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素材の味を生かした素朴な味わい！ベビーココナッツのブコパイ
2017年、私の初旅行。1月下旬よりしばらく日本の寒さから逃亡？！南国フィリピンへ行っておりました。
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今回は旅先のフィリピンで出会った美味しいスイーツをご紹介致します。
ちなみに、私の写っている写真がまさにブコパイの生まれ故郷？？ タガイタイ。
日本でいうと軽井沢みたいな気候の素敵なところです。
フィリピンのお土産といえば、ドライマンゴー、ドライパイナップル、ドライドリアン？！等々、南国フルーツを思い浮かべます。また、東南アジアのデザートといえば、少々奇抜なカラーのべったりと甘いスウィーツを思い浮かべてしまうのですが、このたびなんとも素朴で、ほんのりとした甘さのフィリピンの伝統スウィーツに出会うことができました。
「Buko Pie（ブコパイ）」
‘ブコ’とはタガログ語でココナッツ。それも実が熟す前のフレッシュなベビーココナッツのことだそうです。
焼きたてのブコパイは、箱の底を持てないほど熱々で、もの凄い重量感。しかしながら既に南国の甘い香りがそこらじゅうに広がっており、期待が高まります。
サクサクのパイ生地に早速ナイフを入れてみると……、ベビーココナッツの果肉がこれでもかと折重なり、まるでココナッツのミルフィーユ！！
フルーツのケーキといえばフルーツ、クリーム、シフォンの層が順番に重なっているものをイメージしますが、こちらのブコパイはほんの少しカスタードクリームが間に入っているのみで、ほとんどがココナッツ果肉。なんと贅沢な！！
近年日本でもココナッツオイルなどがブームになっておりましたが、ココナッツの果肉をここまで贅沢に食べられる機会はまずないのではないでしょうか？
果肉をココナッツミルクで煮詰める調理工程があるようで、余分なクリームを使わずとも果肉自体が十分にクリームのような役割を果たしてくれる。
少し塩気のあるサクサクのパイと、ほんのりと甘く素朴でまろやか、口の中でとろけてしまうベビーココナッツとの相性は絶品。ヘビー級の重量が嘘だったかのように、ペロリと食べてしまいました。
これなら甘いものが少し苦手という方にも喜んで頂けるのではないでしょうか。
「ブコパイ」はフィリピンの首都マニラから車で１時間半ほど南下したラグーナ、避暑地としても人気の高いタガイタイの銘菓。なんとお値段１ホール200ペソ前後。日本円でいうと400円前後ということになりますでしょうか？
いっきに食べきれなくても安心。
箱の上部にKEEP FROZENの文字。保存は冷凍庫に入れていただき、食べる際に室温で自然解凍していただくか、5分程度電子レンジ、もしくはオーブンで焼きなおして頂いても美味しく頂けます。
フィリピンには今でもスペイン統治時代の面影が色濃く残る地域、建物や文化、食などが多くあります。ブコパイもまさにスペインのカスタードパイとフィリピンのココナッツが上手に組み合わされた伝統的なお菓子で、フィリピンの歴史的背景の象徴とも感じました。
ほんの少しまだ寒い日が続きそうですが、一足お先に南国気分を味わってみるのはいかがでしょうか？
※掲載情報は 2017/03/07 時点のものとなります。
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キュレーター情報
クラシカルポップス歌手
北野里沙
18歳の時、サラブライトマンに憧れ、突如音大へ。東京音楽大学大学院修了。イタリア留学中、路上で日本のうたを歌っていたことがきっかけで、2014年「母からの手紙」でシンガーソングライターとしてメジャーデビュー。2013年以降、イタリア・ロッシーニ歌劇場にてソリストデビュー、バチカン市国聖パウロ大聖堂、WBA世界チャンピオン戦国歌独唱、神宮外苑花火大会オープニングアクト、日比谷シアタークリエ「クリエンターレ」他、国内外の数多くのコンサートに出演。FMヨコハマ・ラジオパーソナリティー他。現在、読売日本交響楽団アンサンブル公演等クラシックからポップスまで幅広い活動を行う。
〈音・食・旅〉を愛するクラシカルポップス歌手。コンサートで巡る全国各地の美味しいもの・お土産の数々をご紹介致します。
