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辛さが後からやってくる!石川伝統野菜の唐辛子チョコ!
「ちょこっとなんば」。唐辛子入りチョコレートです。石川県のアンテナショップで見かけました。どれどれ、ちょこっと味見させてくださいな。
「あれっ!なんだ?ふつうのチョコレートじゃないですかぁ~」と言おうとした直後におおおーーっ。辛さは、甘さより、遅れてくるんだね。甘みは舌の先端で感知するのに対し、辛みは粘膜の刺激によるため、辛いと気づくまで3秒ほどの時差が生じます。甘いと言いかけた後から後から辛さが追いかけてきて、燃焼感ハンパな〜い!辛いけど甘〜い!甘いけど辛〜い!いまだかつてない口の中のおもしろ現象に、ついついもう1枚と手が伸びる味覚のふしぎ発見チョコ!
「ちょこっとなんば」に練り込まれている「剣崎なんば」は、石川県白山市剣崎町の伝統野菜。鷹の爪の2倍以上という強烈な辛みが特徴ですが、その中にほのかな甘みとコクがあります。
剣のように先が細長く、長いものでは15cmにもなり、栽培方法が難しいことなどから生産者が減少し、一時は「まぼろしの唐辛子」と呼ばれていました。この特徴ある伝統野菜を復活させようと、地元農家13軒が本格的な生産に乗り出しました。より多くの人に知ってもらうには収穫期の夏だけでなく、季節を問わず人気のスイーツ、思いきってチョコレートにしてはどうかと、地元メーカーと協力の末、「ちょこっとなんば」が誕生したのです。
2013年にはなんとモンドセレクション銀賞を受賞。ストックホルムでの受賞式に生産者の下村さんと東さんは正装で出席しました。一時はまぼろしと危ぶまれた白山市の伝統野菜「剣崎なんば」。チョコレートとの融合で見事、世界デビューを果たしました〜!
北陸新幹線の開通でにぎわう金沢駅のおみやげ店では売り上げトップに迫る勢い。10個入り540円で、おみやげにぴったり!剣崎なんばは細か〜く練り込んであるので一見、ふつうのチョコレートにしか見えませんが、甘さと辛さ、なめらかな口どけとピリッと刺すような刺激に、う〜ん口の中燃えてキタ〜!
石川県が生んだ味覚のふしぎ体験!ちょこっとあまからワンダーランド。ああ〜、早く誰かにこっそり食べさせてあげた〜い!
※掲載情報は 2015/05/08 時点のものとなります。
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キュレーター情報
ベジアナ・農業ジャーナリスト
小谷あゆみ
※東京世田谷のベランダ菜園で野菜をつくるアナウンサー・ベジアナです。
もしも日本中のベランダでみんなが1つでも野菜をつくったら、暮らしが楽しく豊かになるに違いありません。
レストランの有名シェフをリスペクトするように、全国にあるおいしい農畜産物とそれを生み出す生産者や農業そのものがリスペクトされる社会をめざして活動中。
「1億総プチ農家プロジェクト」を掲げて、小さな感動を発信しています。
おいしいものを食べる人も、つくる人も笑顔に。
農のある暮らし、都会のあなたのベランダからはじめてみませんか?
NHKEテレ「ハートネットTV 介護百人一首」出演中
NHKEテレ「楽らくワンポイント介護」毎週(土)出演中
・農林水産省/ 食料農業農村政策審議会・畜産部会および医福食農連携プロジェクト選定委員