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秋から冬にかけてのサバは、脂がのってとくにおいしくなる時期。“秋サバは嫁に食わすな”という格言は、脂が多く傷みやすいサバは毒という意味と、おいしすぎてもったいないという二つの意味があるのだとか。実はサバは栄養の宝庫。肉体疲労に効くビタミンや鉄分、生活習慣病の予防改善に効果のある不飽和脂肪酸、悪玉コレステロールを減らすDHA、食べ過ぎを押さえるアミノ酸などが含まれます。ここでは、女性にうれしい成分がたっぷりのサバグルメを揃えました。上手に取り入れて、秋美人を目指しましょう!
1:サバ大国・島根県の食卓に花を添える伝統調味料「鯖塩蔵」
全国で一番、一世帯当たりのサバの消費量が多い島根県。そんな島根県の親善大使を務める西村さんイチオシのサバグルメは、島根ならではの逸品。その日に獲った魚をその日のうちに水揚げする、昔ながらの手法「一日漁」で有名な大田市で食べられているサバグルメが、いわゆるサバの塩辛です。それをペースト状にしたシンプルながら強烈な旨味の「鯖塩蔵」は、汁物やトマトソースにも合う万能選手。いつもの食卓に加えてみては?
2:岩手沿岸地域のサバをシンプルに味わえる「Ca va ?缶」
岩手県からオシャレでおいしいサバの缶詰を紹介してくれたのは、食文化研究家の後藤さん。「Ca va ? 缶」は岩手の沿岸地域で水揚げされサバをシンプルにオリーブオイル漬けにした缶詰です。フランス語で“元気?”という挨拶を意味する“Ca va ?”とサバをかけているのも面白いですね。そのままはもちろんサラダやバゲットにのせるほか、パスタソースや丼にも合うのだそう。白ワインやウィスキーとの相性も抜群です。
3:皮まで美味しく食べられる茨城県の「焼き鯖のアヒージョ」
世界の缶詰に精通する黒川さんがその細やかな配慮に感服したというサバグルメが、茨城県の高木商店が手掛けた「焼き鯖のアヒージョ」です。皮がフタの裏側に貼りつかないよう、ひと缶ひと缶わざわざ皮を下に詰められた缶詰からは、“美味しい皮も残さず食べてね”という心遣いが伝わります。香ばしいにんにく、ぴりっとした唐辛子、そして焼きサバの香り高い缶詰は、残り汁でつくる“おじや”も缶動のおいしさなのだとか。お試しあれ。
4:大阪・黒門市場にあるフグ料理専門店の親しみ深い「鯖寿司」
ここからは様々なサバ寿司をご紹介しましょう。エッセイストの横川さんが、新幹線のなかであっという間に一本平らげてしまったというのが、フグ料理専門店『太政』の「鯖寿司」。“ほんまにええ喰いモン、ご存じないと違いますか”と挑発してきた大阪出身の後輩が渡してきたという大阪のサバ寿司は、親しみ深さで泣かせる趣がある味わいなのだそう。大阪・黒門市場内にある持ち帰り専門店は朝から営業しているので、立ち寄ってみては?
5:山口県で出会った地元が誇る巨大サイズの「焼きさば寿司」
お次のサバ寿司は、料理研究家のベリッシモさんが山口県を旅していたときに見つけたという、会席料理店『入道』の「焼きさば寿司」。珍しいけどおいしいものが食べたいというリクエストに、地元の人が教えてくれたという逸品です。脂の乗りもよく、しっかりと握られた米も絶妙ながら、印象的なのはその大きさ。一貫がおにぎり一個分あるというから、驚きです。持ち帰りもできるので、山口旅行のおみやげにいかがでしょう。
6:江戸時代から引き継がれた東京・歌舞伎座の「黒昆布巻き鮨鯖」
3つめのサバ寿司は東京・歌舞伎座からご紹介します。普段お仕事の際に歌舞伎座を良く通るという、フードスタイリストの湖山さん。歌舞伎座のお土産フロアで販売されている「黒昆布巻き鮨鯖」を試しに手みやげに買ってみたら、そのクオリティの高さに感動したのだそう。江戸時代から引き継がれた伝統のサバ寿司は、ふんわりした食感が特徴。好きな厚さに自分でカットできます。特別なときの手土産におすすめです。
7:秋サバとの相性ピッタリ!秋限定酒「真名鶴 ひやおろし」
最後にご紹介したいのが、秋サバとの相性が抜群な日本酒。福井県若狭地方は、朝廷に農作物の献上を許された御食国(みけつくに)のひとつ。なかでも、若狭でとれたサバを運ぶ京までの道が“若狭鯖街道”と呼ばれるほど、サバの産地として有名です。そのサバと合わせたいのが山岳地方の城下町・大野の酒「真名鶴」。とくに生のまま出荷される秋限定の「ひやおろし」は秋サバの脂を流し、口をすっきりとリセットしてくれます。
※掲載情報は 2015/11/02 時点のものとなります。
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