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南インド式ミルクコーヒーはこれでなくちゃ!そしてチャイにも是非どうぞ。
インドは紅茶が有名ですね。けれど南インドでは紅茶よりもコーヒーが有名と言えるかもしれません。甘くて濃くてミルクがたっぷりなコーヒーです。
それを飲むにあたりぜひ揃えて欲しいのが、このステンレス製のコーヒーカップと深い受け皿のソーサーです。どうしてもこのペアでなくてはならないのです。
その理由は……2つの器でコーヒーを行ったり来たりさせて泡立てるから。泡立ったコーヒーは空気を含んでマイルドになり口当たりが柔らかく、それがまた南インドコーヒーの特徴となります。いわば元祖?手動?のカプチーノというか、泡立ちコーヒーですね。南インド料理店でご覧になったことがある方も多いと思います。
大事なことは4つ。
1)泡立つと量が増えるのでコーヒーはカップの7分目くらいにすること。
2)右利きの場合は右手にカップ左手にソーサーを持ちますが、その時の待ち方は写真の通りにふちを持つこと。ボディーを持つと熱くてたいへん。
3)カップからソーサーへの一方通行にすること(直径の小さいものから大きく広い直径のものに流す方が命中確率が良いですからね)。
ソーサーに移し終えたコーヒーはすぐにカップに戻して、再び「シャーシャー」っと。2回やればかなりの泡立ちに。
4)周りにこぼさずやるコツは、カップから落ちたソーサーの水面に上からコーヒーが落ちて当たるその一点のみをしっかり見て、あちこち見ないこと。眼はそこを見ながら右手だけをゆっくり上にあげて行きます。
この飲み方をするときはなるべく濃い(できれば煮詰めた)牛乳と、濃く淹れたコーヒーを半々で用意して合わせます。そして甘めに砂糖を混ぜたら、先ほどの要領で「シャーシャー」すれば良いというわけです。コーヒーでなくてもチャーエ(チャイ)でも同様に泡立てて飲むと、また格別。
ぜひともお試しあれ。
「シャーシャー」するときは、慣れるまではエプロン奨励!流しのシンクで練習するのもおすすめです。
※掲載情報は 2016/04/27 時点のものとなります。
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キュレーター情報
インドスパイス料理研究家
香取薫
有限会社 食スタイルスタジオ 代表取締役
キッチンスタジオ ペイズリー 主宰。
1985年、ボランティアで訪れたインドでスパイス料理に魅せられ、本格的に研究を始める。さまざまな地方で本場の家庭料理を習う。料理教室は1992年創業、数多くのインド料理店主、講師を輩出。教室にはスリランカ料理とアーユルヴェーダ料理コースも併設。ポリシーは日本の気候や日本人の味覚に合う健康的なスパイス使い。
著書に『5つのスパイスで作れるはじめてのインド家庭料理』(講談社)、『家庭で作れるスリランカのカレーとスパイス料理』(河出書房新社)、『アーユルヴェーダ食事法 理論とレシピ──食事で変わる心と体』(佐藤真紀子共著、径書房)、『『ひとりカレー かんたんレシピ45』(幹書房)、『家庭で作る本格インド料理』(マーブルトロン)、『アーユルヴェーダ・カフェ』(著・上馬塲和夫、料理・香取薫/地球丸)、『うまい、カレー。』(ナツメ社)、『チャラカの食卓 二千年前のインド料理』(伊藤武共著、出帆新社)などがある。
日本アーユルヴェーダ学会 評議員
日本香辛料研究会 会員