シンガポールの老舗ブランドからココナッツミルクの「カヤジャム」登場!

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シンガポールは外食文化が盛んで、一日のうちの3食すべてを飲食店やテイクアウトで済ませることが日常の生活スタイルです。朝から行列をする店も多く、内食の多い日本ではあまり見ることのない光景かもしれません。

 

そんなシンガポールで定番の朝食となっているのが、カヤジャムをたっぷり塗ったカヤトーストです。カヤジャムとは、東南アジアの代表的なスプレッドのひとつで、ココナッツミルクたっぷり、まさに南国の味です!

 

今回は、シンガポールにあるカヤトーストの名店のカヤジャムが、日本でも購入できるようになったので紹介させていただきます。気軽に海外旅行できなくなった昨今、東南アジア好きと贈り合いたい逸品です。

東南アジアならではの味、カヤジャムとは?

シンガポールの老舗ブランドからココナッツミルクの「カヤジャム」登場!

カヤジャムはココナッツミルク、卵、砂糖などを原材料にしていて、淡い緑色をしています。これは、香りや色付けに多用されている、パンダンというハーブの葉の搾り汁を加えているためで、東南アジアでは欠かせないハーブのひとつです。ココナッツとの相性が良く、甘い香りを漂わせることから、「東洋のバニラ」と表現されることもあるほどです。

シンガポールの老舗ブランドからココナッツミルクの「カヤジャム」登場!

シンガポールにはカヤトーストの専門店も多く、それぞれの店で個性があるのですが、中でも、「ヤ クン カヤ トースト」という、75年以上の歴史を持つ名店が提供するカヤジャムが、長きに渡ってシンガポール国民の胃袋を掴んでいます。

 

同店のカヤジャムは瓶詰にもなっていて、他社からも発売されているカヤジャムと比べても、ジャムの艶やかさや風味の良さなど、別格のおいしさがあります。お土産としても人気があるので、家族や友人へのお土産として渡したり、逆にもらったりしたことのある人もいるのではないでしょうか。

まるでモーニングセット!現地流おすすめの食べ方は?

シンガポールの老舗ブランドからココナッツミルクの「カヤジャム」登場!

カヤトーストはカヤジャムを塗っただけでは終わりません。さらに、厚めに切ったバターを挟むのです。カヤジャムの甘みにバターのしょっぱさが重なって、たまらなくクセになるのです。さらに、温泉卵を用意してみてください。ちょっと意外に思えるかもしれませんが、醤油や胡椒で味付けした温泉卵をディップして食べるのが現地流です。

 

甘しょっぱさに卵のまろやかさがさらに加わって、複雑かと思いきや、意外にもベストマッチな味わいになるのです。トーストと卵の組み合わせは世界中でありますが、日本の朝食シーンにもぴったりな食べ方なのでぜひ試してみてくださいね。もちろん、小腹がすいた時やおやつにもおすすめです。

日本で食べられる「ヤ クン カヤ トースト」

シンガポールの老舗ブランドからココナッツミルクの「カヤジャム」登場!

カヤジャムは、2020年7月にグランドオープンした「ヤ クン カヤ トースト」の日本店(東京・新宿区)で販売を開始し、すぐに完売となるほどに人気となりました。現地の味をそのままにシンガポールから輸入しているため、現在は不定期入荷となっていますが、将来的には通信販売での予定もしているとのことです。

シンガポールの老舗ブランドからココナッツミルクの「カヤジャム」登場!

店舗では、カヤトーストをはじめ、カヤジャムを使ったフレンチトーストやベビーカステラも提供しています。さらに、海南チキンライスやプロウンヌードルといった名物料理もメニューにあり、シンガポールやカヤジャム好きにはたまらない店となっています。まずは、お店でシンガポールの味を楽しむというのも良いかも。

 

コロナ禍で世界中の人が海外旅行を楽しめなくなってしまった今、現地の味が日本で楽しめることは、本当にありがたいことです。ぜひ、東南アジアの味を楽しんでみてくださいね。

※掲載情報は 2020/11/04 時点のものとなります。

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キュレーター情報

伊能すみ子

アジアンフードディレクター

伊能すみ子

アジアンフードディレクター/1級フードアナリスト 舞台制作や民放気象番組ディレクターを経て、食の世界へ。調理師専門学校で調理、食文化を学びながら、食の専門家であるフードアナリストとして活動を開始。メディアを中心に飲食情報の提案やアジア各国料理の執筆、講演、講師、レシピ制作などを行う。     
「ASEAN食のコンシェルジュ」、「タイフードコンシェルジュ」、「カンボジア旅のリポーター」などの肩書を持ち、食と旅の提案も手がける。年に数回、アジア諸国を巡り、屋台料理から最新トレンドまで、現地体験を専門webサイトにて多数掲載。書籍『専門店が教える スパイスの基本』(PHP研究所)では、レシピを担当。日本にいながらも他のアジア諸国のおいしい料理を楽しめるような、環境作りを目指す。

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