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パティスリー「パッションドゥローズ(Passion de Rose)」のバラのケーキは、ラズベリーのムースで花びらをかたどった芸術作品。その美しさはSNS上でも話題ですが、こちらのお店のスペシャリテは「サバラン オ アルマニャック」。
オーナーの田中貴士氏が、パティシェを目指すきっかけが、サバランとの出会いと言う、素敵なストーリーのお菓子です。
洋酒にたっぷりと浸されたサバランは、19世紀にフランスで誕生したクラシックなお菓子。昔からのお菓子なので、誰でも一度は、食べたことがあると思います。
サバランを見るたびに、子供のころに食べて、顔を真っ赤にして酔っ払った経験を懐かしく思い出します。
ただ、こちらのサバランは、一般のラム酒ではなく、贅沢にも芳醇なブランデー「アルマニャック」を使用。生地には柑橘系のシロップを染み込ませてあり、より洗練された大人のサバランです。
田中氏は、「タイユバン・ロブション」を経て、パリの「デ ガトー エ デュ パン」でスーシェフパティシエを務め、帰国後は、「ピエール・エルメ・パリ」でスーシェフを務めたあと、ご自分のお店をオープンされた実力派。
どれも美しいので、お友達の家に手土産としてお持ちすると、歓声があがるほど喜ばれます。
でも、お友達には、インスタ映えする麗しきお菓子たちをお持ちするのですが、自分にはいつも、このサバラン オ アルマニャックを選んでしまいます。
サバラン オ アルマニャック500円(税込)
パッション ド ローズ
東京都港区白金1-13-12
[営業時間]10:00~19:00
※掲載情報は 2019/06/12 時点のものとなります。
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キュレーター情報
フラワー&テーブルコーディネーター
鬼頭郁子
「旬を取り入れた花とテーブルの教室」は、少人数制のレッスンで着実に実力が向上すると、主婦からプロまで幅広く支持され、全国から生徒さんが通う。サロン主宰やスペシャリストを目指す方も多く、多数の教室主宰者を輩出、その育成やサポートにも力を入れる。教室運営のほか、トップブランドのコーディネートやプロモーションに関わるなど、多くの企業の花や食文化に関するセミナーをおこなっている。2014年、銀座5丁目にライフスタイルを彩るテーブルウェアなどの、セレクトショップ「イザベラ コンスタンチン」をオープン。著書も多数。