謝罪のお伺いをする時に必要となる「菓子折り」。形として残ってしまう「品物」では、再度その品を目にした時に、先方が不愉快な気持ちになった記憶を思い出されてしまうかもしれないことから、無くなってしまう「食べ物」が良いとされています。謝罪の気持ちを伝える菓子折りを選ぶ際、気を付けたいことは「重さ」です。「今回の件を重く受け止めています。」という意味を込め、ずっしりと重たく、重量感のあるお菓子であることはとても重要な意味を持ちます。そこで、今回おすすめするお菓子が「テリーヌ」です。ずっしり、どっしり、一切れでも食べ応えの十分というイメージのお菓子、テリーヌは謝罪の菓子折りとしてぴったりではないでしょうか。そのテリーヌのなかでも先方へのお伺いに適した、とくに豪華で包装が美しいものをピックアップしました。

洋菓子界の草分けといわれている「フランス菓子16区」で販売されているテリーヌが「栗のテリーヌ」です。渋皮煮にした栗は丁寧に渋皮が取られ、最高品質の洋ナシブランデーでマリネされ、生地の中にたっぷりと練り込まれています。ケーキをカットすると断面いっぱいにゴロゴロとした栗が顔を出します。その味わいはなめらかでしっとり、チーズ香るパウンド生地と栗が一体となり、洋酒の芳醇な香りと共に口中に広がりがます。包装もシンプルで美しいボックスにゴールドのリボンが結ばれていてとても上品です。
※要予約で販売時期も決まっていますので、お店にお問い合わせください。

ザ・プリンス パークタワー東京のブーランジュリー トーキョーで人気のテリーヌが、「抹茶のテリーヌ」です。濃厚な抹茶にチョコレートを合わせ、抹茶本来の旨味を一気に凝縮、オーブンでじっくり焼き上げています。口に含むとふわっと溶けるしっとりした滑らかな味わいで、コーヒーやミルクとの相性も良さそうです。日本ならではの和の包装が美しく、海外の方の多くがお土産として購入されるというのも頷けます。

「行列のできるショコラティエ」として知られている野口和男さんがシェフショコラティエとして参加しているチョコレートプロジェクトがあります。そちらの商品のひとつ、「京テリーヌ」は、必要以上の油分を加えることなく、カカオの素材を存分に味わうことができる上質な味わいのチョコレートテリーヌです。独自の製法ベースに京の黒豆やドライフルーツ、ナッツなどの食材を合わせた見た目にも鮮やかでひつひとつ違った表情を見せてくれます。お伺いにはギフトボックスがおすすめ。赤の洗練されたデザインのボックスはとてもスタイリッシュです。

素材本来の美味しさを生かしたスイーツが人気の洋菓子店「NOAKE　TOKYO」、こちらで販売されているテリーヌが「和栗のテリーヌ」です。大胆にあしらわれた金粉がなんともゴージャスで、品のある高級感を演出しています。栗はイタリア北部ピエモンテ州産の希少な「マローニ」を使用。一般的な栗に栗に比べて、実がしっとりと柔らかく、口どけがまろやかで風味も豊かなのも特徴です。砂糖は和三盆を使用し、満足感のある味わいながらも不思議といくらでも食べられてしまう美味しさです。お店のロゴをイメージしたような白い箱に赤紐の包装もシンプルで素敵です。
※販売時期も決まっていますので、お店にお問い合わせください。

標高300～500メートルの大和高原は朝晩の寒暖差が大きく、お茶を栽培するには厳しい環境だそうですが、そんな厳しい環境で育ったお茶は、ゆっくりと成長した分、香り高い良質なお茶となるのだとか。そんな大和茶の抹茶を使用したスイーツが「大和茶テリーヌ」です。大和茶本来の風味、苦味や旨味をしっかりと出すために小麦粉を使わずに、ホワイトチョコレートと卵、バター、グラニュー糖、牛乳だけで作られています。外側はしっかりとした食感で中心に行く程、しっとりレアな口どけ。抹茶の風味広がるうっとりする味わいのテリーヌです。

「お菓子とうつわの贈りもの あとあとかとか」は、お菓子作りオーナー川村あゆみさんと造形作家・陶芸家の川村晃弘さんのユニットからなるお取り寄せのお店です。こちらのお店の「ショコラテリーヌ」のが少し変わっていて、なんとお菓子なのにお塩をつけていただくのです。少し甘みのあるフランス・ゲランドの天然塩が別で添えられていて、少量を載せていただきます。ひとくち食べると、上質なチョコレートがぎゅっと詰まっているのがわかる濃厚な美味しさです。購入したお菓子は内祝い、お歳暮、贈り物など、シーンに合わせたラッピングをしていただけるので、お伺いの際も安心ですね。

浦和にある「パティスリー・アカシエ」は、シェフパティシエである興野 燈さんがコンクールのショコラ部門で優勝するほど、チョコレートにこだわりのある洋菓子店。興野シェフが作る「テリーヌショコラ」は、エクアドル産の良質で香り豊かなカカオ豆だけを使用したクーベルチュールを使っていて、ねっとりとした口あたりが特徴的でとても濃厚です。毎回同じクオリティーを保つのは難しいといわれているチョコレート菓子だからこそ、ひとつひとつ丁寧に作られているのを感じることが出来ます。お店のロゴが入ったリボンが結ばれたシックな包装もオシャレで上品です。

京都を代表する洋菓子屋「マールブランシュ」が、1年365日のすべてを京都の流儀で楽しむ“加加阿（カカオ）のある暮らし”をコンセプトに創り上げた、「加加阿（カカオ）365祇園店」。こちらでおすすめのテリーヌが、「京ippon」というホワイトチョコレートに抹茶を混ぜ合わせたなめらかな口溶けの抹茶テリーヌ。真ん中がレアな食感になるように火の入れ方にこだわって仕上げ、上にはビターチョコレートと抹茶2層のソースを合わせることでより抹茶の風味と甘さを際立たせています。なめらかでしっとりとした存在感のある味わいです。黒と緑のドット柄を使用し『茶』をデザインの箱も魅力的です。

ここぞ！というときおすすめのテリーヌが、京都にある足立音衛門の栗のテリーヌ「祈り」です。「祈り」は、他のシリーズと違いオーダーメイドの特注品で、世界中から厳選した素材のバター、砂糖、卵、小麦粉、仕上げのお酒の配合を選べ、好みに合わせてパティシエの手作業で作っていただけるのです。ケーキの断面いっぱいに栗が詰まっていて、栗本来の風味が楽しめ、甘すぎず上品な味わいです。包装の木箱を開けたとき、名前、文章を入れることができ、お渡しした時に特別感があります。

「日本のショコラのパイオニア」と称賛された辻口博啓シェフがオーナーシェフを務めるパティスリー「モンサンクレール」のテリーヌショコラは、ガナッシュを蒸し焼きにした濃厚さが魅力。ほのかに香る赤ワインが大人の雰囲気を演出します。さらに魅力的なのが、一切れで十分な満足感を得られるほど、どっしり、しっとりとした重厚さと濃厚さがありながらも「低糖質スイーツ」であること。テリーヌの美味しさを健康面への罪悪感なく楽しむことができ、女性はもちろん、健康面を気にされる男性にも嬉しいスイーツです。お店のロゴが入ったボックスにさりげなく結ばれた赤のリボンが美しい包装です。