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蔵元が造る自信作。甘酒は食べ物です
「マーボー豆腐は飲み物です。」は若槻千夏さんが以前やっていたブログのタイトル。最近は「カレーは飲み物。」なんてお店も登場してびっくりしていたところですが、そこへいくとこれは「甘酒は食べ物です」って感じかな。瓶からドロドロと注いで口に入れると甘さとともに感じる米粒の食感がすごい。英語でスープ(soup)はドリンク(drink)するものではなくイート(eat)するものだと習ったけど、まさにその感覚。福岡県の篠崎という蔵元が造っている甘酒で、この会社の清酒「国菊」のブランドをそのまま使っている自信作。白米で造ったものもあるけれど、こちらは黒米使用で全体はお赤飯の色あい。米の粒々だけでなく、原料米の1割が黒米なので、その皮の繊維をしっかり噛みしめたくなる。すると、さらに甘さが口の中に広がる。
栄養たっぷりの健康食。おめざにおすすめ
これを私の奥さんがWebで見つけて箱買いしているので、どうしたのと聞いたら、「栄養たっぷり、お肌つるつる。『飲む点滴』って言うんだって」と。またまたそうやって宣伝に踊らされてるんじゃないのと思ったわけですが、ビタミン群、アミノ酸、ミネラルが含まれて栄養たっぷりとうのは本当らしい。昔は甘酒は夏のスイーツの定番だったというのも、この栄養が夏バテ対策になったんでしょう。奥さんはこれを豆乳割りにして飲んでいるんですが、それだと確かにアミノ酸スコア完璧でしょうね。それで黒米の色素はいわゆるポリフェノール。うーむ。確かに体によさそうだ。それはそうだけど、この魅力はやっぱりたっぷりしているのにしつこくない独特の甘味かな。砂糖とは違うブドウ糖の甘さ。朝これを冷蔵庫から出してコップ一杯飲むと、すぐに脳が働き出す感じで、私はおめざにしています。
※掲載情報は 2015/04/23 時点のものとなります。
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キュレーター情報
FoodWatchJapan 編集長
齋藤訓之
北海道函館市生まれ。1988年中央大学文学部卒業。レストランビジネスを志していたはずが、レストランビジネスに役立つ本を作る仕事にのめり込む。柴田書店「月刊食堂」編集者、日経BP社「日経レストラン」記者、日経BPコンサルティングのブランド評価プロジェクト「ブランド・ジャパン」プロジェクト責任者、農業技術通信社「農業経営者」副編集長等を経て、フリーランスのライター・編集者として独立。2010年10月株式会社香雪社を設立し、農業・食品・外食にたずさわるプロ向けの情報サイト「Food Watch Japan」をスタート。著書に「入門 日本の七十二侯と旬の食」(洋泉社)、「食品業界のしくみ」「外食業界のしくみ」(ともにナツメ社)、「農業成功マニュアル―『農家になる!』夢を現実に」(翔泳社)、「創発する営業」(共著、丸善出版)、「創発するマーケティング」(共著、日経BPコンサルティング)など。