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プロユースとしても人気!イタリアのお皿「サタルニア」
フードスタイリストの仕事を続けて、早30数年。長くもあり、早かったようなスパイラルしながら生きてきた感があります……。
仕事柄、これまでに数多くの器たちとお付きあいしてきましたが、莫大な量の器は、途中何度かあげたり処分したりと、新陳代謝を繰り返してきました。
撮影は仕事ですから、ビジュアルを作るのを求められてること。仕事は別としてプライベートでは、ほんのアイテムしか使ってないことに随分前から気づいてました。
普段使い、普段着とは、そんなものです(笑)。私は、カジュアルなテーブルが好きです。特にブランドものを普段使いにはしませんし、ブランドでまとめるだけは、まずはないです。
クロスをして、位置皿をおいて、皿を重ねて重ねて、仕事では、そんな世界感を表現していましたが、家だと洗いざらしのキッチンクロスをかけたりするくらいで、大きなフランス製のクロスを使うことは、まずなし……(笑)。
そんな私が、この上なく愛してる器がこちらの小さな楕円皿。いまから15年位前に、ロンドンで流行ってたモダンブリティッシュスタイルのレストランでは、白いモダンな器が使われ、洗面器みたいな大きな皿に料理は盛られ、その時の付け合わせのサラダが、別皿で出てきました。その時、この位の楕円の皿に、グリーンサラダが、こんもりと溢れんばかりにバランス良く盛られた姿……、美しかったのを、いまでも記憶に残しています。
つまり、どのように器を使うかを、使いこなすのかを、その時に学んだような気がします。器によって料理をどう生かすかを。少しオーバーですが、そこに、美学を感じます。
まさにイタリアの定番、レストラン、ホテルなどの業務用としても使われており、プロユースとしても人気です。トラットリアやバールなどでも、欠かせない「サタルニア」のお皿です。
分厚いどっしりとした存在感、そして、安定感が人気、飽きのこないシンプルな白は料理を引き立て、盛りつけの可能性も広がる器です。
もちろん、サラダだけでなくいろんな用途で使える皿、たくさん持ってると重宝します。重ねた姿もまた凛々しく、取り皿として、まずは使ってみたらいかがでしょう。
イタリア料理屋では、オードブルを並べてディスプレイされてますが、あの感じで、買ってきた惣菜をテーブルに彩りよく並べても素敵です。
丸皿を並べるよりテーブルは、すっきりしますしバランスも取りやすく美しいです。シリーズで、他に丸皿、大皿も揃ってますが、まずは、この大きさから使って貰いたい。
ワイングラスも、リムつきでなくコップスタイルで、お皿は、この楕円皿。シンプルなカトラリーをセットアップする、想像しただけでも、気持ちの良いオンザテーブル……。
パンとワインとサラダ&チーズだけでも、立派なマイスタイルが、出来上がりますよ。
私のスタイリング意欲を、掻き立ててくれる、お皿の中の一枚です。
※掲載情報は 2015/11/19 時点のものとなります。
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キュレーター情報
フードスタイリスト
マロン
大阪あべの辻調理師専門学校を卒業し、料理研究家、インテリアスタイリストのアシスタントを経験後、1983年に日本でのフードスタイリスト第1号として独立。雑誌、書籍、テレビ、ラジオ、新聞、広告、イベント、講演会など、あらゆるメディアを通して美味しい料理、料理の楽しさを提案し続けている。経験を生かして、調理器具の開発にも取り組み、現在発売中の「マロンパン24cm」が人気を集めている。レストランのシェフでも、料理研究家でもない、食のエンターテイナーとしてダイナミックに躍進中。長崎県に生まれ、佐賀県唐津で育ち、東京をこよなく愛すも、故郷や地方の食材、料理を紹介。唐津大使を拝命、首都圏と故郷唐津を繋ぐ、お仕事を思索中。活躍は国内にとどまらず、海外、アジア各国でも料理教室を主宰。また、料理以外の、歌でも活躍中。