今年もやってきました！花火大会の季節！都内には有名どころの花火大会が目白押しですが、中でも注目すべきは江戸の下町を大花火が彩る「隅田川花火大会」です。開催地である浅草、両国エリアは、下町ならではの雰囲気が色濃く残るエリア。浅草寺や、国際通りを散歩しながら、最後はスカイツリーにのぼってみたり。行ってみたい注目スポットが多いエリアです。せっかくのおでかけなら、花火大会の前に、このエリアを存分に楽しみたいもの。今回は、花火大会の会場近くで味わえる下町の老舗・名店グルメをご紹介。花火大会の前に立ち寄ってみたり、また花火を見ながら食べるのも楽しそうですね。下町ならではのレトロな雰囲気が、夏の気分を一層高めてくれるはずです。

いま話題沸騰中のメロンパン。メロンパンアイスのような新しい食べ方が人気の中、花月堂のメロンパンは昔ながらのメロンパン。ただし、大きな特徴が……それは他では味わえないふっわふわの食感。通常の３倍ほどの時間をかけて発酵させたパン生地は、ほどけるように柔らかな感触でパンケーキのよう。大学で発酵学を学んだという社長さんならではの工夫がほどこされているのです。靴をぬいで上がる古民家のお店も、浴衣にお出かけするスポットとしては最高ですね。行列ができるほどの人気店なので、花火大会までの時間に余裕を持って訪れましょう。

一年を通して世界中から観光客がたくさん訪れる浅草には、ホテルや宿がたくさんあります。中でも浅草ビューホテルはいつも外国人のお客様でごったがえすインターナショナルな雰囲気のあるホテル。ビューホテルの名物といえば和三盆を贅沢に使った「浅草和三盆ロール」です。まろやかでコクがあり、独特の風味が特徴の和三盆をたっぷり使ったロールケーキは、軽めの生クリームとぴったり。気がつけば一本まるごと食べてしまいそうな、あっさりとしたロールケーキです。花火の前のティータイムに寄ってみてはいかがでしょう？

毎年４月には全国各地でお花見が楽しまれるもの。お花見は桜が散るとあっという間に終わってしまいますが、一年中桜の香りを楽しめるのが「桜もち」です。実は、関東と関西とでは桜もちは全く違うということを知っていましたか？もち米にした道明寺粉で粒あんを巻いた関西風に対し、関東風は小麦粉で薄く作った皮でこしあんを巻いたもの。長命寺桜もちは、そんな関東風の桜もち専門店として３００年の歴史を持つ老舗です。関東風の桜もちを片手に、隅田川の花火を見上げる。日本ならではの情緒ある夏の過ごし方ですね。まさに、桜をこよなく愛する日本人の知恵の結晶といえるスイーツです。

下町風情が色濃く残る墨田区・向島エリア。昔から庶民の町として知られてきました。隅田川沿いをいろどる桜並木は、庶民が花見を楽しめるように、徳川８代将軍吉宗が植樹したのだとか。そんな向島の名物「言問団子」は、江戸時代から愛され続ける団子です。米粉の餅を小豆のこし餡と白餡で包んだもの、白玉粉の餅に味噌餡を入れ、くちなしの色素で黄色く染めた求肥で包んだものの3種類。ほどよい甘さの和菓子は、夏の夕暮れにぴったり。江戸っ子の気分になりきって、隅田川沿いを歩きながら、お団子を食べてみては？

常に新しい魅力を発信しつつも、古き良きものを守り続けてきた町、浅草。中でも食文化に関しては、昔から庶民に愛されてきたお料理やお菓子を提供する老舗が多いのが特徴です。「入山せんべい」は浅草を代表する老舗の一つ、堅焼きせんべい屋さんとして100年以上の歴史を誇るお店です。しっかりとした歯ごたえの堅焼きせんべいは、ほんのりと焦げた醤油の香りが。鼻孔をくすぐる香りにやられ、店先で食べている人も多いよう。職人たちが長火鉢の前に座り、1枚1枚、炭火でせんべいを焼いている姿は、まるで大正・昭和の時代にタイムスリップしたかのよう。下町ならではの雰囲気を味わえます。

花火を見ながらお酒を飲みたい！と思っている人におすすめなのが、「セキネ」のシュウマイ。一見何の変哲もないシュウマイに見えますが、お酒好きの女性にはたまらない秘訣があるのです。それは固すぎず、柔らかすぎない独特の食感。お肉が空気を含んだようにふんわりまとまっているとでもいうのでしょうか。シュウマイや餃子にありがちな「肉々しさ」が抑えられていて、女性でも食べやすくなっています。薄い皮がお肉の甘みをより際立たせているのにも、注目です。買えるのはお店がある浅草か赤羽だけ。シュウマイとビールをお供に、花火を思いっきり楽しんでください。

寿司、てんぷら、柳川鍋など、江戸料理を代表するごちそう屋さんが今もたくさん並ぶ浅草。お肉の名店、浅草今半もその一つです。すき焼き、しゃぶしゃぶなど人気の肉料理を提供するお店ですが、お値段はなかな手が出せるものではありません。気軽に楽しめるお弁当がおすすめ。人気はすき焼き弁当。甘目の味付けのお肉、味がしみた煮玉子、焼豆腐、しめじ、糸こんにゃく、太めの白ねぎがぎっしりと詰まったボリューム満点のお弁当。肉食派・ガッツリ派の人も大満足な一品です。