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冷や奴が美味しくなるこれからの季節に、大豆の旨味が際立つ絶品豆腐とお揚げを。
日本全国、美味しい豆腐はたくさんありますよね。北から南まで、その土地その土地によって、本当にいろいろな味わいの豆腐があります。それを食べ較べてみると、豆腐とひとくくりにできないと思うほど、味の幅が広いことに気がつきます。大豆と水とにがりだけで作るシンプルな食べ物なのに、その豆や水の違いや作り手の思いによって、こんなにもいろいろな味わいになることに、いつも驚かされます。
そんな中で、私が定期的にお取り寄せしているのが、京都の老舗「賀茂とうふ近喜」のお豆腐と京揚げです。このお店は1834年(天保五年)の創業。今のご店主は6代目になります。高瀬川の清流に添って南北に走る木屋町通りにひっそりとあるとても小さな店ですが、京都の有名料亭や割烹から今晩のおかずを買いに来る人まで、幅広い客層に絶大な人気があります。
こちらで使用する大豆はすべて、安全で美味しい国産の丸大豆。甘みが非常に強くイソフラボンが他の大豆の2倍ほどもあるといわれている、北海道十勝産の《音更大袖振大豆》をはじめ、上品な甘みの《岩手みどり》、《越前大野赤大豆》、《宮城県白目大豆》などなど、吟味し尽くした大豆を独自にブレンドし、味わい深い豆腐に仕立て上げます。強烈な自己主張があるお豆腐とは違って、京都らしい柔らかで優しい味。なのに、食べた後でまたすぐ食べたくなるお豆腐です。
お豆腐の種類も大変豊富で、定番だけでも10種類以上。私のお気に入りは、大豆の香りと甘みがしっかりと味わえる汲み出し豆腐の『青碧』です。『柚子豆腐』や『しそ豆腐』など季節ものもあり、選択の幅が広いのも嬉しいかぎり。生湯葉や豆乳ももちろん美味です。
さて、豆腐の話ばかりしてきましたが、「賀茂とうふ近喜」さんで忘れてならないのが、30cm×12cmというビッグサイズの『京揚げ』です。1枚ずつ手揚げするこの大きな油揚げは本当に滋味深くて美味しい!! カリッと香ばしく焼いて刻んだ九条ねぎをたっぷりとのせ生姜醤油でいただけば、日本酒によし、ご飯によし。噛んだ瞬間に口中に広がる大豆の甘みとうまみがたまりません。相当大きいけれど、ひとりでペロっといけちゃいます。京揚げは冷凍できるので、たくさん注文してストックしておくともう1品欲しい時にも助かります。
お取り寄せに関してはセットもありますが、自分の欲しい物を自由に組み合わせることができるので便利です。ご贈答にしても喜ばれる事請け合いです
※掲載情報は 2015/04/30 時点のものとなります。
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キュレーター情報
フードジャーナリスト
斎藤理子
雑誌編集者を経てロンドンに6年半、ワシントンD.Cに5年半在住。その間、世界各国を食べ歩く。現在は国内外の生産者からシェフまで幅広く取材し、雑誌を中心に執筆。著書に「イギリスを食べつくす」(主婦の友社)、「隣人たちのブリティッシュスタイル」(NHK出版)など。編著に『アル・ケッチァーノ』奥田政行シェフの連載をまとめた「田舎のリストランテ頑張る」(マガジンハウス)、「コッツゥオルズ」(ダイヤモンド社)。2011年英国政府観光庁メディアアワード受賞。