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世界から見る日本人像とは、真面目で勤勉、几帳面、礼儀正しい、そして曖昧といったところでしょうか。海外での生活が長くなり、日本人以外とばかり接していると、意識せずとも性格的にもどこか日本人の枠からはずれてしまうことはよくあります。そして、日本文化に引き戻された途端、我を主張しすぎては反省し、控えめで協調性を保つことに尽力する日本社会に気疲れしてしまうかもしれません。それでも理解してくれる寛容なお国柄というのも、日本の良い所ですから落ち込まないでください。そんな時は、故郷NIPPONの和菓子で気分転換をしましょう。笑顔になれるほっこり和菓子10選をお届けします。
1:これには降参!ぷにぷにの「肉球まんじゅう」
まずは、脱力系和菓子でリラックスしょう。どの世界も出る杭は打たれるもの、柔軟な杭になってしまえばいいのです。あの老舗和菓子店「あわ家惣兵衛」に、こんなにもゆるいお饅頭があるなんて!と驚かれるかもしれません。とにかく、ぷにぷにさが肉球そのもので、猫ちゃん好きには食べられないかも?というくらいの可愛さです。
肉球を研究した職人が一つ一つ手作りしているというのですから、この勤勉さ、日本人の最大の持ち味です!「肉球まんじゅう」で好きなだけゆるんでください。
2:富士山の四季を舌で味わう「結」の「あまのはら」
日本の象徴「フジヤマ」が絵画のような美しい羊羹になりました。切り分ける毎に四季折々の富士の景色を見せてくれる一棹の「あまのはら」です。
こうした芸術品のような美しさこそが和菓子の神髄。日本一の富士を一口パクッと頬張ったら、深く深呼吸してみましょう。生真面目だっていいじゃない、こんなに美味しい和菓子が作れるんだもの!新宿NEWoManにオープンした「両口屋是清」の次世代和菓子店「結」の「あまのはら」は、レモン風味のさっぱりとした羊羹なので気分転換にぴったりです。
3:「アメシン」で飴細工作りを体験してみませんか?
透明感のあるひれや朱のグラデーションまで精巧に作られた金魚。実は飴細工でできています。浅草にある飴細工「アメシン」は、衰退しかけていた飴細工の伝統を守り、更なる発展を目指す若者たちにより結成された飴細工師集団です。日本の伝統が失われているという話ばかりが聞こえてきますが、こんな素晴らしい若い力も奮闘しています。
こちらでは、飴細工の製造販売、製作実演、オーダーメイド製作に加え、体験教室も開催しています。大人は3,000円、子供(高校生以下)は2,500円で、飴細工作りに挑戦してみませんか。夢中になっていると、嫌な気持ちも吹き飛びますよ。
4:和菓子の素晴らしさが詰まった「おとぎ草子」
なんて華やかなんでしょう!そうそう、和菓子と言えば、色彩豊かで愛らしい一口菓子の共演!華やかと言っても、決して派手ではなくはんなりとした色合いで優しく語りかけてくれるようです。
京都「吉廼屋」の一口サイズの上生菓子「おとぎ草子」は、古くから伝わる掌編(短編小説よりもさらに短い小説)にちなんでつくった「掌菓」なのだそう。私にもたくさんの掌編があり、今の私に。これからも素敵な掌編を重ねていきたい、そんな気持ちでいただきたい逸品です。
5:パッケージも中も元気をくれる「きびだんご」
日本人なら誰でも知っている昔話「桃太郎」。その桃太郎に登場する「きびだんご」が実在しました!まず、パッケージの可愛さに思わず手に取ってしまい、開けて桃太郎が飛び出したかと思うと、中には桃太郎、イヌ、サル、キジが並ぶ賑やかさがたまりません!パッケージデザインを担当したのが、デザイン・ユニットCOCHAE(コチャエ)ということで、なるほどの可愛さです。
岡山県「山方永寿堂」は、昭和21年の創業以来きびだんご一筋の和菓子屋さんです。昔ながらの伝統製法で作られる「きびだんご」は柔らかくて懐かしい味です。きっと鬼退治に行けるくらい元気が出ますよ!
