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観光地としての水上マーケット
3日目の朝、その日はいよいよ生産現場視察の日。現場を回るということで、キュレーターは軽装で集合。バンコクから車で2時間程度のラチャブリー県に向かいます。長い道中にはなりましたが、生産現場に着く前に立ち寄ったのが、今回ご紹介する「Damnoen Saduak Floating Market」つまり水上マーケットです。
日本の方にも有名なタイの水上マーケットですが、よく言われるのは「三大水上マーケット」。1つはバンコクから車で40分程度のところにある、土日限定で開催される「タリンチャン水上マーケット」。1つはバンコクから車で1時間程度のところにある、現地の人にも人気な「アユタヤ水上マーケット」。そしてもう1つがこちらの「ダムヌン・サドゥアック水上マーケット」です。
タイを訪れるとわかるのですが、バンコク市内でも細い川が入り組むように流れていて、そこをボートで人を運ぶのが日常です。タイは東洋のベニスといわれていた時期もあるほど、運河は非常に身近な存在です。昔は全国に水上マーケットが数多く存在していましたが、交通網が発達してきて、多くの水上マーケットは無くなりましたが、政府は観光地としての需要も考え、てこ入れを行い、また少しずつ増えてきているそうです。水上マーケットは海外からの観光客に人気があると思われる方も多いですが、実はタイ国内の観光としても非常に重要な位置づけになっています。
特に週末はタイ国内の家族連れで多くの賑わいを見せるそうです。違いは、海外観光客は船に乗って水上マーケットを楽しみ、タイの家族連れは運河沿いを歩きながらゆっくり買い物を楽しむという点。訪れる方々それぞれの楽しみ方ができるのがタイの水上マーケットの特徴と言えるかもしれません。
現地に着くと気づくのが、運河沿いに延々と続く通路。タイの方はこの道をそぞろ歩きしながら買い物を楽しむそうです。買ったものをその場で食べられるように机や椅子も並び、通路には看板も多く掲げられて、活気を感じます。
今回のツアーで唯一と言って良いほどの観光スポットということで、キュレーターのテンションもあがります。
実際に船に乗って見るとわかりますが、本当に様々なものが販売されています。フルーツや簡単な惣菜はもちろん、ビールやソフトドリンク、スイーツ、洋服、陶器、小物等のお土産に使えるものまで、逆に買えないものを考える方が難しいくらい多くのものが販売されています。自分の気になるものがあれば、船頭に声をかけて船を寄せてもらい購入します。お店からの客寄せの声も大きいですし、船頭とお店の方も大きな声で会話をし、買い手のお客さんも自然と大きな声になるので、水上マーケットは非常に活気があります。
そして楽しみの一つとよく言われるのが「値段交渉」。セットで買うからとか、さっきの店はもっと安かったと会話を重ねながら購入するシーンは至る所で目にすることができます。
海外からの観光客も多かったですが、買い物を楽しむタイの方も確かに多く見受けられました。それだけ生活に根付いているというのが垣間見られる「水上マーケット」。是非タイに行く機会があれば、訪れてほしいスポットの一つです。
この続きは、「タイの魅力を探るタイ食材現地ツアーvol.10」でご紹介します。
他のタイ食材現地ツアーの模様はこちら!
※掲載情報は 2015/11/01 時点のものとなります。
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