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結婚祝い、昇進祝い、外国からのお客様へのお土産などちょっとフォーマルな時のプレゼントやギフトとして喜ばれるのが食器。海外の食器のデザインも人気がありますが、日本の器の中にも世界に誇れるクオリティやデザインのものがあります。今回は食の識者として活躍されているippinキュレーターの方々がおすすめする世界に誇る日本ブランドの食器をご紹介します。
宮内庁をはじめ、世界の高級料理店で使用されている「大倉陶器」
1919年に創業した「大倉陶器」。現在のように日本を代表となる洋食器メーカーとなるきっかけは、旧財閥の森村家の六代森村市左衛門が、日本橋で絵草紙屋「大倉書店」を営んでいた大倉孫兵衛と意気投合し森村組に参画した事からだそうです。
世界に誇れる大倉陶園のクラフトマンによって生み出される素晴らしい光沢の陶器は、正に日本の匠の技。飽きのこない上品なデザインと光沢があり、宮内庁をはじめ、世界の高級料理店で使用される大倉陶器は日本が世界に誇るブランド食器です。
90年以上の漆器専門の「山田平安堂の漆器」のランチョンマット、箸置き
こちらは、「漆器 山田平安堂」の漆塗りのランチョンマット。「漆器 山田平安堂」は1919年創業で、宮中や外務省を通じて世界中の公館で使用されている「京漆器」ブランドです。山田平安堂の漆器のランチョンマットを使うだけで、高級ホテルのバーや老舗料亭のしつらえに変身してしまうでしょう。
京漆器のランチョンマットは、自分ではなかなか買うことないからこそ贈り物として適している品物ではないでしょうか。黒の漆塗りは重厚感があり、カクテルの色がより映える効果があるそうです。
こちらも同じく山田平安堂の品。箸置きです。最近は樹脂木粉製品の素材も加わって、従来よりもずっと「漆器」が扱いやすくなっています。昔は怖くて日常には使えないと思っていた漆器も今は全く違うそうですので、自由に気軽に使ってみたいものです。もちろん、普通にスポンジや洗剤で洗ってもOKとのこと。(食洗器だけはNG)。「漆」というたぐい稀な自然塗料の和文化を、現代のライフスタイルに粋に取り入れてみてはいかがでしょうか。
巴里万国博覧会で最高名誉の金賞を受賞した有田の窯元「深川製磁」
明治33年(1900年)、当時史上最大の規模を誇った巴里万国博覧会において、最高名誉の金賞を受賞したのがこの有田の窯元「深川製磁」。この「深川製磁」の“ARTE-WAN”シリーズは、器に煮物などのお惣菜を盛り付けても、またスープやお味噌汁など汁碗のようにしても、サラダなど洋風のおかずを盛り付けるボウルとしても多様に使える優れものです。
このシリーズは、明治期より追求されてきた使い易さへのこだわり、そこから生まれる生活美ともいえる「日本のかたち」の美しさをコンセプトにされたもの。手に持って馴染みが良い器、和洋問わずお料理に合わせて様々なシチュエーションで活躍する同シリーズは、モダンでありながら有田焼という伝統工芸が見事に調和し、決して華美になりすぎず、それでいて美しいデザインも魅力。使い勝手の良さもある食器です。
金沢の伝統工芸の九谷焼を洋食器と融合した鏑木ワイングラス
九谷焼は、インパクトのある雅な色が特徴ですが、実は洋食器に組み合わせても素敵です。それがこちらの金沢の伝統工芸の九谷焼が美しい鏑木ワイングラスです。鏑木は文政五年(1822年)から九谷焼を専門に取り扱っているお店。
ワイン好きな人が認める、本格的にワインが楽しめる鏑木ワイングラスは、ボルドー、ブルゴーニュをはじめ、赤ワイン、白ワイン、シャンパンなど全部で6タイプ。色や香りを味わうボウルの部分はガラスで、ボウル部分を支えるステムには、九谷焼が使われています。洋食器に組み合わせても映える、雅な色が特徴なグラスです。
日本のグラスを代表するハンドメイドガラスブランド「SGHRスガハラ」
千葉県九十九里浜に工房を置く「sghr(スガハラガラス)」。職人自らがデザイナーであり、制作者であるそうで、毎年春に開かれる新作発表会を心待ちにしているファンも多いそうです。「ア ワ グラス」は松浦健司さんの作品で、細長いタンブラーの内側がシャンパンフルート型のフォルムになっているのが特徴。グラスの中にキラキラと輝く泡がちりばめられていて、発砲系のワインをはじめモヒートやジントニックなどのカクテルや日本酒を注いでも素敵なんだそうです。専用の桐箱が付いていますので、プレゼントやお祝いにも最適なグラスです。
こちらは、同じくSGHRスガハラのデザイングラス。飲み口が斜めにカットしてある、特徴あるデザインのグラス「トモニグラス キュード」。頭や首を傾けなくても飲み干せるよう、ご高齢の方でも飲みやすいように計算されて作られています。カーボンブラックとバイオレットの淡い色味も雰囲気があり、丸いフォルムに9°のカットラインがなんともおしゃれ。側面のゆるやかなカーブは、少しの力でも指先までしっかりと手に馴染んでくれそうです。
※掲載情報は 2017/02/14 時点のものとなります。
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