記事詳細
東北のソウルフードといえば、南部せんべいもそのひとつ。小麦粉生地の素朴な味に懐かしさを覚えるのは私だけではないはずですね。
そんな南部せんべいを長年製造販売している老舗店『南部せんべい乃巖手屋』は、以前から新しい試みを数多くしていて、新作が出るたびに楽しみにしていて、南部せんべいの域を超える味にびっくりしています。
祝「チョコ南部」10周年!記念の味は夏限定のおいしさ
以前、ippinでもご紹介させていただいたチョコ南部PREMIUM「Nanbu Tablet」のように(https://ippin.gnavi.co.jp/article-15681/)、台湾南部にある自社農園で育てたカカオを使って製造されたプレミアムなチョコレートと南部せんべいと組み合わせたり、伝統の味を守りながらも若い世代にも食べてもらえるよう、2009年に開発されたチョコレートクランチの「チョコ南部」が発売年に約400万粒を売り上げたり、発売から10年経った今も老舗店の進化がとまりません。
人気の「チョコ南部」の誕生10周年記念として発売された「夏限定チョコ南部」は素材の組み合わせが絶妙なハーモニーを奏でるチョコレートクランチです。白ゴマを加えた南部せんべいにレモン風味のホワイトチョコレートは、個装になっている封を開けた瞬間から白ゴマの香りが一気に広がります。
香ばしいゴマの風味を感じたまま食べてみると、これまたビックリ!レモンチョコレートの爽やかな味わいになっているではありませんか。さらに、刻んだドライパイナップルが入っているため、果汁感をしっかり感じられます。そこにザクッ!ザクッ!と南部せんべいの心地よい食感がたまりません。食べ終わっても爽やかなレモンの余韻があって、「この余韻が消えないうちに、もうひとつ」と、ついつい2個目、3個目と手を伸ばしてしまいました。
暑い夏には、冷蔵庫で少しだけ冷やして食べても爽快感があってよさそうです。暑いとついついチョコレートを食べるのを避けてしまいがちになりますが、夏だからこそ食べたくなるお菓子といえるでしょう。
ご自宅用はもちろん、お手軽な手土産としてもおすすめです。また、この夏に岩手県をはじめ東北地方に帰省予定のある人ならば、ぜひ地域の仲間や会社の人たちへのお土産として、今からチェックしても良いかもしれませんね。
※掲載情報は 2019/07/15 時点のものとなります。
- 1
キュレーター情報
アジアンフードディレクター
伊能すみ子
アジアンフードディレクター/1級フードアナリスト 舞台制作や民放気象番組ディレクターを経て、食の世界へ。調理師専門学校で調理、食文化を学びながら、食の専門家であるフードアナリストとして活動を開始。メディアを中心に飲食情報の提案やアジア各国料理の執筆、講演、講師、レシピ制作などを行う。
「ASEAN食のコンシェルジュ」、「タイフードコンシェルジュ」、「カンボジア旅のリポーター」などの肩書を持ち、食と旅の提案も手がける。年に数回、アジア諸国を巡り、屋台料理から最新トレンドまで、現地体験を専門webサイトにて多数掲載。書籍『専門店が教える スパイスの基本』(PHP研究所)では、レシピを担当。日本にいながらも他のアジア諸国のおいしい料理を楽しめるような、環境作りを目指す。