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島根県大田市にある小さな養鶏場の至高のたまごで作るプリン
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世界遺産「石見銀山遺跡」の近くにある島根県大田市。目立たずひっそりと佇む静かな町は当たり前のように豊かな自然にあふれるところ。三瓶山周辺には源泉掛け流しの温泉も多く、滞在型の素朴なリゾートというイメージです。
ここに養鶏から卵、そして加工品まで一貫して生産する小さな会社「旭養鶏場」があります。50年続く会社です。やっと自社で販売所を作り、少しずつお客様に直接お届けする体制を作りつつあります。そのような事情から大量生産ができず、今もまだ電話、または問い合わせフォームからの注文しか受け付けてはいないのです。
しかし、アナログな面倒なことをしても注文する価値はたっぷり。今回は最も美味しく感じられた「プリン」のご紹介です。いや~、参りましたね、このねっとりとした食感と程よい甘さ、そしてやや強めのカラメル。優しい味わいというより、パンチの効いた心地よい後味感がたまりません。違うんですよ、これまでいただいたブランドチックなプリンとは!調べてみると、原料となる卵を産む鶏へのエサがまず違うのです。
天然の植物性混合飼料、ネッカリッチという炭と木酢酸で作る飼料と海藻を与えて、のびのびとした環境で育てられた「ひよこ」はゆっくりと「大人」になりは素朴ながら深い味わいを持つ卵を産みます。それを着色料などの添加物を入れずに製造され、お値段もなんと183円(税込)!ほとんどプリンは200円以上はするはずです。
プリン以外にも茶わん蒸しやたまご豆腐、えごまマヨネーズなど秀逸な製品も揃い、ここは電話をして、いろいろお話を伺いながら注文するのが楽しいかも!
いずれブレイク!するので今のうちにいただいておくのがおススメです。
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※掲載情報は 2015/07/06 時点のものとなります。
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キュレーター情報
フードビジネスデザイナー
嶋啓祐
全国の農村漁村をくまなく巡り、そこで使うホンモノの素材を探すことをライフワークにしています。ホンモノはいつも隠れています。全国の肥沃な土地で、頑固で不器用な生産者が作る「オーガニックな作品」を見つけて、料理人が少し手を加える。それが「ホンモノの料理」になります。毎月地方に足を運び、民泊に泊まり、地元の方々とのコミュニケーションを作るのが楽しみです。自然豊かな日本全体が食の宝庫です。自然、風土、生産者、素材、そして流通と料理人とその先にいる顧客。食に関わるすべての方が幸せになるような「デザイン」を仕事にしています。1963年に北海道は砂川(日本一になった美味しいお米ゆめぴりかの産地)で生まれ、18歳上京。大好物はイクラ、クレソン、納豆、ハーブ、苦手なのは天津丼などあんかけ系、豚足、焼酎。趣味は全国の神社巡りとご朱印集め。2018年より自宅料理コミュニティ「ビストロ嶋旅館」を主宰。