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フランス語で「コンフィチュール」、英語で「ジャム」。旬の果実や野菜、花、スパイスなど様々な素材や製法があり同じと呼ぶのは個性的なコンフィチュールやジャム。パンやスコーン、パンケーキと一緒に味わうのはもちろんドリンクや料理、調理にも活躍のスイーツ好きにも料理好きにも嬉しい万能な美味しいアイテム。そんな個性あるコンフィチュールやジャムに出会ったキュレーターの方々の美味しい思いがこもった一瓶を紹介します。
1:里山の素朴さが詰まったような「パティスリーミア」のコンフィチュール
滋賀県の里山にあるカフェ「パティスリーミア」。アートディレクターの植原亮輔さんは、このカフェのシフォンケーキとこのコンフィチュールをおすすめされています。季節によって材料が変わり、これはフランボワーズ(木いちご)のコンフィチュール。パンに塗って食べるのはもちろん、肉料理のソースにも使うなどと重宝されているそうです。自然の中の木のぬくもりを感じられる隠れ家のようなカフェの佇まいに合う素朴なパッケージも素敵です。
2:あえてジャムっぽくしない素材へのこだわり「ラ・ターブル・ドゥ・イズミ」のコンフィチュール
「ジャム世代」の眼鏡店ブリンク店主の荒岡俊行さんは「コンフィチュール」と呼ぶのは少し照れくさいそうです(でも「コンフィチュール」というとお洒落に聞こえ、なんだか美味しそうな感じがするそうです)。このコンフィチュールは茨城県ひたちなか市の焼きたてスコーンとコンフィチュールと紅茶の専門店「La Table de Izumi(ラ・ターブル・ドゥ・イズミ)」のもの。このお店では「ジャム」ではなく、あえて「コンフィチュール」と呼んでいる理由があります。それは「ジャム」のコッテリとした感じを出さず、素材の新鮮さを生かしサラッとした仕上がりにするため通常のジャムを作る工程の「火を通す時間」を極力短くしているそうです。それ以外にも「材料の果物は種類ごとに農家と契約したもの(1年間で70種類以上の味が楽しめるそうです!)」「手作りのため一度に15本分しか作れない」などこだわりがたっぷり詰まったフレッシュなコンフィチュールです。
3:バラの香りを楽しめる「マンダリンオリエンタル香港」のローズペタルジャム
こちらはバラを使用したマンダリンオリエンタル香港のローズペタルジャム。ケーキデザイナーの鈴木ありささんは、このジャムについて製菓のプロの立場からお菓子作りでの使い方をコメントされています。バラの香りは華やかですが反面、強い香りがお菓子作りでダメにしてしまいかねない、使うのになかなか高難度な香りの素材だそうです。だからこそ、この「ジャム」という形状が、シンプルでも凝った使い方でも香り付けに扱いやすいという点で、この一瓶をワクワクしながら手に入れられたそうです。シンプルにスコーンやパンやパンケーキなどに付けてもシャンパンカクテルや紅茶の香り付けにもロマンチックなバラの香りが楽しめるこのジャム、お土産にもらったら間違いなく嬉しいですね。
4:チーズと味わう新しい出会い「ラ シャンブル オ コンフィチュール」
コンフィチュールの材料は花や果物、スパイスなど風味も見た目も個性的。フードスタイリストのマロンさんが魅せられたのは「ラ シャンブル オ コンフィチュール」。鮮やかなシックなジャムの色合いに、瓶のサイズ、バランス、デザインの良さに一目惚れされた一瓶。そのまま食すだけでなく料理にもスパイシーさや程よく熟成された酸味にと、味をワンランクアップさせてくれる調味料としてフードスタイリストならではの使い方をされています。チーズと合わすのもおすすめされていてジャムの種類にあわせてチーズを選んでいただく、チーズとジャムの出会いをこれまでにない味わいの楽しみ方として紹介されています。
5:ベリーの国の北欧の旬が詰まった「トルフォークゴード社」のリンゴンベリー&ブルーベリージャム
ベリーの国でもある北欧。夏には新鮮な苺やブルーベリー、秋にはラズベリー、そしてリンゴンベリーと季節ごとに色も味も濃厚な旬のベリーが豊かに生ります。そんな様々なベリーを使ったジャムはベリーそれぞれの甘みや酸味の特徴を活かし肉のつけあわせに、ニシンのフライといった食事や、もちろんジュースやお酒、お菓子にと北欧の食卓で親しまれています。紹介のトルフォークゴード社のリンゴンベリー&ブルーベリージャムは北欧BOOK代表の森百合子さんに北欧で過ごす時間を思い出させてくれる味わいの一瓶。私達が気軽に楽しむならパンケーキにのせたり、ヨーグルトにかけたり、これからの季節は炭酸水や飲むヨーグルトで割ってドリンクにするのもいいですね。
6:朝食を特別な時間に変える「神戸北野ホテル」のいちご&バナナのコンフィチュール
ホテルの朝食でも出会う機会の多いジャムですが。これはスモール・ラグジュアリー・ホテルの協会より「世界一」と賞賛されたフランス料理界の重鎮、ベルナール・ロワゾー氏の朝食メニューが食べられることで知られる神戸北野ホテルの「いちご&バナナ」のコンフィチュール。「いちご」と「バナナ」洗練さと懐かしさの味わいにみずみずしさとトロっと感……組み合わせはトーストに、クッキーやブリオッシュにと、とびきり特別な朝食の気分を堪能できるピッタリの一瓶ではないでしょうか。
7:シンプルな美味しさが伝わる「とまとランドいわき」のトマトジャム
トータルフードプロデューサーの小倉朋子さんがシンプルに「おいしいからお薦めしたい」と紹介されるのは福島のとまと農家「とまとランドいわき」さんが作るトマトジャム。手がけるトマトは土を使わず、丁寧に栽培され全国からおいしいトマトを求めて収穫ツアーも人気だそうです。そんなトマトを使ったジャムは、トマトとピートグラニュー糖だけで作った濃度の濃いトマトジャム。原材料がたった2材料のシンプルさでトマトの青臭さも甘さも酸味も感じる「トマトそのものを食べているみたい」な一瓶。いまが旬のトマトを味わうジャムでおいしい朝食はいかがでしょう。
※掲載情報は 2015/06/26 時点のものとなります。
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