干菓子って知っていますか？あまり聞きなれないですが、生菓子に対して水分の少ない和菓子のことをいい、落雁などが挙げられます。実は日本三大銘菓と呼ばれている「越の雪」「長生殿」「山川」は全て干菓子。それぐらい日本では昔から愛されてきたお菓子なんです。

水分の多い生菓子より日持ちするのが特徴なので、少しずつしか食べられないお年寄りにぴったりなので、敬老の日の贈り物におすすめ。また、水分を含まないため軽く、遠方に送ったり持っていったりするのも便利。

今回はそんな干菓子の中から、美味しいのはもちろん、見た目でも楽しませてくれる美しいデザインの干菓子を選びました。

全てお取り寄せ可能なので、取り寄せて敬老の日の贈り物に用意しておきましょう。華やかな見た目で食べやすい干菓子は、きっと喜んでくれるはずですよ！

宝暦2年（1752年）から作られていた、歴史のあるお菓子「薄氷」。富山特産の新大正米を使用した薄い煎餅に、阿波特産の高級和三盆糖を独特の製法で刷毛塗りして作られたもの。その薄氷を現代的にアレンジしたお菓子が、こちら「T5（ティーゴ）」です。

ご紹介いただいたダイニングプランナー　梅津貴宏さんによると、一口かじると和三盆の優しい甘みが口の中に広がり、スーッと心地よく溶けていく、大変優美な味わいのお菓子なのだそう。

桜（塩味）、抹茶（苦味）、ゆず（酸味）、胡麻（滋味）、和三盆（甘味）の五味五色の味わいは、お茶だけでなく、コーヒーや紅茶と一緒に楽しめるそうですよ。

「亀屋良長」は、京菓子の名門と謳われた「亀屋良安」から暖簾分けするかたちで、1803年（享和3年）に創業した老舗和菓子店です。

今回、日本文化の伝道師/JTCL代表取締役　神森真理子さんがご紹介しているのは、亀屋良長の「宝ぽち袋」。和三盆で作られた淡い色みの落雁が12個入った詰め合わせです。

モチーフは、打出の小槌、金嚢、巻物、隠れ蓑、米俵、小判、七宝という縁起ものや、小梅、くす玉など。しばらく観賞用として飾っておきたい気持ちにさせる美しさもあり、ひとつ口にふくむと、和三盆糖の上質な甘さがふわっと口中に広がる一品だそう。

加賀藩への献上抹茶を使い、石臼図案の型で作られている落雁の中には粒あんが入っています。ご紹介いただいた発酵料理研究家／温泉ソムリエ　高橋香葉さんいわく、原材料は、和三盆糖、寒梅粉、小豆、抹茶と、それぞれの特徴を活かした配合のため、調和の取れた、バランスよい甘さなのだそう。

甘味の中にほんのりとした苦味が感じられる上品な味わいで、抹茶や玉露よりも、夏の爽やかさを引き立てるハーブティとの相性もよいそう。ぜひお試しあれ。

伝統的な和菓子である落雁を現代的にアレンジしている、京都の和菓子ブランド「UCHU wagashi」。今回フルーツ落雁をご紹介いただいたのは、ダイニングプランナー　梅津貴宏さん。

フランボワーズ、キウイ、オレンジの3つの味が楽しめる「mix fruits」という名前で、統的な製法で作られた和三盆と天然果汁で作られたゼリーを合わせたモダンな落雁。フルーツのさわやかな酸味と和三盆の優しい甘さがマッチした逸品だそう。

モダンなデザインの落雁は、ぜひハイカラなおばあちゃまに贈ってあげたいですね。

赤ちゃんがきゅっと笑ったときの小さなエクボを想像する、微笑ましい見た目の干菓子「えくぼ」。最高級の和三盆糖を使用するだけあってしっかりとした硬さがあり、時間をかけて口の中で溶けていく味わい、とご紹介いただいたのは日本紅茶協会名誉ティインストラクターの岡田美里さん。

愛知県一ノ宮で一軒の支店も持たない由緒正しいお店です。包み紙が雅やかな美しさなので、可愛らしいものが好きなおばあちゃんへの贈り物にぴったりですね！