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本格的なのにかわいらしいお茶
仕事柄、ちょっとした手土産に「お茶」を持っていくことが多い私。「おいしくて、ギフトとしてもらってかわいい」そんなお茶は私の「手土産リスト」に入っていくのですが、この「サウダージティー」のお茶もその一つ。
サウダージとはポルトガル語で懐かしさや憧れ、思慕、郷愁など複数のニュアンスを持っている言葉です。日本人にとっての日本茶はただのどの渇きを癒すというものではなく、そこに家族との思い出や遠いふるさとの風景など、色々な感情を連れてくる飲み物ではないかと私は思っています。そういった部分をパッケージのイラストや風合いにうまく生かしながら、かつ、かわいい!しかもかわいいだけでなく、お茶にも並々ならぬこだわりが詰まっているのが、このサウダージの特筆すべき点。サウダージ社は、「日常的に飲むお茶こそ、農薬や化学肥料に頼らないオーガニック栽培のお茶であるべき」という考えのもと、八女や嬉野、静岡、奈良、宇治、鹿児島など全国の有機栽培のお茶をそろえています。
オーガニックの日本茶ならではのなんとも言えない、自然に包まれるような不器用だけれど優しい味、私は好きです。体にすっと入っていく感じが病みつきになります。また、このお茶は50gずつ入ったお茶を3産地1セットで販売しているので、もらった人は飲み比べができるのも楽しいポイントです。たとえば、今回ご紹介する香りを楽しむ(セット)は、京都の有機宇治玄米茶、奈良の有機月ヶ瀬焙じ茶そして佐賀の有機嬉野紅茶の3産地のお茶が詰め合わせになっています。色の違いを楽しめたり、味の違いに想いを馳せたり……、そういった楽しみ方ができるお茶はあまりないので、プレゼントついでについつい自分の分も買ってしまいたくなりますよね。物語を読むように楽しむお茶の世界、是非体験してみてくださいね。
※掲載情報は 2015/07/14 時点のものとなります。
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キュレーター情報
日本茶アーティスト・煎茶道東阿部流師範
茂木雅世
急須で淹れるお茶とその「まわり」を、ちょっとおもしろくする人。煎茶の出番すらなかった場所にも積極的に急須とともに参上し、全国様々な場所でJAPANESE TEA PARTYを開催。多くのクリエイターとコラボをしながら普段急須を使ってお茶を淹れない若い人にも「やっぱり急須のお茶っていいね」と思ってもらえるきっかけとなるような風景や場所、物を多く生み出しています。