日本と外国、一昔前に比べるとお互いの国を気軽に行き来できる機会が増え、育った環境や生活、文化の違いについて、インターネットなどでもよく知る機会が増えたのではないでしょうか。そういった情報から「外国の方はなんとなくこんなものが好きかな？」、「興味を持ってくれるかな？」などと予想はつくものの、「もっと日本を知ってもらいたい、好きになってもらいたい」と思っているあなた！今回は今までのスタンダードなタイプのものではなく、「意外とこれも気に入ってもらえるかな」といったような、外国の方が気に入る日本のお菓子をご紹介いたします。

こちらは群馬県館林市にある老舗、伊勢屋本店の「バターどら焼」です。しっとりとしたカステラ風の生地の中に、餡の他にバターが加わっています。ちょっと重そうに感じてしまいますが、通常のどら焼きに比べて小ぶりで、餡の量もバターの量も少なめ、甘さも控えめなので、食べやすさ抜群です。緑茶に合いますが、外国で気軽に購入できる紅茶にも合いますので、「バターどら焼」と一緒に召し上がることをおススメしてみてはいかがでしょうか。

こちらは大須ういろの「ウイロバー」です。名古屋の定番のお土産「ういろ」に名前の通りスティックをつけ、アイスキャンディーのようなビジュアルで販売されています。「ういろ」と同じようにもちもちで美味しい上に、さくら、くろ、しろ、まっちゃに加えて「ないろ」という「ういろ」にこし餡を練りこんだ蒸し菓子も入っています。「ないろ」はこし餡をそのまま食べているかのようななめらかさでクセになる美味しさ。誰が見ても「可愛い！」とときめいてしまう「ウイロバー」は話題にもなり、手土産にぴったりですね。

こちらは徳島県にある株式会社 茜庵の「和三玉」です。「和三玉」は徳島名産の阿波和三盆糖を使用して、和三盆の職人によって手作りで作られています。丸い箱を開けると、三角の色とりどりの小袋があり、その袋の中には、落ち着いた色合いの和三盆ブレンドの一口羊羹が入っています。アクセントに京都の丹波大納言が入っている濃茶味の緑玉。徳島県北川村の柚子ピールが入っている鳴門金時の最高峰“里むすめ”を使用した黄金玉。北海道産の丹波黒豆が入っている雪玉。日本の伝統技術が生み出した上品な甘みを外国の方にも味わっていただきたいですね。

こちらは浅草の老舗、舟和の「あんこ玉」です。箱を開けた瞬間につやつやな彩りの美しさ。お味は色によってそれぞれ異なります。素材を織り込んでいて、小豆、白いんげん、抹茶、みかん、苺、珈琲の6種類。つやつやのコーティングは寒天で、プリッとした触感の中に素材を生かした適度な甘さのあんこが詰まっていて、しっかりとした味が楽しめます。こちらのあんこ玉でしたら見た目もお上品で可愛く、おしゃれなので、和菓子を敬遠している外国の方にも受け入れてもらえそうですね。

こちらは香川県にある夢菓房たからの「フルーツ大福」です。夢菓房たからでは自家製にこだわって、白餡、小豆濾し餡、粒餡等をすべて毎日手作りしていて、フルーツ大福はその手作りした素材と旬のフルーツを使用して作っています。フルーツ大福に使用されるフルーツは、苺、みかん、イチジク、パイナップル、ぶどう（自社農園のぶどう）、マンゴー、柿（丸ごと一個）、桃（丸ごと一個）など季節によって変わります。旬のフルーツを使用したこだわりの大福、お味とともにフルーツの断面もお楽しみいただきたいですね。

こちらは4月20日にOPENした商業施設GINZA SIXに店舗がある“綾farm”の「生ドライフルーツ」です。生ドライフルーツは加熱をしていないため生の風味を逃がさず、適度な水分を残している状態。ドライフルーツと食感が違い、柔らかい歯ごたえで、味もフルーツの果汁のおいしさがそのまま凝縮されていて濃厚です。レモン、メロン、苺など種類が豊富で、お子さんや美容と健康を意識されている女性、栄養不足の男性にもおススメです。見た目も楽しくて手土産にぴったりですね。

こちらは福岡県の花げしきで販売されている「おいもっち」です。家庭で作られていたスイーツが、のちに飲食店で販売されて世に出回ったものということもあり、見た目がシンプルで、食べるとどこか懐かしさや温かみを感じる「おいもっち」。鹿児島と宮崎の九州産のさつまいもを使用しており、さつまいもの甘みが砂糖で邪魔されずクリームチーズと調和されていて、ほくほくのさつまいも感がしっかりと出ています。何個食べても飽きない「おいもっち」を外国の方にも召し上がっていただきたいですね。

こちらはカステラで有名な福砂屋の「手作り最中」です。風味豊かな最中の皮には、精選されたもち米を使用。餡は北海道産の厳選された粒よりの小豆をじっくりと炊きあげ、あっさりとした甘みの、上品なお味に仕上がっています。皮と餡が別々になっているので、好みの量の餡を詰めて、パリッとした香ばしい最中が楽しめます。最中好きな外国の方はもちろん、最中に抵抗があっても自分で作る最中なら食べてみたいと思えるでしょうし、自分で詰める楽しさがあるので、手土産としておススメです。

こちらは富山県高岡の地で創業170年余の老舗和菓子屋、大野屋の「高岡ラムネ」です。職人がひとつひとつ手で作った繊細で美しいラムネです。「宝尽くし」は伝統的な木型から、隠れ蓑・米俵・宝珠・打ち出の小槌・鯛・梅・さかずき・七宝・はまぐり・巴紋など福徳を招く宝物を並べた吉祥文様が丁重に型どりされ、ふんわり柔らかな口どけの後に、国産生姜がぴりっと利いた味。「貝尽くし」は古来、貨幣の代わりに使われていた貝をモチーフにした、柚子風味でやさしくフレッシュな味。富山県産コシヒカリや国産生姜を組み合わせた美しい造形を手土産にいかがでしょうか？

こちらはパクチープラスP.K.C+の「YUCALI」です。「YUCALI」は新潟の糖蜜ぐるみのおかき「ゆかり」に抹茶、よもぎ、あんこといった新しいフレーバーが追加され進化したスイーツです。よもぎとあんこの組み合わせである「ささだんご」は、細長いボトルに入ったデザインも魅力的ですが、ミックスすると新潟名物笹団子の味わいになる、一粒で二度おいしい優れものです。そのままいただくのはもちろん、コーヒーやワインで割って飲んだり、アイスクリームにかけたり、ケーキやクッキーに練りこんだりしても面白いですし、お湯をさして飲む昔ながらのいただき方も癒されそうですね。多用途のスイーツをぜひ手土産に。