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記事詳細
紹介している商品
突然ですが、ビール好きな方に質問です。ビール、とくにクラフトビールが美味しいと思うキッカケになった銘柄は何ですか?
今回紹介するのは、クラフトビールファンから「このビールを飲んでクラフトビールが好きになった」との呼び声が高い、舞浜のクラフトビール「ハーヴェスト・ムーン」です。
日本のピルスナー111銘柄のトップに君臨した、確かな品質
ハーヴェスト・ムーンが生まれたのは、千葉県浦安市舞浜にある商業施設、物語とエンターテインメントに溢れる街「イクスピアリ」4階のレストラン「ロティズ・ハウス」店内の一角にあるクラフトビールブルワリーです。2000年7月7日に創業してから今日まで、国内外のビアジャッジが審査するビール品評会「インターナショナルビアカップ」(日本地ビール協会主催)で金賞を受賞し続け、高い醸造技術と実績を持ち、日本のクラフトビールシーンをリードしてきました。
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そんなハーヴェスト・ムーンが、またまたやってくれました! 4/20に開催されたクラフトビールコンペティション「世界に伝えたい日本のクラフトビール ピルスナー編」(通称:セカツタ/日本ビアジャーナリスト協会主催)で、「ハーヴェスト・ムーン ピルスナー」が見事優勝という栄光に輝いたのです! 「ピルスナー」は、大手ビールメーカーが長年造ってきた、いわゆる「日本のビールの原点」。スッキリした味わいはごまかしが効かないだけに、造り手の技術や衛生管理などこの上なく高い水準が求められます。
ところで、多くのビールコンペティションは「ビアジャッジ」がビールを判定しますが、セカツタがユニークなのは「飲み手が決める」点。今回はクラフトビールメーカーが造る111銘柄がエントリーされ、ビアジャーナリストによる一次選考、Webでの一般投票による二次選考を経て、最終的に8銘柄が選ばれました。最終決戦は、ビールファンが飲み比べた上で投じる票を決める人気投票形式。「美味しい!」と感じる感覚がそのまま票に反映される、飲み手の感性により近いコンペティションなのです。
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目指すのは「キレイなビール」
セカツタで優勝したハーヴェスト・ムーン ピルスナーは、チェコのピルゼンで生まれたチェコスタイルのビール。苦味はやや強めで、爽やかかつキレのよい飲み口が特徴です。クリーンでスッキリとした苦味をもつ「ノーブルホップ」を使っているため、ほのかにシトラスやバラのような香りも感じられます。
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「創業当時から目指しているのは、キレイなビール」と、醸造責任者の園田智子さん。私としては、園田さんが醸造をはじめた当初から「このビールを美味しく造りたい!」と試行錯誤を重ねた、ドイツの黒ビール「シュヴァルツ」も強力にお勧めしたい。ローストした麦芽の香ばしさと苦味、強すぎない麦芽の甘みのバランスが絶妙で、飲み終わりがさっぱりしているため、黒ビールが苦手な人に一度はぜひ飲んでみていただきたい逸品です。
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5/29、渋谷で久住昌之さん&園田さんとハーヴェスト・ムーンで乾杯!
前述の2銘柄はイクスピアリ内の「ロティズ・ハウス」で楽しめますが、今回はぜひ、園田さんをスペシャルゲストとしてお招きするビアイベントをご紹介させてください。
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5/29(月)に渋谷のイベントスペース「LOFT9 Shibuya」で開催する「久住昌之さんと〝旨しビール〟で乾杯! 3杯目」。名前の通り、現在Season6を放映中のドラマ『孤独のグルメ』の原作者である久住昌之さんのトークイベントであり、久住さんが率いるバンド「TheScreenTones」の演奏が楽しめるライブでもあります。
当日は、孤独のグルメにちなんだフードも提供予定。園田さんが造ったピルスナー、シュバルツをはじめとする〝旨しビール〟を片手に、久住さんのトークやドラマにも登場した音楽を堪能できるという、この上なく贅沢な企画です。ぜひ、ビールもトークも味わいにいらしてください。5/29(月)は、ハーヴェスト・ムーンの〝旨しビール〟で乾杯!
【イベント情報】
■久住昌之さんと“旨しビール”で乾杯! 3杯目
*5/29(月)18時30分会場/19時30分開演
*LOFT9 Shibuya 東京都渋谷区円山町1-5 KINOHAUS(キノハウス) 1F/03-5784-1239
*前売 3,000円(ウェルカムビール付き)/チケットはイープラスで大好評販売中
http://www.loft-prj.co.jp/schedule/loft9/64707
※掲載情報は 2017/05/11 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ビアジャーナリスト
野田幾子
ビアジャーナリスト/ビアアンバサダー
ビアコーディネーター
日本ビアジャーナリスト協会副会長
1994年にベルギービール、1996年に国産地ビールの美味しさに目ざめ、周りにクラフトビールの普及活動を開始。2007年にビアバー・ビアパブムック『極上のビールを飲もう!』(エンターブレイン刊)の全体構成、執筆、編集を担う。その後ほぼ毎年シリーズを刊行、2014年4月、6冊目「ビールのある日常をより楽しく」を提案するムック『ビアびより』(KADOKAWA・エンターブレイン刊)刊行、編集長。現在、ビール専門誌『ビール王国』に寄稿、編集担当。
クラフトビール入門者向けの講座を開催。
ビールと料理の組み合わせのスペシャリストであるビアコーディネーター(クラフトビアアソシエーション認定)。
2000年よりライター/エディターとして独立。株式会社コラボトリエ代表。
2010年、日本ビアジャーナリスト協会(JBJA)設立。同副会長。