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ベルギーを代表する焼き菓子
ベルギーの郷土菓子「スペキュロス」は、ベルギーのみならず世界中で愛されているお菓子です。クローブ、ジンジャー、ホワイトペッパー、カルダモン、ナツメグ、アニス、コリアンダーなどのスパイスを使って作られるこの焼き菓子は、パリパリとした食感と噛むたびにシナモンをはじめとするスパイスの風味が口の中いっぱいに広がるのが特徴です。
ブリュッセルに本店を持つ160年の歴史を持つ老舗の焼き菓子店「ダンドワ」は、ベルギーの観光名所と言っても過言ではないほどの人気店ですが、ワッフルに並び看板商品になっています。日本でも店舗をオープンした事で、「スペキュロス」の知名度が一気に高まりました。
スペキュロスと聖人の深い関係
もともとベルギーでは、12月6日の子どものためのお祭り、「セントニコラウスの日」にこのお菓子を食べるのが慣わしでした。セントニコラウスは、サンタクロースのモデルとなったとも言われるトルコの聖人で、貧しい子どもを救ったという逸話がある事から子どもの神様として、現在でも慕われています。
「スペキュロス」にはさまざまな型がありますが、セントニコラウスの形をした焼き菓子も多くお店に並びます。「スペキュロス」という名称も、もともとはラテン語のspeculator(スペキュラート:全て見渡せるという意味)からセントニコラウスが世界中の子どもを見守っているというところから、この名称がついたという説もあります。
12月6日のセントニコラウスがやってくる日、子ども達は寝る前に靴下の中にセントニコラウスの馬が食べるニンジンを入れます。次の朝、セントニコラウスからのお礼としてオレンジと「スペキュロス」がニンジンの代わりに靴下の中に入っているのです。
ベルギーに行ったら食べたいスペキュロス
冒頭で説明したベルギーを代表する焼き菓子店「ダンドワ」の「スペキュロス」は、バターをたっぷり使用したとても上品で優しい味わいに仕上がっています。ブリュッセルに旅行に行かれた際は、必ず行って頂きたい場所です。もうひとつ、アントワープにも「フィリップスビスケット」というお店があります。こちらもバターたっぷりで量り売りでビスケットを購入できます。是非、本場のスペキュロスの味わいを楽しんでみてください!お店によってデザインが違うので、見ているだけでも楽しい焼き菓子です!
※掲載情報は 2016/07/16 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ベルギー・フランダース政府貿易投資局
ヨーロッパの中心に位置するベルギー・フランダースは中世より「ヨーロッパ交易の十字路」として栄え、さまざまな文化と芸術、そして食文化を育んできました。ブルージュ、アンプワープ、ゲントなど聞き馴染みのある魅力的な街が点在し、それぞれにこだわりの地元の味を発信しています。日本でもポピュラーになったワッフル、チョコレートやフリッツと呼ばれるベルギー発祥のフライドポテトの他にも、小エビやムール貝などのシーフード、チコリやホワイトアスパラガスなどの伝統野菜や豚肉にハムなど、自慢の食材、料理、デザートで溢れています。こだわりの逸品をビールとペアリングして楽しむのがベルギー流!まだまだ知られていない美食の国ベルギー・フランダースの奥深い食の魅力を、皆様にご紹介させて頂きます。