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パクチーのほのかな味わいと風味がたまらない新しい調味料
パクチーブームと言っていいのでしょうか。パクチーが相変わらずの人気です。実は私、当初からあまり好きではなく、好きなエスニック系の料理の中でもどちらか言うと避けていたんです。
ところが、とある有機野菜を使うイタリアンのシェフがパクチーを上手に使い始めて、サラダ、肉、パスタにアクセントとして調理。新しい味を作りだすスパイスのような野菜ということが今更ながらわかってしまったのです。そんな経緯もあって、今やすっかりパクチスト(笑)。
今回ご紹介する「パクチーペッパー」は、パクチー好きの友人達からの情報で知りまして、調べてみると!柚子製品で有名な大分県は川津食品の新商品ではありませんか。
この商品は「九州がうまい」ということを伝えるために地域限定素材だけではなく、九州全体の素材を組み合わせて開発されたもの。パクチーは佐賀県武雄市江口農園産のものと九州産の青唐辛子が使用されており、そのインパクトはなかなかすごいものがあります。
最初はちょっと辛いパクチーペーストかな?と思ったのですが大違い。まずはガツンとくる辛さがきます。そのあとからじわっとパクチーが追いかけてくるような味なんです。後味の余韻も長く、心地よい辛みが残ります。タバスコと違って辛さがガンガン攻めてくるものとはちょっと違う余韻ですね。
使い方を考えるのも楽しいものです。簡単なところでは味噌汁に入れると風味が変わりますし、お豆腐に醤油と一緒に添えるとこれだけでエスニックな味わいに変わります。
ハムやソーセージに振りかけるとビールがきっと進むことでしょう。
夏になれば、そーめんにひと振り、枝豆にもひと振り、冷製パスタにもひと振り、途中からかけると多くの味わいが一度に楽しめること間違いなしですね。
単に辛いだけのスパイスと違ってそこにパクチーのほのかな味わいと風味が感じられる「パクチーペッパー」、これからの初夏に向けて食卓に一本用意しておきたい逸品です。
※掲載情報は 2017/04/28 時点のものとなります。
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キュレーター情報
フードビジネスデザイナー
嶋啓祐
全国の農村漁村をくまなく巡り、そこで使うホンモノの素材を探すことをライフワークにしています。ホンモノはいつも隠れています。全国の肥沃な土地で、頑固で不器用な生産者が作る「オーガニックな作品」を見つけて、料理人が少し手を加える。それが「ホンモノの料理」になります。毎月地方に足を運び、民泊に泊まり、地元の方々とのコミュニケーションを作るのが楽しみです。自然豊かな日本全体が食の宝庫です。自然、風土、生産者、素材、そして流通と料理人とその先にいる顧客。食に関わるすべての方が幸せになるような「デザイン」を仕事にしています。1963年に北海道は砂川(日本一になった美味しいお米ゆめぴりかの産地)で生まれ、18歳上京。大好物はイクラ、クレソン、納豆、ハーブ、苦手なのは天津丼などあんかけ系、豚足、焼酎。趣味は全国の神社巡りとご朱印集め。2018年より自宅料理コミュニティ「ビストロ嶋旅館」を主宰。