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6月16日は「和菓子の日」です。この日は、全国和菓子協会が美しい日本の四季と歴史の中で育まれてきた「和菓子」の素晴しさを楽しみ、後世に伝え残していこうという趣旨で、昭和54年(1979年)に定めたものだそうです。
一口に和菓子と言っても数多くの種類があり、日本の各都道府県で多岐にわたった和菓子が存在します。そして、伝統の看板を守り続ける100年を優に越す老舗の和菓子店も多くあります。
そのなかで、伝統の技や教えをベースとしながら独創的な発想と知恵で一味違う、そして時代を一歩先行く様な和菓子を創作する、新進気鋭の和菓子店が、今注目されています。今回ご紹介するのは、21世紀なってから出来たお店ばかりです。新しい中にも日本人として懐かしさも感じることができ、どんな方への贈り物としても喜ばれるはずです。
HIGASHIYA ひと口菓子
日本の菓子の文化を身近に感じてもらいたいと、いうコンセプトの元、日々の果子屋(日果子屋)と名づけられたHIGASHIYA。その中から数点ご紹介いたます。
まずは、HIGASHIYAの「ひと口菓子」です。昔ながらの和菓子の雰囲気を残しつつ、どこか斬新な和菓子。一口サイズですが、そのひとつひとつを見ても素材の使い方にセンスを感じます。
「路考茶」という栗菓子にはブランデー、「柑子(こうじ)」というかぼちゃ菓子にはクリームチーズが入っているなど、他ではなかなか食べられない和菓子ばかりです。
「ひと口菓子」は4個入り、9個入りの小箱があり、お好みの詰め合わせができますが、大切な人への手土産は、是非HIGASHIYAの紋章があしらわれた桐箱を。毎月色が変わる熨斗を添えると、より一層お菓子の高級感を引き立ててくれます。
HIGASHIYA 豆大福
HIGASHIYAの豆大福は、普通の大福とはあんこが違います。HIGASHIYAではあんこを炊く際に独自の方法があるそうで、ここのあんこは少し塩気が強くメリハリがあり、皮もとても薄くておいしくなるそうです。
HIGASHIYA おこし
おこしの歴史を辿ること、なんと600年近くあるそうです。平安時代には「オコシゴメ」という名が存在していたほどに、日本の伝統的なお菓子です。
HIGASHIYAのおこしには、「蕎麦の実」、「生姜」、「大徳寺納豆」の3種類の味があります。「蕎麦の実」味は、お米に蕎麦の実、そして甘辛い醤油の取り合わせがやめられなくなるそうです。老若男女を問わず、「一口サイズの甘じょっぱさがクセになってしまう」と人気です。
HIGASHIYA 最中
HIGASHIYAの最中は最中の皮に袋から開けた餡をそのままたっぷりのせて、最中の皮でサンドするだけ。
作るときはその場が盛り上がるし、何より手作りするのが楽しいお菓子です。サックサクの最中の皮に濃厚な餡がとろける感じで味もよく、甘すぎず大人の味で美味しい。スティック状なのでとっても食べやすく、口が汚れないのも女性に優しいポイントです。
味の種類も、黒胡麻餡、丹波粒餡、紫芋餡、杏子餡、蜂蜜餡、落花生餡と6種類あります。
UCHU wagashi mix fruits
伝統的な和菓子である落雁を現代的にアレンジしている京都の和菓子ブランド、『UCHU wagashi』。
こちらは、フランボワーズ、キウイ、オレンジの3つの味が楽しめる『mix fruits』。伝統的な製法で作られた和三盆と天然果汁で作られたゼリーを合わせたモダンな落雁。フルーツのさわやかな酸味と和三盆の優しい甘さがマッチした新しい和菓子です。
和菓子の伝統を守りつつ、新しい要素を加えて、現代的な新しい和菓子作りをしているコンセプトにしているのが、『UCHU wagashi』です。
wagashi asobi ドライフルーツ羊羹
「wagashi asobi」では、創作和菓子はオーダー制で、店頭ではこの「ドライフルーツの羊羹」と、その他は「ハーブのらくがん」の2品しか販売していません。
この「ドライフルーツの羊羹」は、元々“パンにあう和菓子”というコンセプトで考案されたものだそうです。一口目から口いっぱいに広がるラム酒の芳醇な香りが広がり、和菓子というカテゴリーの域を完全に越えています。
一見奇抜な素材の寄せ集めのようにも感じられますが、餡×ドライフルーツ、黒砂糖×ラム酒など、それぞれがとても好相性な組み合わせ。既存の和菓子創りの枠にとらわれず、相性の良い素材を柔軟な発想で組み合わせるという、創り手の機知に富んだ、センスがあります。
こちらの創作和菓子ユニットwagashi asobiの和菓子職人の稲葉 基大さんと浅野 理生さんは、もっと面白い和菓子の新しい可能性を探るため、色々な世界で活躍する方々との交流も交えながら、柔軟な発想で和菓子創りに取り組んでいます。時代に合わせて和菓子を変えるのではなく、和菓子で何が出来るかを考えていく。柔軟な発想の中にも和菓子職人としてのこだわりが感じられます。
麻布野菜菓子 野菜スイーツ
こちらは、麻布十番の二の橋近くにある「麻布野菜菓子」とストレートなネーミングのお店の「野菜最中」。和菓子だけではなく、ミニトマトのゼリーやジャムそして野菜チップス(チョコ)と野菜フィナンシェと野菜スイーツなどを販売しています。
その中でも人気なのが、この野菜最中です。野菜をたっぷり練り込んで隠し味に生クリームを入れた野菜餡を、本物の野菜のスライスをのせて焼いた最中の皮で挟んでいます。甘く煮た素材の角切り入りで豊かな食感も楽しめる、今までにない新感覚の最中です。
和のかし 巡 和スイーツ
「血糖値を上げにくく、巡りを促す自然の摂理に則った素材にこだわり、その栄養素を丸ごといただく新感覚の和のかし」というのが「和のかし 巡」のコンセプト。
こちらのお店は、甘味料にはココナッツシュガーとアガベシロップのみを使うこだわりよう。こだわりは甘味料だけでなく、菓子の素材は有機餅玄米粉、有機キヌア、有機アマランサス、無農薬黒大豆など、可能な限り無農薬、有機栽培のものを中心とした高品質なものを厳選しています。
食べたあとに心地よくシアワセ感で満たされる気持ちを、お友達や家族、大切な人と一緒に食べたり差し上げたりすることで、巡り巡ってシアワセのお裾分けができ、自分のところにもシアワセが巡ってくる「福巡り」のような和スイーツなのではないでしょうか。
※掲載情報は 2016/06/16 時点のものとなります。
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