記事詳細
紹介している商品
「おざんざ」のこだわり製法と魅力
独自の製法と吟味された材料で作られた信州名物「おざんざ」。小麦粉に国産納豆酵素と地卵を練り込み、塩を一切使わずに作られたとても珍しい麺。北アルプスの麓、大町市の特産品です。
見た目はそうめんやひやむぎより太く、一般的なうどんより細め。なめらかなのど越しとしっかりとしたコシが魅力です。納豆とは言ってもそのものが練り込まれているわけではないので、納豆特有の香りや強い粘りは感じません。納豆が苦手な方でも気にせず食べられるのでおすすめ。さっぱりとしてくせのない味わいで、噛むとまろやかな甘みが広がり、後を引く美味しさです。
無塩なので塩分摂取を制限されている方のお食事や赤ちゃんの離乳食としてもぴったり。どなたにでも安心してお召し上がり頂けるヘルシーさが人気の秘密です。暑い夏食欲がないときや飲み過ぎて二日酔いのときでも、この「おざんざ」なら不思議とスルッと入り、胃に負担をかけずに頂けます。
「おざんざ」の美味しい茹で方とは?
「おざんざ」を美味しく茹でるには、大きなお鍋にたっぷりのお湯がポイント。お鍋のなかで麺が対流できるくらいの量が理想です。8分ほどを目安に茹で、茹で上がりを指で確認したら、冷水にとります。さらに流水に当てながら表面のぬめりをとるように、よくもみ洗いすると独特のシコシコとした食感が生まれます。
「おざんざ」の美味しい食べ方アレンジ
温かくして食べるのももちろん美味ですが、まずは冷たくしてお試しを。冷たいつけ麺は「おざんざ」の素晴しさを堪能できる食べ方です。ベーシックにめんつゆもよし、白だしなどで楽しむのもよし、こだわりの自然塩でシンプルに味わうのもよし。麺自体は無塩なので、どんな調味料とも馴染みがよく、毎日でも飽きずに楽しめます。
野菜ソムリエとしては、季節のお野菜と一緒に味わうのが一番の醍醐味。大葉、みょうが、生姜、大根おろし、ねぎなど定番の薬味は間違いない相性のよさですが、春には山菜やアスパラガスと、夏にはトマトやきゅうり、オクラなどをトッピングして。彩りが華やかになり、風味が増すだけでなく、栄養価もアップします。信州では刻んだ漬物と季節野菜を合わせてのせることも。ヘルシーな「おざんざ」が野菜の組み合わせにより、さらにヘルシーなメニューに大変身。野菜をのせてオリーブオイルをたらすと、サラダ麺の感覚に。パスタのようにクリームソースやトマトソースも意外なほどマッチします。乾麺とは思えない質の高い味わいにあなたも驚くはずです。
「おざんざ」が食べられる素敵なお宿
「おざんざ」という名の由来は、方言によるもの。その昔、信州では長いものを「長々(おさおさ)」と表現したことから、うどんやそばなどの長い食べ物をさして「ざざ」「おざざ」「おざんざ」と呼んだといわれています。特にお祝いの席やお客様をおもてなしする際にはよく登場していたそうで、今でも郷土料理として観光客などに振る舞われます。
地元の高級日本旅館として知られる『日本の宿あずみ野河昌』では、創業当時から名物メニューとして出している「おざんざ」がお食事のしめ(締め)として宿泊者に提供されます。北アルプスの美味しいお水で茹で、しっかりと締めた「おざんざ」は格別の味わい。初めて食べるその美味しさに、お土産としても購入される方が多いそうですよ。かけ流しの温泉、趣ある客室から見える四季折々の美しい景色も「おざんざ」と同様、疲れた体と心を優しく癒してくれるでしょう。
※掲載情報は 2015/07/11 時点のものとなります。
- 5
キュレーター情報
シニア野菜ソムリエ
KAORU
ラジオ局で報道キャスターを務める傍ら、野菜ソムリエの資格を取得。全国で第一号の野菜ソムリエとなる。現在は日本野菜ソムリエ協会の講師として野菜ソムリエの育成に力を注ぐほか、主にTV・ラジオ・雑誌などで活躍。またセミナーや講演、執筆活動も行っている。飲食店のレシピ開発や大手企業ともコラボ商品も多数手掛ける。大好きな野菜・果物について語る時間は何よりも幸せなひととき。
著書に『干し野菜手帖』『野菜たっぷり!サンドイッチレシピ』(ともに誠文堂新光社)、『ポケット版 旬の野菜カレンダー』(宝島社)などがある。