連日暑い日が続いた今年の夏、お盆休みに目いっぱい楽しんだ後ということもあって、疲れもたまってきている頃ではないでしょうか？そんな疲れは早めに解消が吉、カラダが求める甘味やビタミン、乳酸菌、食欲不振の方には見た目や食べやすいグルメをセレクトしました。夏の疲れは早めに解消して、すぐにやってくる「食欲の秋」に備えましょう！

「喜月堂」は横浜の和菓子屋としては希少な明治からの老舗。明治43年に本牧の地で先代喜代治翁が”あんこ”がはみ出る最中を生みだした。豪快な”あんこオニ盛り”な最中は、当時から「お笑い最中」、「はみだし最中」、「よろこび最中」と呼ばれ親しまれたそうで、皮種(最中の皮)からは飛び出さんばかりのたっぷりの餡が高貴な紫色に映える。餡の甘さと香りで夏の疲れもとれるはず！？

「山地（やまち）酪農」という１年を通して牛を自然に近い形で放牧をしている「なかほら牧場」。「山のきぶどう ヨーグルト」は、久慈市の佐幸本店の無農薬で自然栽培の“山のきぶどう”を収穫して、搾汁後に3ヶ月低温熟成したものと、なかほら牧場の牛乳と合わせてヨーグルトにしたものです。夏は野シバを食べているので黄色が増して薄いクリーム色に近くなり、山のきぶどうと合わされた色もちょっと地味な色ですが、低温殺菌している牛乳は活きているので、お腹を壊したりしない。ちょっと値段は張りますが、牛乳感覚でごくごく飲める「山のきぶどう ヨーグルト」で夏の疲れも癒されるはずです。

1834創業の『千疋屋総本店』のフルーツポンチは、開業当初からの人気メニュー。果物の美味しさがギュッとつまった味わいは、とても贅沢で濃密だけど、後味はさっぱり。果物の素材を引き立てる甘さ控えめのシロップも一気に飲み干せるほどしつこくなく、これ以上の組み合わせはないと思わせるような果物の組み合わせとシロップの組み合わせが絶妙な、気温が高い今の時期にぴったりのスイーツです。

オフタイムを優雅に過ごしたい時にオススメなのが、マンダリンオリエンタル東京のマンゴープリン。口に入れる度に、ジューシーな果汁が広がり、甘味はもちろん、支えになる酸味との調和が絶品。自分へのご褒美には勿論、いつも頑張っている大切な人への差し入れにもピッタリです。一緒にハーブティーも添えると、凝り固まった疲れもとれるかもしれません。

島崎藤村の美しきエッセイを元に命名された、桃林堂の「桃の雫」。目にも涼やかなので、色とりどりのビジュアルを活かして、お皿の上に虹のように並べるのも素敵。そのまま食べてもおいしいですが、冷やして食べることで、より一層爽やかな香味が際立つからこそ、夏のビーチパーティーなどの際にクーラーボックスにビールと一緒に冷やして召し上がっても楽しめるはずです。

大分にある若栄屋の「鯛茶漬うれしの」。若栄屋は江戸時代から続く歴史があり、お店の名物となっている「鯛茶漬うれしの」は、大分の杵築（きつき）のお殿様が鯛茶漬けを食べて「うれしいのぅ」と美味しそうに召し上がったことから、鯛茶漬けに「うれしの」とつけられたそうです。味の決め手は、家伝の胡麻タレ。厳選した胡麻を擂り、醤油などで味を調えた胡麻タレに新鮮な鯛の切り身を漬け込んでいます。江戸時代のお殿様を喜ばせた鯛茶漬けで、夏の疲れも吹き飛びそうです。

1995年のクープ・ド・モンド準優勝を果たす芸術家パティシエとして、多くの若きパティシエシェフが尊敬する先行者、柳 正司さん。彼が生み出す生菓子の多くはオリジナリティある見た目のデザイン構成が斬新ですが、伝統的な焼き菓子の見た目は古典的なそのままの形で味を変えるという、洋と和のバランスを中立しています。中に入ったクレームパティシエール(カスタードクリーム)の量を少なめにした、シットリと柔らかい生地に、ほんのりと口の中で広がるラムレーズンの薫りが優しいフランス バスク地方の焼き菓子。紅茶にも合う一品です。スイーツと紅茶で家族や気心知れたお友達と会話、実はこれが一番の夏バテ解消かもしれませんね！