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二段重ねの桐箱を開ければ、宝石のような餡玉と寒氷が美しく並ぶ
このお菓子に初めて出会った瞬間のことを忘れられません。目を見開き、息を飲んで、まるで時が止まったかのような錯覚に陥りました。
今までにたくさんの美しいお菓子を見てきましたが、そのどれよりも、繊細で美しく、そしてとびきりセンスが良いと唸ってしまうのが、こちら花桔梗の「五福」。
この五福は桐の箱に納められており、上段が伊勢芋の風味豊かな煉薯蕷の餡玉で、下段が寒天でできた干菓子である寒氷の二段からなっています。
餡玉に寒氷。そのどちらもが繊細で美しく、宝石よりも美しいかもしれないとさえ思ってしまいました。「食べるのがもったいない」とはまさにこのこと。
当然お味も期待を裏切りません。口に含んだ瞬間、今までに味わったことのないような舌触りやなめらかな甘さに、幸せな夢を見ているような気持ちになりました。
花桔梗は名古屋の和菓子屋さんで、そのルーツはなんと400年前。尾張藩の初代当頭である徳川直義公から尾張藩主御用菓子司に任ぜられた桔梗屋(幕府御用達の商人のこと)でありながら、伝統と革新の両方の視点から、現代に通じる本物の和菓子を提供し続けています。
要予約で地方発送はしておりませんが、特別なお祝いの席や大切な方へのギフトにぜひおすすめしたい最高のひとしなだと思います。
※掲載情報は 2015/06/30 時点のものとなります。
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キュレーター情報
美容ライター
前田紀至子
新潮社雑誌nicolaの専属モデルや光文社雑誌JJのライター、読者モデルを経て、現在はフリーライターとしてビューティ記事を中心に、競馬、食、ファッションなど幅広く執筆中。その傍ら、テレビ東京モノイズムなどのテレビ出演も。