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記事詳細
ノルウェーの水産物フルコースで舌鼓を打つ
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まずは、こんな素敵な席次表を見て自分の席を確認し着席。いちいち気が利いていてお洒落です。
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今回のディナーコースがこちら。一皿ごとに各種白ワインのペアリングをサーブしていく趣向(ワインに関しては、結果2番目と3番目を直前で変更していました。シェフが直前で変えたほうがベストという判断をしたらしいが、直前までゲストに対してベストを尽くす姿勢は脱帽です)。
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大使から乾杯の言葉を頂き、いよいよディナースタート!Skal!スコール!(ノルウェー語で乾杯の意味です。)
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そうそう、今回のもうひとつの楽しみだったのは、ノルウェーから来日していた、新進気鋭のシェフ、マーカス・デュッパさんのお話。一皿毎にどんな料理なのか、どんな素材なのかを丁寧に説明してもらいました。なにより、イケメンなのがポイント高い!なんでも、イギリスの「The Fat Fug」でジュニアスーシェフまで経験がある凄腕シェフ。本当にどんな料理が出てくるか楽しみです。
1皿目:Salmon Carpaccio with horseraddish, roe and herbs(サーモンカルパッチョ ホースラディッシュとイクラ、ハーブを添えて)
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1皿目:Salmon Carpaccio with horseraddish, roe and herbs(サーモンカルパッチョ ホースラディッシュとイクラ、ハーブを添えて)
いよいよ1皿目。一度も冷凍されていないものを空輸しているので、フレッシュ感がとても素晴らしい。ハーブもアクセントで利いていてなんとも贅沢な一皿。ペアリングされたワインとも相性抜群で、口に進んでいきます。今回アンダープレートがとても綺麗なブルーだったので、フレッシュサーモンの色と非常にマッチしていました。
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参加された方の自己紹介を挟みながら、会は和やかに進んでいきます。
2皿目:Mackarel, potatoes, sour cream and pickled onions(鯖のポテト添え サワークリーム、オニオンピクルスとともに)
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肉厚のノルウェーサバが適度に火入れがされ、なんともジューシーな味わい。添えられたサワークリームも品があり、ポテトとオニオンピクルスとの相性も絶品でした。前回も触れましたがノルウェーサバは日本に多く輸出されていて、皆さんが食べているサバ、実はノルウェー産という気付きに出会えるかもしれません。また、ノルウェーはポテトが主食ということで、ポテト料理も豊富な種類があるとのことです。
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会の進行中、参加されたキュレーターの方々は、カメラーを肌身離さず持ち、シャッターチャンスを逃さず積極的に撮影をしていました。大使が隣に座ったkyahさんの写真をチェックするという微笑ましい一面も。
3皿目:Trout ≪New style≫ dill, coriander and ash(トラウト“ニュースタイル”ディル コリアンダー、西洋トネリコ風味)
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3皿目はニュースタイル、これまた色鮮やかなノルウェーサーモンが主役。繊細に火入れされたサーモンは上質な味わいを舌に残します。また、オイスターをベースにしたソースがとても濃厚で美味。ちりばめられたコリアンダーがアクセントを創り、シェフの腕の良さを痛感する素晴らしき一皿。マナー違反かは分かりませんが、ブレッドにこのソースを絡めていただいちゃいました!
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4皿目:Trout ≪Classic≫ sauce Sandefjord, pickled cucumbers(トラウト“クラシックスタイル”サンネフヨルソース、ピクルス添え
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こちらは、先ほどの3皿目から一転クラシックスタイル。ノルウェーの伝統料理の一つ。寒い冬の時期が長いノルウェーらしく、バターたっぷりのソースで頂くトラウト。キュウリのサラダ(マリネ?)との相性も抜群。こちらのソースも非常にブレッドと合いました。
5皿目:Spiced bread, Caramelised apples and aquavit(スパイシーブレッド 林檎のカラメル アクアヴィット)
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そしてデザート。しっとりしたスパイシーブレッドの周りに、林檎のキャラメリゼが散りばらめられ、なんとも複雑かつ上品な味わい。一緒に、ノルウェーならではのお酒、アクアヴィットも頂きました。42度もある高いアルコール度数の蒸留酒で、実はジャガイモから作られています。特に現地で有名なのは、この「LINIE」というブランド。樽での熟成期間が重要なお酒らしく、わざわざ赤道を通過させてまで時間をかけて作られるらしいです。飲み口がさわやかなのですが、鼻にツーんと来る冬をしのぐには最適なお酒でした。
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最後にシェフのマーカスさんが卓まで来ていただき、質疑応答。笑いがありながらも、皆様真剣に耳を傾けられていらっしゃいました。そしてコーヒーと可愛い飴を頂き、お開きとなりました。
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最後はゲートまで、大使自らお見送りまでしていただき、心地よいディナーパーティは終幕を迎えました。
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今回非常に感じ入ったのが、ホストのアーリン・リメスタ大使、ヘンリック・アンデルセンさんを始めとした大使館関係者の方の篤いおもてなしでした。参加者にストレスを与えないように、細心の注意で会の進行を行い、それを良い意味で参加者に感じさせないおもてなしは非常に心地よかったです。会が始まるときには外の風に冷たさを感じましたが、帰るときに感じた風に寒さを感じなかったのは、アクアヴィットだけの力じゃないはずです。「おもてなし」、日本が誇る言葉、精神といわれますが、ノルウェー大使公邸という場所で感じた「おもてなし」、世界を見て日本を知るじゃないですが、非常に印象的な夜となったのは間違いありません。
※掲載情報は 2014/11/19 時点のものとなります。
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