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日本人なら持ち合わせておきたい品格
新しい年も始まったばかりですが、梅の花も咲き始めてきて、春はもうすぐそこまできています。日本の伝統的和菓子には謙虚な美しさがあり、なぜだか春が似合いませんか?
新年度に切り替わる春は、何かと「ご挨拶」する機会も増える方もいらっしゃるはず。ここはきっちり決めなくては!という時に相応しい手土産のイメージは、「風呂敷に包まれた和菓子」ではないしょうか?
普段はカジュアルで通していても、いざという時には、少し背伸びを意識して、格式高い和菓子をお届けることで、人の印象まで違って見えるものです。初対面で良い印象をつけたい時や、年配の方の好感度を期待するのでであれば、和菓子がおすすめできます。
礼節を重んじる日本人だからこそ、気持ちを込めて贈りたい和菓子10選を紹介します。
1:京都「茶菓円山」で唯一お取り寄せ可能な「黒豆おこし」
京都・円山公園内に佇む甘味処「茶菓円山」。京都らしい趣ある数寄屋造りで、ゆったりした時間が流れます。スイーツやお茶、アルコールなどがいただける甘味処ですが、唯一テイクアウトをできるのがこの「黒豆おこし」。
まず、箱を開けると、石畳のようにびっしりと敷き詰められた様に感嘆します。煎った荏胡麻、黒豆、玄米、胡麻、大徳寺納豆を黒砂糖で固めたおこしは、香ばしさが飛び抜けていて絶品です。“知る人ぞ知る” 黒豆おこしなら、目上の方にも間違いなく喜んでいただける逸品です。
2:至高の漆器と和菓子のコラボ「一ヶ重市松和菓子セット」
「漆器 山田平安堂」の漆器に「赤坂 青野」の和菓子を詰め込んだ贅沢なギフトです。宮内庁に納入実績のある「山田平安堂」の重箱、こちらの蓋の柄は、金市松の他にも贈る目的や季節に合わせて選ぶことができます。また、赤坂もちが人気の老舗「赤坂青野」といえば、故・スティーブ・ジョブズ氏がご贔屓にしていた和菓子屋さんとしても有名ですね。漆器という工芸の伝統と和菓子という食の伝統、礼儀正しい贈り物としてこれ以上ない組合せです。
3:入手困難だからこそ届けたい!「空也」のもなか
入手困難な和菓子と言えば思い浮かぶ「空也」のもなか。特別な日は、もなか入手までの道のりを乗り越え、いつものカジュアルな自分を見直してもらういい機会です。
空也は、伝統の味を守るため、銀座の1店舗、電話注文、店頭受け取りのみのスタイル。もなかは、焦し皮に自家製のつぶし餡の一種類。この条件下で、これほどまでに愛され続ける空也のもなかを手にしたら、自然に背筋がしゃんとします。胸を張ってお届けにあがりましょう。
4:和モダンなHIGASHIYAの「ひと口果子」
都内の和モダンな和菓子屋さんとして人気がある「HIGASHIYA」には、魅力的な和菓子ばかりが並びます。その中から、きちんと感の高いギフトチョイスとして、「ひと口果子」をおススメします。
その昔、干した果実や木の実を食していたという古代の菓子をイメージして作られた「ひと口果子」。ナツメ、栗、杏などの素材が一粒一粒が個性的にドレスアップし、時代も国境も超えた風味豊かな味わいになっています。パッケージは、巻物のような縦長のもの、桐箱入りのものがあり、目的に合わせて選ぶことができます。
5:見とれるほど美しい!虎ノ門岡埜栄泉自慢の栗饅頭
なんとも美味しそうに照り輝く栗饅頭は、虎ノ門と神谷町の間にひっそり佇む「岡埜栄泉」のものです。北海道産の「大手忙」使用の自家製白あんに栗一粒を融合させた、上品な味がたまらなく美味しい和菓子。
和菓子の定番「栗饅頭」にあって、抜きん出た品性と完成度があるにもかかわらず、出しゃばらない謙虚さが人気商品であり続ける秘密かもしれません。お世話になった方へ、上品な栗饅頭という選択に間違いはありません。
6:伝統和菓子“干菓子”の新しいカタチ「T五」
北陸新幹線の開通に伴い行きやすくなった北陸は富山県から、老舗和菓子店「五郎丸屋」のお干菓子を紹介します。
代表銘菓の「薄氷(うすごおり)」は、薄いお煎餅に和三盆などが塗られたもので、その進化形である「T五(ティーゴ)」という名のお干菓子は、“世界に通用する究極のお土産”として観光庁に選ばれた逸品です。冬の朝、薄く張った氷のようにパリンと割れてすっと溶ける、五郎丸屋だけの五つのTONEとTASTEを味わっていただきたい、そんな真心が伝わるギフトです。
7:ブランデーの芳醇な香り漂う「大人の栗羊羹」
琥珀、小豆、栗織り成す三層が美しい「大人の栗羊羹」は、京都の老舗和菓子店「亀屋清水」の看板商品です。透き通る琥珀層の中にあるのは、ブランデー漬けされた和栗。かろうじて羊羹の中に納まっている大きさであることが見て取れる、なんとも栗自慢な羊羹です。
開封すればブランデーの芳醇な香りが立ち上ってきますが、琥珀の占める割合が多いせいか全体的にはあっさりいただけるお味になっています。羊羹の美しさと、洋酒を思わせる洒落たパッケージは、ハイセンスな和菓子ギフトとして活躍しそうです。
8:手焼きの焦げ茶がたまらない!香ばしい皮の「どら焼き」
人形町にある創業156年を超える「老舗清寿軒」は、小さい店構えながら看板商品のどら焼きを求める人が絶えない人気店です。伝統のこだわりは厳選素材と手作りにあり、数量限定のため売切れ必至!
まず、特徴である皮の焦げ茶色に降参。そして、香ばしく焼きあがった皮には、豆をつぶさないように手で練られた餡がたっぷり挟まれ、全体がバランスのとれたどら焼きに仕上がっています。ただのどら焼きと侮ることなかれ、清寿軒のどら焼きは和菓子の底力を感じさせてくれる、とっておきのギフトです。
9:一店舗主義「九段一口坂 さかぐち」のおかき・あられ
靖国神社のお膝元に、あられ・かきもちの専門店「九段一口坂 さかぐち」はあります。「全国菓子大博覧会」で名誉総裁賞を受賞したこともあるさかぐちでは、常時50~60種類ものあられ・かきもちがせいぞろいしていてあり、お好みで詰合せにすることができます。看板商品の「一口あられ」は色も形も美しい吹き寄せになっていて、出しゃばらない気品と華やかさが感じさせます。
染色工芸家の芹澤銈介氏のパッケージデザインは見るだけでも価値アリ!鮮度管理が難しくなるからと出店の要請に応じない職人気質がまたなんとも素敵です。
10:五つの幸福が舞い込む!名古屋「花桔梗」の「五福」
400年続く名古屋の「花桔梗」は、和菓子の伝承とともに、洋と和の出会いに目を向けた新しいかたちにも積極的に取り組んでいます。五色の餡玉と寒氷が美しい「五福」は、繊細な和の世界観を表現した和菓子らしい和菓子です。「五福」とは人生の五つの幸福である、長寿、富裕、健康、好徳、善終(天命を全うする事)を意味するそうです。
上段に伊勢芋の餡玉、下段に寒天でできた干菓子が並ぶ縁起の良い和菓子に、もらい手の顔もほころぶとこでしょう。
※掲載情報は 2017/02/16 時点のものとなります。
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