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日本酒の「はじまり」を伝える微発泡日本酒
宮崎県には、日向神話の舞台として国産み神話から天孫降臨、そして神武天皇など、古事記のハイライトともいえる物語が多いです。また、日本神話に登場する女神のコノハナサクヤヒメが甘酒を作って、子供にお乳の替わりとしてあげた事から、宮崎が日本酒の始まりという説もあって、宮崎には色んな始まりがあります。現・戸敷宮崎市長が古事記編纂1300年を謳っていて、それを前面に打ち出しています。その中でこの「はじまり」というネーミングになったんです。
僕がこの商品を知ったきっかけは、「みやPEC」を通じてでした。「みやPEC」とは、一般社団法人みやPEC推進機構というところがあって、宮崎の農林水産物を第1次産業から、第3次産業に関わる団体が連携をとり、発信を行い、地域振興につないで行く事業を行っています。この「はじまり」はその企画商品です。
味わいは、一言で言うと、「本当に美味しい」。こういう企画物は、味を見てがっかりすることもあるんですけど、この日本酒は焼酎派の僕も大満足できるレベルです。僕は、喉に刺さるようなしっかりした発泡は好みではないので、微発泡のこれは本当に飲みやすいです。そしてもう一つのポイントは、「瓶内発酵」です。通常の発酵に比べると味わいの深さを感じるのでとってつけたような発泡ではない、奥行きのある味わいですよね。
このパッケージラベルがピンク色なのでメインの柄と、バックにある柄を皆さん桜だと勘違いしがちですが、実は米なんですよ。このお酒は、宮崎県産の「はなかぐら」という米を使っていて出来ています。宮崎市内のフェニックス・シーガイア・ホテル近くの江田神社、みそぎ池とかパワースポットとして人気が高いエリアの近くで、敢えて作付けをしてこの「はなかぐら」を栽培しています。宮崎市長も田植えや稲刈りの時に古代人の格好をして参加もしていました。
実は僕の実家がここのパワースポットの近くにあり、市民の森というところで、キャッチボールやサッカーをした想い出もありますから、すごく親近感が沸く商品ですね。
是非、微発泡ワインがお好きな方もチャレンジしてもらいたい日本酒ですね。
※掲載情報は 2015/03/18 時点のものとなります。
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キュレーター情報
シェフ
中原弘光
『 La fontana azzurra』のオーナーシェフ シェフ 中原弘光。
1975年宮崎県生まれ。『フォーシーズンズホテル椿山荘 東京』、イタリア料理『BiCE東京』、フランス料理『ぎんきょう』、『リストランテ キオラ』料理長、2009年から「リストランテ シルベラード」統括総料理長を経て、2015年、オステリア『NAKAHARA』オープン。2016年より宮崎県の食材をふんだんに用いた『 La fontana azzurra』をオープン。
本場イタリアの技法を使って旬の食材の持ち味を最大限に引き出した、才気あふれる料理は、多くのファンを魅了しています。
2011年、宮崎県より、料理界からは初めてとなる「みやざき大使」に任命。県内外のイベントにて郷土の食材を用いながらその魅力を伝えている。