6:「笑点」メンバーの皆さんが!「笑点人形焼こしあん」
日本テレビの長寿番組「笑点」。その出演者の皆さんを模った人形焼きです。日本人なら、あのメロディが頭をグルグルしてしまうに違いありません。こんな愉快な人形焼きをもらったら、クスっと笑っちゃいますよね。
「笑点人形焼こしあん」は、見た目のインパクトだけではなく、創業250年、江戸時代から浅草の地で「雷おこし」の名店として名高い「常盤堂 雷おこし本舗」で作られる本格派です。ふわふわのカステラ生地と甘さ控えめなこしあんがたっぷりで、メンバーの皆さんがあっという間に食べられてしまいそうです。
7:懐かしい気持ちになれる「元祖坊っちゃん団子」
夏目漱石の「坊ちゃん」、小学生の時読みませんでしたか?小説に登場するお団子屋さんのモデルとなった元祖坊っちゃん団子本舗「つぼや菓子舗」では、今でも手作りのお団子が大人気です。
松山市内ではあちこちで「元祖」という文字を目にしますが、本家本元はこちら「つぼや菓子舗」です。柔らかでしっとりした3色のお団子は素朴で懐かしい味がします。坊ちゃん団子はつぼやさんでしか食べられません。「坊ちゃん」先生が食べたのと同じ、新鮮できたてが一番美味しいですからね。
8:忍者修行しながらパクッと食べたい「忍者最中」
海外で認知度の高い日本人イメージとして、サムライ同様に人気なのが「ニンジャ」。三重県伊賀市と言えば伊賀忍者の聖地ですが、こちらでは、忍者に変身して忍者スポットをめぐり歩く「忍者なりきりデート」という変わった体験ができます。忍者体験をしたり伊賀上野城に潜入したりするコースの途中に登場するのが、こちらの「忍者最中」なのです。
御菓子処おおにしの「忍者最中」は、愛嬌たっぷりの忍者とくノ一の形をした最中にあっさりとした餡が詰まっています。「忍者最中」を食べて小腹が満たされたら、次の修行ですぞ。ニンニン!
9:迷ってもいい!私だけの選択「まめぐい」ギフト
これ見て~!と友達に話したくなる新しいギフト「まめぐい」を紹介します。
「まめぐい土産の買い方」を読んでみましょう。
1:まめぐいを選ぶ。2:中身を選ぶ。3:レジでスタッフが包む。
では最初に、手拭い専門店「かまわぬ」の小さめ手拭い「まめぐい」の好きな柄を選びます。職人が手作業で作るまめぐいは、一つ一つ違った味のある和柄が並び、迷ってしまいます。次に、飴・あられ・お茶などちょっと気が利いたお菓子から一つ選びます。最後は、レジできれいに包んでもらえば、オリジナルプチギフトの完成です。この際、自分の好きな組み合わせで、頑張っている「私」へプレゼントしてみませんか。
10:お湯を注げば納得!きのこ&たけのこ「おしるこ 竹の露」
次はちょっとびっくりしてもらいましょう。竹の子、松たけの……?一目見ただけでは何だか分からないと思います。クイズにして、目の前でお湯を注いで正解を見てもらうのもいいかもしれません。餅皮でできた竹の子、松たけの中には、特製懐中しるこの粉が入っています。お湯を注げば、美味しいおしるこの完成!という「おしるこ 竹の露」。
明治三十六年創業の「京華堂利保」のおしるこは、京都らしい伝統と繊細さを持ちながら、ユーモアのセンスで楽しいサプライズをプレゼントします。
※掲載情報は 2017/03/16 時点のものとなります。
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