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国外ではなかなか手に入らないフランダースの郷土菓子
ベルギーの食といえば、ワッフル、ビール、フリットやチョコレートを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、もうひとつ欠かせないものがあります。円錐型が印象的な東フランダースのお菓子「キュベルドン」。現地では「neus」=鼻という愛称で親しまれているお菓子です。伝統的にラズベリー(フランボワーズ)を使ってコンフィズリィで作られています。キュベルドンはゲントという街で生まれました。もともとは、薬屋さんが苦い薬にフランボワーズのシロップを入れ、数日間置いたままにしたところ、偶然、外側がクラスト状で中身は柔らかいままというキュベルドンの原型が生まれました。やわらかな中身は日が経つごとに結晶化して硬くなっていくので、キュベルドンの賞味期限は短く、なかなかベルギー国外では手に入りません。
少し硬い外側をかじると、中からどろっとしたシロップが出てきます。円錐の上の部分だけを噛みちぎり、中身を吸い出して食べるのが本場のベルギー流です。ヨーロッパでは、一部の地域にしか輸出さえていませんが、フランダース地方では、オリジナルのフランボワーズの他にさまざまなフレーバーの色とりどりの「キュベルドン」が販売されています。見ているだけでも楽しいお菓子です!是非味わってみてくださいね!
※掲載情報は 2017/05/24 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ベルギー・フランダース政府貿易投資局
ヨーロッパの中心に位置するベルギー・フランダースは中世より「ヨーロッパ交易の十字路」として栄え、さまざまな文化と芸術、そして食文化を育んできました。ブルージュ、アンプワープ、ゲントなど聞き馴染みのある魅力的な街が点在し、それぞれにこだわりの地元の味を発信しています。日本でもポピュラーになったワッフル、チョコレートやフリッツと呼ばれるベルギー発祥のフライドポテトの他にも、小エビやムール貝などのシーフード、チコリやホワイトアスパラガスなどの伝統野菜や豚肉にハムなど、自慢の食材、料理、デザートで溢れています。こだわりの逸品をビールとペアリングして楽しむのがベルギー流!まだまだ知られていない美食の国ベルギー・フランダースの奥深い食の魅力を、皆様にご紹介させて頂きます。