵は広い敷地で自由に動き回った鶏が産んだ<平飼い有精卵>。小麦粉は<長野県産石臼挽き全粒粉>100%使用。砂糖は徳島県の<和三盆糖>。こだわりをもつ方へのお土産にいいですね!かめやのカステラ全種類は、かすていら(プレーン)、極上かすていら、朝かすていらに加え、ゆず、和紅茶、黒五(黒ごま、黒大豆、黒かりん、黒米、黒松の実入り)、抹茶があります。
※掲載情報は 2017/05/27 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ライター、ブロガー、島根県親善大使
西村愛
10年以上続けているブログは食と旅がメイン。
ここ数年は故郷である島根県を東京目線で取り上げ地域をわかりやすい表現で紹介する。
食では企業デジタルマーケティング他、メニュー試作、飲食コンサルティング、飲食店レポート等行う。
旅では旅行会社パッケージツアー監修及びモデルルート企画提案、航空会社及び各国政府観光局、旅行代理店等のツアーレポートを行う。
地域活動としては首都圏でのイベント開催、ツアー企画、地域飲食店の情報発信サイト作成、またそれらに関するトークショーなども開催する。
・サントリー公認ブロガー
・キュレーションマガジンアンテナ「島根担当」
・食SNS・Retty公認ユーザー
・旅行口コミサイト フォートラベル おすすめブロガー
・遣島使(島根県ふるさと親善大使)
・出雲観光大使