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オーガニック大国ドイツ
ドイツと聞いて、そのイメージの一つに環境意識が高い国、という点を挙げる人も多いのではと思います。有機農法やオーガニック食品に価値を置く人も、環境面への配慮や動物愛護の視点を関連付けて考える人も多いです。ドイツ国内で昨年行われた調査で、アンケートに回答した人の3分の2以上が、オーガニック商品を買う（頻度は異なる）と答えています。
オーガニック商品はあちこちで見られ、オーガニック専門のスーパーマーケットチェーンがいくつも展開されている他、大手スーパーやディスカウントスーパー、ドラッグストアでもオーガニック商品が見られます。
オーガニック商品はドイツ人の日常にすっかり定着しています。
穀物コーヒーって？
そんなオーガニック大国ドイツから、今回はオーガニック穀物コーヒーをご紹介します。
そもそも穀物のコーヒーって？と思う方もいるかもしれません。穀物コーヒーにはコーヒー豆は使われておらず、大麦やライ麦といった穀物を炒って作られています。こうした飲み物は大昔からあったそうですが、17世紀にコーヒーがヨーロッパで広まると、高いコーヒー豆の代用品として野菜として知られるチコリの根が使われるようになりました。ドイツでは特に18、19世紀の政治的背景からコーヒーに代わる飲料の需要が高まり、大麦麦芽、ライ麦、スペルト小麦から作られた穀物コーヒーの生産が増えました。
こうして現在まで、穀物コーヒーは飲まれていますが、現在では単なるコーヒーの代用品というより、カフェインが苦手な人が好んで飲んだり、穀物以外にも様々な材料を使って作られ、味・栄養面ともに楽しめる飲み物となっています。
ナチュラ―タのオーガニックグレインコーヒー
今回ご紹介するドイツ、ナチュラ―タ社は1979年設立、現在ドイツ国内約3,000店舗で商品が販売され、世界35か国へ輸出する企業に成長しています。商品も多岐にわたり、今回ご紹介するコーヒー類の他、オイル、粉製品、調味料、ナッツ、ドライフルーツ、スイーツなどがあります。
また同社製品は、4割がデメター認証を取得、なるべくバイオダイナミック農法の原材料を使い、フェアトレードも重要視しています。
今回お勧めするオーガニックグレイン（穀物）コーヒーは、有機ライ麦、有機チコリ、有機大麦、有機ドングリ、有機イチジクを原料としています。インスタントですが、オーガニックなのでヘルシーだし、ミネラルなども豊富。本物のコーヒーに劣らない香りを持ちつつ、コーヒーより優しく、でも満足できる味わいです。手軽に飲めるのも魅力的だし、カフェインが気になる方でももちろん飲めます。また、グルテンフリーなので、グルテンアレルギーの方も安心。
穀物コーヒーはフィルター用、種類は他にスペルトコーヒーもあります。
※掲載情報は 2016/02/18 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ドイツ食品普及協会 代表
森本智子
ドイツ在住11年、日本帰国後はドイツ農産物振興会日本事務所にマーケティングマネージャーとして勤務。2010年同団体の解体を機に独立、株式会社エルフェンを立ち上げドイツ食品・飲料の輸入・販売サポート、展示会の出展サポート・コーディネート、ドイツの展示会、会社訪問のガイド・コーディネート、ドイツ食文化セミナーの開催、ドイツの食の情報発信に関わる活動を行っています。
株式会社エルフェン：http://elfen.jp/
一般向けのイベントではドイツ大使館主催「ドイツフェスティバル」の立ち上げ、運営メンバー。
日本ではただひとり、ドイツ ドゥーメンス・アカデミー認定ディプロム・ビアソムリエの資格を持つ。
なかなか日本では知られていないドイツのおいしい物をご紹介していきたいと思っています。
著作：フォトエッセイとイラストで楽しむ ちいさなカタコト*ドイツ語ノート 国際語学社
ドイツパン大全 誠文堂新光社
http://www.seibundo-shinkosha.net/products/detail.php?product_id=5380
