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日本が誇る、華やかで美しい「和菓子」。繊細な味と四季を感じさせる独自のデザインは、海外からも注目の的です。そしてその姿こそ、まさに日本人そのもの。おしゃれであり、小さくまとまっているのに、しっかりした味。そして食べる人のことをきちんと考えた配慮、やさしさ。おとなしさの中に芯のある姿はまるで日本人の魂がこめられているといって過言ではありません。さらに1個の個性も主張もいかしながら、複数あることでその美しさを放つ美しさは、日本人そのものです。
そこで今回は海外の方にも喜ばれる 「おしゃれで上品な」和菓子をセレクトしました。伝統と文化を守りながら、職人の技とセンスが光る和菓子は、今もなお進化し続けています。奥深い日本のスイーツの世界をぜひご堪能ください。
宝石よりも美しい！繊細な餡玉と寒氷
美容ライターの前田紀至子さんが「とびきりセンスが良い」と唸ってしまう、「花桔梗」の「五福」。二段重ねの桐箱には、伊勢芋の風味豊かな煉薯蕷の餡玉と、寒天でできた干菓子の寒氷が各段にそれぞれ美しく並びます。今までに味わったことのないような舌触りやなめらかな甘さは、期待を裏切らない美味しさ。大切な方へのギフトにおすすめしたい最高の品です。
女性ウケ抜群！季節を織り込んだ鮮やかな和菓子
創業1874 (明治7) 年、島根県・松江の老舗和菓子屋「彩雲堂」。料理研究家のベリッシモ・フランチェスコさんが紹介するのは、職人の丁寧な手仕事によって作り出される「季節の和菓子」。箱を開けると目に映る鮮やかさは、女性ウケが良く、一緒に楽しみながら食べるのにぴったりだとか。縁結びで有名な出雲の和菓子ということもあるので、良い縁がありそうですね！
楊枝でぷるん。発酵食品を使ったまんまる羊羹
楊枝でつつくと、包んでいる薄い膜が弾けて羊羹が“ぷるん”と飛び出します。静岡県・浜松市の和菓子屋「五穀屋」の「五季」は、発酵食品を使った羊羹。味は「醤油糀」「白味噌」「りんご酢」「抹茶塩糀」「酒」と、これまでの羊羹にはなかった味わいです。ほんのりとした発酵食品の味と控え目な甘味で、どこか懐かしく体にも優しい感じ。ミラノ万博にも出品して好評だったそうです。
小粋な鹿の子柄の化粧箱に入った６つの「花かのこ」
昭和37年に内閣総理大臣賞と農林大臣賞を受賞した「銀座鹿乃子」の「花かのこ」。栗、小倉、しぼり、うぐいす、京、うずらの6種類。大粒のそれらはまるで宝石のようで、豆の美味しさをシンプルに昇華させた銀座の銘菓です。花かのこより小さいひと口サイズの「姫かのこ」もあり、気分や用途に応じて選べます。また、和紙箱が鹿の子柄になっていて細部まで凝っているので、外国の方にも喜ばれそうですね。
食べる芸術品、美しく可憐な和菓子たち
小説家・テレビプロデューサーの今井彰さんが紹介するのは、兵庫県伊丹市の菓匠「寶樹庵（ホウジュアン）」の「生菓子」。店主の山本裕幸さんは、ドイツ菓子の修業をしていたという異例の経歴。南天をあしらった上用まんじゅうや花をあしらった練り切り、鹿の子など創意工夫に富み、見る者の心を弾ませます。愛媛・一生園の樹生り完熟の極小サイズのみかんを使った「みかん大福」も絶品。
※掲載情報は 2016/05/30 時点のものとなります。
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