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いつでもパクッ!甘い蜜たっぷりの安納芋
まだまだ暑さが続いていますが季節はもう秋。“味覚の秋”といわれるほどに、旬をむかえる食材も豊富で、一年の中でも最も楽しみな季節でもあります。特に女性が好きな秋の味覚といわれる“いも・くり・なんきん”に目のない人もいるのではないでしょうか。
サツマイモ、クリ、カボチャは、ホクホクの食感がたまらないですよね。その中でも、私がお気に入りなのがサツマイモです。特に鹿児島県の種子島で生産されている「安納芋」はピカイチのおいしさ。艶やかに輝く黄金色で甘い蜜が凝縮された優れもので、別名“蜜芋”と呼ばれています。そんな安納芋そのままのおいしさを楽しめるのが「蜜いもグラッセ」です。
蒸かした安納芋を甘いシロップに漬け込んで乾燥させて作る蜜いもグラッセは、しっとり感があり、濃密な甘さがクセになって、ついつい食べ過ぎてしまいます。そのまま手軽にパクッといくのもよいですが、電子レンジやトースターで少し温めると甘さも一層増し、香りも抜群。まるでデザートを食べているようなその味わいは、アイスクリームや生クリームを添えて食べても喜ばれそうです。
恵まれた気候でのびのび育ったサツマイモ
安納芋は、鹿児島県種子島で栽培されていますが、日本で初めてサツマイモが栽培されたのが種子島。実は、世界大戦後にスマトラ島北部のセルダンという地域から兵隊さんが持ち帰った1個の芋を島内で栽培しはじめたのが始まりだといいます(諸説あり)。芋類の栽培も多く、高温、多雨、多照に適した特性を持ち、平坦な島で海からのミネラル豊富な潮風を豊富に浴びているため土壌の条件にも適している場所なのです。その後の品種改良や研究が重ねられ、良質な安納芋が誕生したのですね。
蜜いもグラッセは、お茶請けにもよいし、小腹がすいた時にも便利。なんといっても加工する手間がなく、いつでも気軽に食べられるのがよいですね。これからの季節、女性はもちろん男性にも楽しんでいただきたい一品です。
※掲載情報は 2016/08/25 時点のものとなります。
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キュレーター情報
アジアンフードディレクター
伊能すみ子
アジアンフードディレクター/1級フードアナリスト 舞台制作や民放気象番組ディレクターを経て、食の世界へ。調理師専門学校で調理、食文化を学びながら、食の専門家であるフードアナリストとして活動を開始。メディアを中心に飲食情報の提案やアジア各国料理の執筆、講演、講師、レシピ制作などを行う。
「ASEAN食のコンシェルジュ」、「タイフードコンシェルジュ」、「カンボジア旅のリポーター」などの肩書を持ち、食と旅の提案も手がける。年に数回、アジア諸国を巡り、屋台料理から最新トレンドまで、現地体験を専門webサイトにて多数掲載。書籍『専門店が教える スパイスの基本』(PHP研究所)では、レシピを担当。日本にいながらも他のアジア諸国のおいしい料理を楽しめるような、環境作りを目指す。