これが砥部焼?深海のようなグラデーション「ヨシュアブルー」

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ルーツは奈良・平安時代。愛媛の生活陶器「砥部焼」は進化中!

これが砥部焼?深海のようなグラデーション「ヨシュアブルー」

実は私、砥部焼大使第106号を拝命していて、約80ある砥部焼の窯元さんともちょいちょいご縁をいただいて、窯元を訪ねさせてもらったりしている。

 

愛媛県伊予郡砥部町(とべちょう)に伝わる伝統的なやきもの「砥部焼」。奈良・平安時代には、砥部で切り出された砥石が観世菩薩像造立の際に使われたと「東大寺 正倉院文書」に記されているほど。その後、今の白磁器のやきものとして焼成に成功したのが1776年(安永6年)。明治時代には中国などに輸出されていた時期もあったというから驚きだ。昭和51年には陶器では全国で6番目に「伝統的工芸品産地」として指定されている。

 

砥部焼といえば、青みがかった白色で、全体的にぽってりとしたフォルムに、勢いのある筆さばきで砥部焼の伝統的な文様「太陽文」、「唐草文」、「なずな文」を描いたものが一般的で、分厚くて丈夫。私も含め、愛媛に長年居住している家庭では、必ずといっていいほど普段使いの生活食器として、砥部焼が食卓で活躍している。が、最近では女性作家の増加や若手陶芸家のアイデアや感性によって、「これが砥部焼?」と驚くような、モダンで新鮮な作品がどんどん誕生しているのだ。

 

ヨシュア工房もそのうちのひとつ。代表の竹内辰人さんは、砥部焼作家の父から窯を受け継いで、技術の継承はもちろんのことチャレンジ精神も旺盛。エアブラシでグラデーションをつけながら彩色する独自の技法で、深海をイメージさせる「ヨシュアブルー」の登場は、愛媛生まれ愛媛育ちの私も本当に衝撃を受けた。「こんな砥部焼があるんや!」と。(もちろん即購入して、今はもっぱら晩酌で活躍中(笑))

これが砥部焼?深海のようなグラデーション「ヨシュアブルー」

一度見たら忘れられない器。カップ・平皿はもちろん、ファンの方々のリクエストに応えて、ペンダントランプ・洗面鉢・アクセサリーなど様々な作品が誕生。

これが砥部焼?深海のようなグラデーション「ヨシュアブルー」

また、愛媛県松山市道後の旅館や、海外のレストランからもオファーがあったりして、作品を納品、そこで作品に触れたお客さんが「この器がほしい」と工房を訪ねて来てくれたり。さらに、同じ砥部焼の窯元(龍泉窯)とコラボで作品を制作したり、淡いピンクやグリーンのグラデーション「あやいろ」を展開したり、愛媛県バドミントン協会からの「愛媛らしい勲章を」ということで、盾やメダルを制作したり……。

これが砥部焼?深海のようなグラデーション「ヨシュアブルー」
これが砥部焼?深海のようなグラデーション「ヨシュアブルー」

自分で垣根や限界を作らずに挑み続ける。その飽くなき探求心と、砥部焼作家としてのバランス感覚が、「ヨシュア工房」の原動力だろうと思う。次回工房に足を運ぶ時、また新しい「びっくり!」に出逢えることが、今から楽しみで仕方ない。

※掲載情報は 2016/10/16 時点のものとなります。

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キュレーター情報

やのひろみ

フリーパーソナリティ/タグプロダクト

やのひろみ

1975年生まれ。松山市出身。
有限会社タグプロダクト取締役。

小中高校と運動部に所属。バレーボール・テニス・ハンドボールと、スポーツ三昧の生活をおくる。
大学在学中は劇団に所属し、イベント音響などの裏方スタッフとして活動するうちにそれが高じてこの世界に足を踏み入れ、ディレクターはもちろん、パーソナリティとしても活動。また、愛媛県内市町主催催事や企業イベントなどの企画運営にも力を入れ、各催事を総合的に盛り上げることにもチャレンジしている。現在、テレビラジオ出演ははもちろん、CM出演や企業イメージキャラクターなども努める。
2007年6月に第一子を出産。
2010年5月に第二子を出産。
2010年 第47回ギャラクシー賞 ラジオ部門 DJパーソナリティ賞受賞(全国で1名)
2009年・2012年・2013年・2014年 民間放送連盟賞ラジオ部門全国優秀賞受賞。

NPO法人 俳句甲子園実行委員会 理事
NPO法人 国際地雷処理・地域復興支援の会 理事
キリンビールを応援する、愛媛の お祭り課長
砥部焼大使第106号
大洲味楽来しいたけ 宣伝大使

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