これって和菓子？洋菓子？なんて思うようなどこか不思議な味わいの「和スイーツ」。洋菓子も好きだけど、和菓子も好き、洋菓子のようなおしゃれ感覚のそんな絶妙なバランスが光るスイーツをご紹介します。

外国のお菓子を和の味と融合したものや、洋菓子の素材に和のテイストを加えたものなど洋菓子好きも和菓子好きも喜ぶそんな和スイーツ。今回は東京都内で購入できるものを集めましたので、帰省や取引先への手土産アイテムの候補としてご利用ください。

ヨーロッパの伝統的なクッキーを和なイメージで進化させたのが、このWA・BI・SAの「香ほろん」。しっとり感がありながら、お口の中でサクッと割れて、すぐに“ほろん”と溶けてしまうような軽さがなんとも言えない不思議な食感です。

和三盆や抹茶など、定番の香ほろんは5種類あり、和な色彩毎に違う味が楽しめます。そのほか、季節ごとに桜、オレンジ、栗、ショコラなど限定フレーバーも登場します。

こちらは、昭和20年創業の豆菓子店による「プラリネ」の日本で唯一の専門店「kono.mi （コノミ）」のプラリネ・チョコベリー。こだわりのナッツをローストし、黒糖でからめて（キャラメリゼ）作るフランスの伝統菓子が「プラリネ」です。このお店には、オーソドックスなレシピと、和の要素を取り込んだオリジナルの品が並んでいます。

この「チョコベリー」は、ナッツの香ばしさとカラメルの、ほんのりとしたビターな甘さがくせになります。ただこのチョコベリーは2月～3月頃の期間限定商品です。来年のこの時期に販売される予定だそうですが、時期や詳細に付いてはお店にお問い合わせください。

こちらは、創業二百年を越える「京菓匠 鶴屋吉信」のなかでも、COREDO室町に店舗を掲げる「鶴屋吉信 TOKYO MISE」だけの限定商品「IROMONAKA」。見た目はまるでマカロンだけれども、実はお洒落な最中。ひと口サイズの可愛らしい手づくり最中のセットに詰められている、カラフルな最中です。小瓶入りの餡の種類は「小倉・こし・抹茶」が定番となり、季節によっては柚子やさくらなども登場するそうです。ユニークなのは、『お好みの最中だねにお好きな餡を自分でつめる』という点。進化した自分で作る新しい形の最中なら、帰省した先でも喜ばれるのではないでしょうか。

“スーパー割烹”をお店のコンセプトに掲げる、東京・銀座から歩いてすぐの並木通りに位置する『六雁』。京料理を進化させた日本料理の名店です。こちらのコースデザートとして提供されていたのが、今回ご紹介する「白いマカロン」。

生地には着色料を一切入れず、アーモンドパウダーとメレンゲを合わせて低温でじっくり焼き上げ、そこへ白味噌をベースにした餡を挟みます。日本独自の素材を使った繊細で上品な和スイーツです。店頭で購入するには、事前の予約が必要だそうです。

茶懐石を基本としたお料理を堪能できる日本料理店の『銀座 うち山』。そんな名店から満を持して登場したスイーツがこちらの「しっとり焼き」。一見フランス菓子のフィナンシェのように見えますが、食べるとしっかり和テイストに仕上げられており、ねっちりとした食感は洋菓子とは一線を画する和スイーツ。

種類はプレーン、みそ、からすみ、実山椒、ごまだれの5種類あります。みそは信州味噌、実山椒は塩漬け、そしてからすみは塩分控えめの自家製。からすみもお店で天然の国産ぼらを使用してすべて手作りで自家製。日本料理の和のテイストとフィナンシェの洋の要素が融合した和スイーツです。

こちらは、東京・銀座にある『HIGASHIYA』の「ひと口菓子」。「路考茶（ろこうちゃ）」という栗菓子にはブランデーが使われていたり、「柑子（こうじ）」というかぼちゃ菓子にはクリームチーズが入っていたりと、他ではなかなか食べられない和と洋のコラボレーションが絶妙。昔ながらの和菓子の雰囲気を残しつつ、どこか斬新な出で立ちは素材使いにセンスを感じるものばかり。取引先への贈り物にする場合は毎月色が変わる熨斗を添えると、より一層お菓子の高級感を引き立ててくれます。

こちらは、水羊羹とショコラが融合したパレ ド オールの「カカオ水ようかん」。パレ ド オールは最近テレビや雑誌で引っ張りだこの人気ショコラティエです。この水羊羹は一口食べると「確かにショコラ！でも本当に水ようかん！」なんて、新鮮な驚きを楽しむことが出来るのです。水ようかんだけにあっさりとした口当たりと程よくもったりとした甘みが絶妙な和スイーツです。